北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

くっちゃん暮らしの相談会

2009年04月04日 | 暮らし
 倶知安商工会議所主催の「くっちゃん暮らしの相談会」に(社)北海道建築士事務所協会後志支部として出展しました。



 建設系を中心とした展示会ですが、町内の18団体が参加しました。雪解けには、もう数日かかりますが、春とともにリフォームや新築を計画されている方への商品説明や相談の場を商工会議所が企画してくれました。
建築士事務所協会として「木造住宅の無料耐震診断」で参加させてもらいました。国や北海道では、平成27年までに耐震化率を90%に目標と定めています。町でも、今年から住宅の耐震改修助成を計画しているので、いくらかでも協力できればと参加しましたが、2件ほどの問い合わせに終わりました。
町でも、これから耐震化促進に向けて動き出すでしょうから、これに懲りずに協力していこうと思います。




 倶知安技能士会が協賛しています。
技能士会は、毎春「無料包丁研ぎ」のボランティアを行っており、300本以上の包丁を研いでいます。今年も、例年並みの包丁が届いたようです。
技能士会に参加している町内の技能士さんは、20年前には100名をゆうに越していたのですが、現在は30名ほどに減っているそうです。後継者不足や高齢化、仕事量の減少などが原因です。機械化や効率化などの名目で、人手を減らした製造工程システムやIT化など物づくりの仕方が変化してきたこともその要因にもなっています。大量消費に大量生産といった安い物勝ちが手造りを凌駕した結果、技能士不足を促進してしまっています。しかし、ここに来て、ストックやリフォームへの転換にきて、その担い手となる技能士不足がネックになりつつあるります。
業界による、自業自得のように思えますが、何とか手を打たないと、手遅れになってしまうような気がしてなりません。