北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

H22 第4回臨時会

2010年05月26日 | まちづくり
 第4回臨時町議会が召集されました。

 専決処分(議会の議決がいるけれど急を要するために事後承認を得る)した3件の報告がありました。
自動車の物損事故処理のため保険を使ったとのことです。
建設課では、除雪車が交差点で停車していたタクシーにバックしてぶつかってしまった事故です。福祉課では、高齢者事業団に貸していた町の車を事業団の会員が使用中にスリップして交差点で停車していた車にぶつかってしまったという事故です。
どちらも、雪国特有の事故ですが、人身事故とはならずに物損だけですんだことがまだ幸いでした。相手方が止まっていたので、2件とも100%町の過失となり、示談により48万5千円の損害賠償を町が行いました。
 この他に町の車の修理代なども掛かっていると思いますが、昨年度、役場の自動車事故が4件発生しています。町民の皆さんに交通安全を呼びかけている役場としては、大いに猛反省し、事故の根絶を行なわなければなりません。
 腑に落ちない点として、除雪車は交通誘導員(ガードマン)が配備されています。説明によるとこの日は1名増員していたそうです。後方確認を怠った運転手が悪いのはもちろんですが、ガードマンは何をしていたのでしょう。責任の一部があるのではないか、といったことも考えられます。
また、高齢者事業団の事故について、車を貸していた町が保険を払うのも違うのではと感じます。貸借契約で事故の補償は町で行うことになっているとのことですが、事故を起こした使用者側が負担するのが常識のように思えますが、どんなものでしょうか。
 人身事故にならなかったので、大事にならずに済みましたが、これが民間で町の仕事を請け負っていたら、指名停止などのペナルティーが架せられる場合も有ります。
気を引き締めてやってもらいたいものです。

 議案の一つは、国民健康保険特別会計の補正予算です。21年度決算委赤字が出そうなので一般会計より1億9500万円の繰上げ充用です。5月で21年度会計が閉められてしまうので、赤字分を補充しないと予算に欠損が生じるための操作です。
反対できずに賛成多数で可決としました。
昨年の9600万円の赤字に引き続き、赤字解消とはならず、同額程度の赤字が増えたことになります。医療給付費は前年より5980万円ほど減少してたり、国保税も前年より2640万円増えたにもかかわらず、国等補助金の縮減が6490万円、共同事業などの減少が4970万円と21年度分の赤字が5980万円と広域連合から還付される予定で次年度に先延ばされる繰越額が3810万円、累積赤字が9650万円という内訳です。
9月までに改善プランを提出することになりましたが、国保税の値上げや一般会計から町独自の繰り入れなどが案として考えられています。
町民の4割の加入者に対して保険料を増額しても限度が有ります。また、一般財源の活用も6割の町民の理解が必要です。医療費を掛けないように健康である人を増やす(歳出を抑える)のが一番ですが、ウルトラCの解決策があればいいのですが、難問題です。

 残りの3件の議案は、中学校の耐震補強工事の入札が20日にあり、契約に対する承認です。
・倶知安中学校耐震改修・大規模修繕工事
   5億2920万円
   瀬尾・藤信・宇田・北沢JV
・倶知安中学校耐震改修電気工事
   6079万5千円
   内山・松井JV
・東陵中学校耐震改修工事
   6536万2500円
   横関・林JV
となりました。
懸案であった子供たちの安全安心が一歩前進しました。