犬鳴豚牧場日誌

大阪泉州地域唯一のブランド豚、犬鳴(いぬなき)ポークの農場日誌です。(有)関紀産業の二代目がお送りする養豚農家ブログ!

エコフィード認証制度

2010年12月13日 18時57分55秒 | 農業ニュース

来年度からエコフィードを利用した畜産物の認証制度が始まると、日本農業新聞(11月29日)にあった。



畜産物を認証し、農家や加工業者が商品にマークをつけて販売できるようにするようだ。
商品に付加価値をつけ消費拡大を目指し、エコフィードの認知度向上や利用促進が狙いとある。



うちの犬鳴豚のためにできるような仕組みであるが、10年前からエコフィード豚肉を販売している私からすると、いささか「?」な点も多い。



一番の問題は、消費者がエコフィードという言葉を全くといっていいほど知らないことだ。
仮に知っていたとしても、国が「食品残渣・残飯=廃棄物」と定義している以上、逆に負のイメージを持たれかねない。



当農場が犬鳴豚という名前を使い出したのは、肉質にある程度自信が持てる様になってからであり、決してエコ(環境に配慮した商品)であることを1番の売りにしているつもりはない。



一般的な養豚場と比べて、犬鳴豚が食べている餌のこの部分がこんなふうに違う!という表現の仕方を心掛けており、なるべくなら残渣や残飯といった“ゴミ”を連想するような言葉は使いたくないと思っている。



エコフィード利用を推進したいのであれば、畜産農家が残渣をもっと扱いやすいようにする体制作り(法律改正も含め)が必要だろう。
そもそも有用資源であるはずの食品残渣が、ゴミ処理の範疇に入る法律(産業廃棄物処理法)で扱われているのが納得いかないし、これによってエコフィードを利用しやすい小さい農家ほど、残渣に手を出しにくいという矛盾が生じているのだから。



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5 コメント

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そのとうり! (kj )
2010-12-16 00:25:03
うちも同じ取り組みをしているので、新聞を見て同じ事を思いました
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エコフィード利用 ( ゆきの)
2010-12-16 18:36:08
飼料の高止まりが続いてます。当農場でも飼料米やエコフィードも考えましたが飼料はプロに任せ生産性と自己流通(直売)に専念する事にしました。実際にどれだけの餌単価で犬鳴豚はできるんですか?できる範囲で回答お願いします。
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kjさんへ (川上寛幸)
2010-12-16 21:44:18
どうもお久しぶりです!

せっかく目の前に残渣があったとしても、法律のせいで扱いにくいんですよね。

豚の飼料にするということでは、マニュフェストは発行できませんから。。。
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ゆきのさんへ (川上寛幸)
2010-12-16 21:50:49
出来る範囲というか、ズバリお答えします。
今年の全国優良畜産経営管理技術発表会でも発表しましたが、H21年の飼料費は7351円でした。

ただし、これはあくまで餌代のみの話しで、エコフィードをつくるための機械代、人件費などは別途かかります。

どちらにせよ、直売が最も大きなウェートを占めてくるのは間違いありません。

相場に関係なく販売することが、エコフィードを考えるよりも大切です。

直売頑張ってください!!!
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ゆきのさんへ その2 (川上寛幸)
2010-12-16 21:55:18
あ、もちろん1頭当たりの経費です。。。
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