中学受験で必ず勝つ!愛知県の私立中学について

受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

社会の地理が得意だったお子さんも、歴史となるとまた違うので、気をつけて。

2008年02月25日 | Weblog
塾によって流れが違いますが、小学校に少しでも順番を合わせようとするはずですから、ほとんどの場合、5年生には地理を学習し、途中から歴史が始まると思います。
地理はともすると、100点に近い子もたくさんいる塾があります。
ただ、そんな子たちでも、歴史に入ると、苦しむことが多いです。
地理の記憶する感覚と、歴史を記憶する感覚が違うためにこういう現象がおこります。
地理も理屈を考えながら、だからこうなる、と記憶するものもありますし、単純に羅列したものをたたき込んだわけではありませんが、平成の子供たたちにとっても、自分の生活からあまり遠くない現実を理解すればよかっただけですから、少し楽しく勉強できたかも知れません。
でも、歴史、それも、原始時代から始まり、大化の改新だの、聖武天皇だの、正直、自分にあまり関係のない人たちが何をしたから、だからなんなんだ、という気持ちでテキストをながめます。
元々、歴史の好きな子は、ここで本領発揮といったところですが、好きイコール得点できるか、というと、それまた少し違うんです。
今の中学入試のための歴史は、ご父兄が、小中学生がここまで覚えさせられたっけ、と首をかしげるような掘り下げた内容まで学習します。
おそらく大学入試のための日本史を学習すると、ここあたりまで出たかも知れませんね。
12歳の子が、これを全て年代順に頭にたたき込み、かつ全てを完璧に漢字で解答できるのは、見事なものだと思います。
それでも、できなければ、社会の偏差値は日に日に下がって行きますから、なんだかんだ言っても、やらなければ仕方ありません。
江戸末期から明治、大正、昭和、となると、事件がたくさんおこります、たくさん覚えなければなりません。
なぜかというと、それだけ記録がはっきり残っている時代に入るからです。
原始時代から奈良近くまで、実は日本には記録はないのです。
日本に文字らしい文字、記録らしい記録ができたのは、歴史が始まってからずいぶんたってのこと。
それまでの歴史はどうやってわかったかというと、中国の歴史書物をひもといて、逆にその中に出てくる日本を研究して今の歴史の元としたわけです。
そんなレベルですから、細かいことなどわかりようもないのですが、江戸、明治、大正、昭和となると話は別です。
これでもか、というくらいの書物が出回り、間違いのない歴史がわかっています。
昭和になると、何年、ではなく、何年の何月何日に、となります。
歴史をしっかり学習するには、なかなか時間がかかります。
内容も膨大な量になっていますが、意外にも、どちらの塾でも、歴史はスピーディに進められるんです。
ですから、一週間でこれだけ、という量が、実は小学生にとっては、とてつもなく大変な学習量になっているのです。
歴史が始まったら、どこのお子さんも、社会にたくさんの時間を費やすようになります。
元々、算数や理科が苦手だったというお子さんですと、それをそっちのけで社会に取り組むか、逆に、算数や理科に手間取るから、社会がからっきしダメになってゆくか。
どちらにしても、非常に苦しい時期を迎えることになります。
エリザベスが早いうちに手を打つ、というのは、歴史が始まって、4教科全体がガタガタしてこないためにも、それまでに算数、国語、理科を安定させておくこと、歴史が始まったら、早く自分の学習ペースをつかむこと、など、気をつけなければならないことがたくさんある、ということなのです。
5年生のあたりで、もう大丈夫、とタカをくくっていると、厳しい時期にびっくりします。
まだまだ、山をいくつも越えなければならないんだ、と用心しながら進めましょう。


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