手袋を買いに

この冬初めて、手袋をしました。
台所の洗い物も水では辛くなってきて、お湯で洗うと温かくて良いのですが、指先の荒れが気になる季節であります。
なので家を出る時にハンドクリーム塗って手袋をすると、温かく手指の荒れのケアも出来て一石二鳥なのであります。

手袋を初めてする朝、何故か「手袋を買いに」の話をいつも思い出します。
そして嬉しいような、ちょっと淋しいような、この話を初めて読んだ時の気持ちになってしまうのです。
手袋をした手は寒風の中でもポカポカ温かく、それだけで幸せな気分なり、あの子狐もこんな気持ちになったのかしらと思いながら、駅までの道を歩いた朝でありました。

「手袋を買いに」もそうなのですが、同じく新美南吉の「ごんぎつね」も優しくも悲しい話で、大人になった今も読むと心がしんとしてしまいます。
果たして、今の子供たちにはこの切なさがわかってもらえるのでしょうか。