社長つれづれ日記

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北欧6日目(トルクからウメオへ)

2006年10月09日 | 仕事
◆◆フィンランド・トルクからスウェーデン・ウメオへ

 今日はトルクからウメオへ移動し、いよいよ最後のミーティングへ臨みます。今日の主な目的はコーポレーションアグリーメント(企業間合意書)の内容の確認とその調印です。スムーズな会議が進むよう祈りながら、トルクを出発しました。

 朝8時にタクシーでトルクにある空港まで移動し、P教授と合流しました。3人で飛行機の座席を並びで取り、トルクからストックホルム・アーランダ空港まで移動しました。飛行機での移動時間中は、日本でのこの間の取り組みをP教授に話しをし、このプロジェクトと関連する周辺組織との関係や、我々のプロジェクトの全体の中での位置づけなど再確認をしました。元々は数学が専攻だったP教授は、大変ロジカルに我々の話を整理し、わかりやすいアジェンダをつくってくれました。このことでさらにウメオでの話しはスムーズに行くことになります。


◆◆ストックホルム・アーランダ国際空港での緊張

 ストックホルムでの飛行機の乗り換え時間は、今まで味わったこと無い緊張を味わうこととなりました。外国の地でどうしたらよいのかわからず、凍り付いた2時間でした・・・・・・。


◆◆ストックホルムからウメオへ

 緊張もさめやらぬままウメオ行きの飛行機に乗りました。まだ心臓がドキドキしていました。K女史も外国生活が長く場慣れはしているはずですが、彼女もまた、かなり緊張をしたようでした。飛行機の中での移動時間は二人で気持ちを落ち着かせる時間となりました。

 ところで、私が外国旅行をすると、何かがあります。常に今まで体験をしたことのないような場面に遭遇します。いったいどうしたものだろうかと、考えてしまいますね。


◆◆ウメオ空港からウメオ大学へ

 ウメオに着くとすぐにウメオ大学に直行しました。ウメオ大学ではY教授、S準教授、H助手の三人が出迎えてくれ、我々二人と計5人で会議を始めました。


今回の会議が行われた企業連携棟

 先ず始めに、Y教授らが作っている学内ベンチャー企業と我が社とのコーポレートアグリーメント内容についての確認です。一項目ずつ確認し、お互いに内容を検討します。必要な事項は付け加え、問題のあるところは、両者が納得の行く形で修正をしてゆきます。特にコストや期限、範囲についての項目は十分に話し合いをし、こちらの要求も出しながら検討を進めます。K女史の通訳も、このあたりの内容については、私にシビアに確認を求めてきます。

 今回の交渉は、今年度私たちが行っているプロジェクトのフェーズ1についての合意です。思った以上に、効率よく話し合いが進みました。そして、内容を確認し、互いに了解を得ることができました。この内容については、法律も絡むことから、互いの国で再度確認し、来月にスウェーデン一行が松山に来る際、調印をするという段取りになりました。

 山場を乗り越えたので安堵もあったのでしょう、また、P教授が作ってくれていたアジェンダも活き、その後の打ち合わせについてもスムーズに進めることが出来ました。互いの役割分担と今後のスケジュールを確認し、今回の北欧出張の目的を遂げることが出来ました。関係を頂いた皆さんに感謝です。


会議が終わって記念写真


ウメオ大学 大学病院


併設された看護士学校


◆◆中華料理

 会議が夕方に終わり、Y教授が私とK女史をホテルまで送ってくれました。K女史はしばらく私と時間をつぶし、ストックホルムの自宅まで飛行機で帰る予定です。Y教授は明日の朝、私をホテルから飛行場まで送ってくれるということで、その場は別れました。

 今回は大変K女史にお世話になったのと、飛行機出発までの待ち時間も十分あったので、一緒に食事に出ることとしました。二人ともご飯が食べたいと言うこともあり、ホテル近くの中華料理屋さんに向かいました。久しぶりのご飯と、互いにワインを傾け、今回の北欧ミーティングの総括を行いました。

 結論はベリー・グッドと言うことです。

 そして、今回のプロジェクトだけではなく、その他の色々な可能性を含めて、良い結果を生むよう、互いに最善を尽くしましょうと言うことになりました。まだまだ、色々な問題、障害はあるでしょうが、良い意味で今後を楽しんでゆきたいですね。

 今回の北欧出張に関して、関係を頂いた皆さんに本当に感謝をいたします。それから、出張中、何ら問題なく会社を運営してくれた社員の皆さんにも感謝します。有り難うございました。

-------------ウメオの風景----------------------------------------













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◆◆PS

 ところで、ストックホルム・アーランダ空港の緊張の出来事の件ですが、じつは、P教授が突然に原因不明でその場に倒れてしまい、救急車で運ばれることとなりました。レスキュー隊による応急処置と救急車がくるまでの時間、どうなることかと大変心配しました。その場にK女史がいたため言葉の不自由なく対応できましたが、K女史がレスキュー隊を呼びに言っている間、言葉がわからない私はなすすべがありませんでした。言葉がわからない外国での怖さを実感しました。

 さすがに、スウェーデンの医療システムは機能しており、適切な処置と対応が行われました。私たちがウメオで会議している最中、本人からメールで連絡が入り、大きな問題は無いことがわかり、安心をしました。本当に良かったです。しかし、今回の出張はこれだけではない、ブログに書き表せない色々なドラマがありましたよ。本当に、記憶に残る北欧出張でした。

 明日も日本までの移動が残っています。気を抜かぬよう、無事日本まで帰りたいと思います。