社長つれづれ日記

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本末転倒

2006年01月15日 | 仕事
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*この日記は日々の行動を小説風に書き留めたものです。

平成18年1月15日(晴れ)

 栄一は、携帯電話に転送されてきたメールを見ながら、ノーツのスケジュールに個人面談の予定を入力している。今月の面談予定は、1月と7月が生まれ月の社員が対象となっている。

 (今月は結構沢山の面談者がいる。一月は普段より面談者が多いな・・・)

 栄一はセールスサポート部(総務部)の嘉村からのメールを見ている。嘉村は先日、「日々の気づき報告」と言うことで、日常の総務関係の連絡を栄一に送っている。



 「三日坊主にならないように、頑張ります」と、併せてメールに書いているが、栄一にとっては、このような気の利いたメールは有り難いと思っている。今回のメールは、個人面談の予定、給与支給における資格手当の処理について、早退者の報告とその理由など、総務に関する日々の処理が書いてあるが、日中会社にいないことが多い栄一にとっては、効果的なようだ。

 (報告をしてほしいと言って送られてくるメールと違って、自分がどうすればよいかを考え行動する仕事ぶりは、我が社の理念にもあっている・・・)

 栄一は心の中で、そういう社員がいることを喜んでいる。 

 誰もいない日曜日の事務所は、ひっそりとした中で、空調のブーンというファンの音だけが耳に入ってくる。

 栄一はカタカタとキーボードの音をさせながら、やり残した雑務の処理をしている。

 しばらくしてもう一つのメールに目を通した。経営者仲間の山内からのメールだ。山内は医療関係の仕事をしているが、若手の女性経営者で良い感性を持っている。

 「私は、以前のブログの方が好きでしたけど・・・」

 今回のブログに対する感想を素直にメールで送ってきているが、栄一もここ最近のブログについては問題意識を持っている。

 (本来、このブログは、私の考えていることや行動を社員さんに理解してもらうことに主な目的があった。ブログの手法にこだわったり、このブログを面白く書くことが目的なったりするのは、本末転倒だろう。この小説風ってのも、気をつけないといけない。以前のように素直にブログを書く姿勢は、大事にすべきだ)

 栄一も色々考えながら、ブログを書いている。そして、また、ブログの効用も十分感じている。本来の目的を見失わず、日々社員を頭に浮かべ、丁寧にブログを書くことの大切さを再認識しつつ、栄一はデスクトップパソコンに向かっていた。

つづく

*ノーツ(社内グループウェア名称)

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