来年度からエコフィードを利用した畜産物の認証制度が始まると、日本農業新聞(11月29日)にあった。
畜産物を認証し、農家や加工業者が商品にマークをつけて販売できるようにするようだ。
商品に付加価値をつけ消費拡大を目指し、エコフィードの認知度向上や利用促進が狙いとある。
うちの犬鳴豚のためにできるような仕組みであるが、10年前からエコフィード豚肉を販売している私からすると、いささか「?」な点も多い。
一番の問題は、消費者がエコフィードという言葉を全くといっていいほど知らないことだ。
仮に知っていたとしても、国が「食品残渣・残飯=廃棄物」と定義している以上、逆に負のイメージを持たれかねない。
当農場が犬鳴豚という名前を使い出したのは、肉質にある程度自信が持てる様になってからであり、決してエコ(環境に配慮した商品)であることを1番の売りにしているつもりはない。
一般的な養豚場と比べて、犬鳴豚が食べている餌のこの部分がこんなふうに違う!という表現の仕方を心掛けており、なるべくなら残渣や残飯といった“ゴミ”を連想するような言葉は使いたくないと思っている。
エコフィード利用を推進したいのであれば、畜産農家が残渣をもっと扱いやすいようにする体制作り(法律改正も含め)が必要だろう。
そもそも有用資源であるはずの食品残渣が、ゴミ処理の範疇に入る法律(産業廃棄物処理法)で扱われているのが納得いかないし、これによってエコフィードを利用しやすい小さい農家ほど、残渣に手を出しにくいという矛盾が生じているのだから。
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せっかく目の前に残渣があったとしても、法律のせいで扱いにくいんですよね。
豚の飼料にするということでは、マニュフェストは発行できませんから。。。
今年の全国優良畜産経営管理技術発表会でも発表しましたが、H21年の飼料費は7351円でした。
ただし、これはあくまで餌代のみの話しで、エコフィードをつくるための機械代、人件費などは別途かかります。
どちらにせよ、直売が最も大きなウェートを占めてくるのは間違いありません。
相場に関係なく販売することが、エコフィードを考えるよりも大切です。
直売頑張ってください!!!