北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

耐震診断調査

2007年08月07日 | まちづくり
厚生文教常任委員会の傍聴に行ってきました。
中学校の耐震診断調査の現地調査を行うということで、建築関係者でもあるのでオブザーバーでの参加をお願いしました。



町内には中学校が2校あり、昭和55年完成の中学校は既に耐震診断調査を終えており、今回は残る1校の調査が行われています。今回のT中学校は、53年竣工でK中学校より先にできているけど、部分修繕がより多く行っているため後になったようです。
阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた旧建築基準法で建てられた建物と同じ昭和56年以前の基準で設計されているので、K中学校では耐震補強の必要性が指摘されていたそうです。
そんな状態で何年も対策を行わないのは、問題がありますが、今回のT中学校の診断結果と合わせて、中学校の適正配置なども絡めながら対応を決めるようです。
また、不同沈下も指摘されているK中学校は、指摘されている不同沈下を想定される1階土間スラブ・柱・梁にキレツが確認されず、3.2Fの廊下のスラブにキレツが確認された。
耐震診断報告書を読んでいないので何ともいえないが、不同沈下ではない他の原因のような印象を受けた。「不同沈下」という言葉が独り歩きをしているので、報告書の精査が必要であろう。
大勢の子供たちの通う建物でもあるし、災害時には避難施設にもなる建物なので、学校の適正配置などとも絡めながら早急の対策が必要だ。
お金のことも大事なことではあるが、人命尊重、安全・安心が最も大切だ。文科省も補助金等に配慮し、安全な教育行政の推進をリードしてもらいたいものである。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。