後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔692〕久しぶりの『通販生活』、「買い物ページ」より「読み物ページ」が圧倒的に好きです。

2024年05月13日 | 図書案内

 久しぶりに『通販生活』を読む機会がありました。以前から私は、「買い物ページ」より「読み物ページ」が好きでした。というより、「買い物ページ」には関心がなく、「読み物ページ」だけを読んでいたものです。「読み物ページ」の目玉であった落合恵子さんの対談ページがなくなったのは残念なことでした。

 今回おもしろかったのは、まず「シリーズ・沖縄の声」の玉木デニー沖縄知事と元山仁士郎さん(「辺野古」県民投票の会元代表〉の対談でした。知事の「ランドセルの話」と「家を建てる話」が説得力があっておもしろかったです。
 次に良かったのは、「日本の政治に女性が足りないのは、なぜなんだろう」です。「候補者や議席の一定数を女性に振り当てる制度」、「クオータ制」を取り上げています。国会議員の女性比率がスウェーデンでは50%近く、フランス40%、ドイツ35%なのに対して、日本は10%に届かないのです。韓国は40%弱、台湾は40%を超えています。いずれの国も「クオータ制」の成果と見られるようです。そろそろ日本でも検討実施すべき時ではないのでしょうか。

 古舘伊知郎さんの対談相手はヤマザキマリさん、丁々発止のとてもおもしろい記事でした。本音のぶつかり合いの刺激的な対談です。
 最後に、松代大本営平和祈念館についての報告は興味深いです。数年前に清瀬の仲間とここを訪ねたことがあります。何か大きな変化があるのでしょうか。先日もテレビで取り上げられていました。

 松代大本営造営にかり出された人は日本人が約3000人、朝鮮人が6500人から7000人とされているようです。朝鮮人のうち2500人は自主渡航してきた人たち、それ以外は朝鮮半島から無理矢理連れてこられた人たち(いわゆる徴用者)です。戦後天皇が、戦時中無駄な穴を掘ったのはどの辺かと聞いたというのです。間違いなく、戦時中から天皇はこのことを知る機会があったようで、信じられない発言だと筆者の梯久美子氏は書いています。嗚呼。

 この「シリーズ・戦争を忘れない」は最終回と言うことですが、7月に岩波新書として発刊されると言います。本屋で立ち読みでもすることにしましょうか。

 


〔691〕[信州発]産直泥つきマガジン「たぁくらたぁ」に初めてお目にかかりました。

2024年05月13日 | 図書案内

 最近知った「たぁくらたぁ」を紹介します。「たぁくらたぁ」とは信州では馬鹿者、おっちょこちょい、のんきもののことだそうです。[信州発]産直泥つきマガジンと表紙に刻字された雑誌で、2004年4月が創刊のようです。当初は年4回発行でしたが現在は年3回とのことです。最新号が62号、2024年4月25日発行でした。

 2022年冬は58号です。特集が「非戦・不戦・反戦」〈続〉で、渡辺一枝さんが澤地久枝さんにインタビューしています。写真家の大石芳野さんや反原発運動の武藤類子さんの名前も見えます。

 57号は特集「非戦・不戦・反戦」、59号「ドキュメンタリー映画が映し出す生き方」、61号「「ゲノム編集食品に目を光らせよう」で、反原発集会で馴染みの武藤類子さんの他におしどりマコさんや海渡雄一さんの名前を発見しました。