北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

ゴミの講演会

2009年08月20日 | まちづくり
ゴミの講演会が役場で行われました。



 わが町のゴミ処理は、有料化になって随分経ちます。最近では、分別や生ゴミの肥料化などで可燃ごみが随分と減少してきています。また、羊蹄山麓の町村のゴミ焼却も行っています。しかし、現在の清掃センターが後6年で現在地での使用が廃止になります。地域住民の方と前町長時代に交わした約束です。
 そこで、今年度中にゴミ処理の処理計画を作り直さなければなりません。現在、広域の関係町村の協議会で検討作業を行っています。また、議会の厚生文教委員会でも審査しているところです。
 今回、近畿大学の田中教授による「ゴミに関する講演会」が行われました。町の役場職員や町議会議員だけではなく、町内の処理業者さんや近隣の町村からも役場担当者や議員さんも参加しておりました。
 講演は、わが町と同じような規模の栗山町の事例を紹介しながら、これからのゴミ処理の展望についてお話してくださいました。
分別やゴミの有料化、生ゴミの堆肥化などは、既にわが町で行われているので、特別のことではありませんでしたが、栗山町の生ゴミ処理でできた堆肥(クリピット)が、農家さんや町民に人気があり、行列ができるほどだということでした。わが町では、行列ができて売り切れるところまではいっていないようです。塩分や化学物質に対する不安があり、警戒しているようですが、栗山町の話を聞いて、ビックリです。何が違うのだろうか?
 可燃ごみについては、熱分解炉による炭化の有益性を紹介してくれました。現在の焼却炉で燃やしてしまうよりもイニシャル(1/5)・ライニングコスト(1/10)ともに大幅に減少するようです。また、炭化になったゴミは、雪融材や脱臭剤などにリサイクルできるようです。また、有害な水や煙も出さないので、環境にはすこぶるよさそうです。
 しかしながら、役所(北海道)の許可がなかなか取れないようです。国の方針としては、24時間焼却することを推進しているようで、役所がネックになっているようです。でも、後一息のようです。

 炭化以外にも燃料化といった手法もあるので、もう余り時間がないのですが、いろんな情報をもらいながら、将来にプラスになる方向を探って行きたいものです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。