北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

H24年 第1回定例会 ③

2012年03月21日 | まちづくり
 平成24年第1回定例会。最終日。前日までの予算審議が終わり討論と採決が行われました。
 24年度一般会計予算の討論には、反対が2名、賛成が2名の議員より行われました。何時も反対討論を行っている笠原議員が賛成側にまわったのはちょっとビックリでした。
今回、私は反対の立場で討論させていただきました。議員となって5回目の予算審議でしたが、議員歳費を削減する修正予算を出した21年度の予算に続いて2回目となりますが、実質的には初めて反対の立場となりました。
 反対とした主な要因は、「住民参加と協働」を掲げているにもかかわらず、事業方式が決まっていない広域ゴミ処理の基本設計費が計上されたこと、同じく基本構想も発表されておらず、場所の選定も決まっていない学校給食センターの基本設計費が計上されているといった住民合意や説明も済んでない事業が、前倒しでタイムスケジュールが厳しいという理由で進められようとしていることに対して、もっと丁寧な手順や段取りを経て予算組みをするべきとの思いから反対をいたしました。
また、これまで町で計画していた「地域省エネルギービジョン」で掲げていた中学校の増築や給食センター新設における取組み、太陽光発電や地中熱利用といった計画が費用対効果が期待できない、予算が掛かるといった理由で却下されようとしています。確かにイニシャルコストは高くつくかもしれないけれど、教育的観点、CO2削減といった環境的観点に立てばビジョン作成時にどの様な議論を行って実施すべき計画(重点プロジェクト)としていたのか甚だ疑問のあるところです。
 町長が初日に行った行政執行方針では「住民と行政が知恵を出し合い、協働の精神を基本に各種施策を推進することが重要である。」と述べておりました。私も大いに賛同する立場でありますが、執行方針を裏付け担保する予算は、住民不在で行政が決めたことを説明はするけれど粛々と行うと感じられました。もっと丁寧な事業執行を求め反対をいたしました。

 採決の結果、賛成12名(樋口、笠原、作井、田中、伊達、磯田、佐名木、森下、盛多、鈴木芳、阿部、三島)、反対2名(原田、榊)、欠席1名(竹内)で可決いたしました。

 一般会計予算は、75億1300万円 で前年度より7億2200万円増額となっています。
増額の要因としては、中学校の統合に合わせて教室棟の増築工事と特別教室の改修工事、グランドの改修工事など関連事業含めて6億3715万円が計上されています。
また、昨年から継続となる白樺団地3号棟建替工事に1億6980万円。まちなか循環バス「じゃがりん号」運行事業に2245万円。住宅リフォーム助成が延長されて1700万円(内耐震が100万円、バリアフリーが200万円)
防災対策費として、全町規模の防災訓練費に100万円が計上されるなど評価されるべきこともたくさんあります。
 また、議会費ですが、議場の音響システムの更新、会議録検索システム導入などで900万円が新規計上されています。これは議会からの強い要望で、開かれた議会を目指した予算でもあります。当初は本会議などのライブ中継システムの導入も念頭にしていましたが、今年度は、環境整備を行いつつライブ実験などにも取組めればと思っています。

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