
1950年代後半にジミー・スミスはベース・ノートをフット・ペダルで弾くという斬新な奏法で現在のオルガン・ジャズのスタイルを築いた。それまでピアノの代用として扱われていたオルガンを即興演奏が可能なジャズの楽器であることを証明した功績は大きい。以降多くのオルガン奏者が登場している。ジミー・マクグリフ、ジョン・パットン、ベビーフェイス・ウィレット、ジャック・マクダフ、チャールス・アーランド・・・
そしてシャーリー・スコット。インパルスに「Queen of the Organ」というアルバムもあるオルガン・ジャズの女王と呼ばれた人だ。日本では知名度も人気もないオルガニストだが、本国では相当人気があったらしくリーダーアルバムは50枚を数える。夫君のスタンリー・タレンタインと組んだアルバムも数多くあるが、内容的には似たり寄ったりで、あるジャズ喫茶でジャケットと違うレコードをかけても誰も気付かなかったという話もあるくらいだ。ではどれを聴いても同じか、というとそうでもない。数あるスコットのアルバムでも「オン・ア・クリア・デイ」は女性らしい繊細なオルガンサウンドを楽しめる。
オルガン奏者はフットペダルでベースラインを刻むので通常ベーシストはいないが、スコットはこのフットペダルが苦手だっためほとんどのアルバムはベースとドラムが入ったピアノトリオに準じた編成で、ここがスミスや他の奏者と大きく違うところだ。その分キーボードに集中できるため音は肌理細やかで、音色は違えどまるでピアノを弾いているかのような鍵盤の強弱まで伝わってくる。オルガン・ジャズというとコテコテのファンキーか、ブルージーな演奏が定番だが、ロン・カーターとジミー・コブの参加もあり、よりピアノ・トリオに近い都会的で洗練されたオルガン・トリオは新鮮に聴こえるだろう。
オルガン奏者はほとんどがピアノから転向した人で、スミスも元はバド・パウエルにも師事していたことがあるバップ・ピアニストだった。多くのピアニストが鎬を削っていたときに出会ったのがオルガンである。もしスミスがピアニストの道を選んでいたなら違う成功があったかもしれないが、今のオルガン・ジャズのスタイルは確立されていなかっただろう。ピアノに比べると軽い鍵盤に晴れた未来が見えたのかもしれない。
そしてシャーリー・スコット。インパルスに「Queen of the Organ」というアルバムもあるオルガン・ジャズの女王と呼ばれた人だ。日本では知名度も人気もないオルガニストだが、本国では相当人気があったらしくリーダーアルバムは50枚を数える。夫君のスタンリー・タレンタインと組んだアルバムも数多くあるが、内容的には似たり寄ったりで、あるジャズ喫茶でジャケットと違うレコードをかけても誰も気付かなかったという話もあるくらいだ。ではどれを聴いても同じか、というとそうでもない。数あるスコットのアルバムでも「オン・ア・クリア・デイ」は女性らしい繊細なオルガンサウンドを楽しめる。
オルガン奏者はフットペダルでベースラインを刻むので通常ベーシストはいないが、スコットはこのフットペダルが苦手だっためほとんどのアルバムはベースとドラムが入ったピアノトリオに準じた編成で、ここがスミスや他の奏者と大きく違うところだ。その分キーボードに集中できるため音は肌理細やかで、音色は違えどまるでピアノを弾いているかのような鍵盤の強弱まで伝わってくる。オルガン・ジャズというとコテコテのファンキーか、ブルージーな演奏が定番だが、ロン・カーターとジミー・コブの参加もあり、よりピアノ・トリオに近い都会的で洗練されたオルガン・トリオは新鮮に聴こえるだろう。
オルガン奏者はほとんどがピアノから転向した人で、スミスも元はバド・パウエルにも師事していたことがあるバップ・ピアニストだった。多くのピアニストが鎬を削っていたときに出会ったのがオルガンである。もしスミスがピアニストの道を選んでいたなら違う成功があったかもしれないが、今のオルガン・ジャズのスタイルは確立されていなかっただろう。ピアノに比べると軽い鍵盤に晴れた未来が見えたのかもしれない。
「オン・ア・クリア・デイ」はミュージカル「晴れた日に永遠が見える」の主題歌ですが、チャーミングなメロディですので多くのプレイヤーが取り上げております。今週は「オン・ア・クリア・デイ」のお気に入りをインストでお寄せください。ヴォーカルとシャーリー・スコットのベストは機を改めて話題にします。
管理人 On A Clear Day (You Can See Forever) Best 3
Kunihiko Sugano / On A Clear Day (Universal)
Abraham Burton / Drifting Inward (M&I)
Bill Evans / Alone (Verve)
他にもウィントン・ケリー、オスカー・ピーターソン、カウント・ベイシー、ソニー・クリス、イリノイ・ジャケー、ハンク・クロフォード、エディ・ハリス等々、多くの名演があります。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
先だって「A Foggy Day」をお題にしたとき、SHIN さんから「次回のお題はコレだ!」と先読みされましたので敢えて一週外して取り上げました。(笑)
Sonny Criss - On A Clear Day
http://www.youtube.com/watch?v=9Kuo4M4zElI&list=PLB62D8CB36C5FF672&index=9&feature=plpp_video
「女クリアデイ」というジョン万次郎の辞典に出てくるようなカタカナ英語タイトルが相応しい色気です。
今、ケリーの'68年のライブ盤
「Wynton Kelly In Concert」聴いてるけど、
ちょっと長尺で退屈かな。
ギター・トリオの
「Autumn Leaves / Barney Kessel」
は、まずまずだった。
「ある晴れた日に永遠が見える」とあるが、私の会社の歴史を小冊子に纏めた際に、タイトルをどうするか考えた。
一種の社史的なものだったので、会社の原点に立つと未来が見える・・その沿線、延長線から外れた事をすると失敗するぞとの警告も含めて、「原点」とした。
そして、副題に「原点に立つと未来が見える」とした。
当然、そのタイトルを考える時にはこのスタンダードナンバーのタイトルが浮かんでいた。
その前の年、アイアコッカは「ある晴れた日にGMが見える」と米国自動車の斜陽からの回復を書いた本を出した。きっとアイアコッカもこの曲を知っていたのだろう。
そして、私はシャーリー・スコットが好きだ。
シルバー曲集などはご機嫌だ!
勿論オンナクリアデイも良い!
BNのタレンタインと夫婦時代の作品もいい。
1、オンア クリアデイ/シャーリー・スコット(インパルス)
2、オスカー・ピーターソン
これはだんだんスイングが大きくなって、何処まで行くのかという、ピーターソンの面目躍如の演奏。
3、ビル・エバンス
静かに晴れた日に遠くを見るのも良いもんだ。
Kunihiko Sugano / On A Clear Day (Universal)
デタッ!スガチン!しかし、このスガチンの演奏は少々荒っぽい・・いつものことか!(笑)
と言うことで、ナツバテ中です。
手持ちが少ないとは珍しいですね。ヴォーカルに集中しているのでしょうか。
ケリーのライブ盤は少し長い演奏ですが、けっこう楽しめます。内容的には'68年ですのでケリーのファンでなければ退屈するかもしれませんね。
バーニー・ケッセルのブラックライオン盤もありましたね。ギターではハワード・ロバーツも取り上げておりましたが、ギターでも映える曲です。
ネタがないので拝借しました、と言うのも癪ですのでネタありき、ということにしました。(笑)
「原点に立つと未来が見える」とは社史に相応しい副題ですね。「晴れた日にはGMが見える」という本は読んだことがあります。自動車産業の衰退はアメリカ国家にも大きな影響を及ぼしましたが、その風が日本に吹いたときは倍になっておりました。嵐の先に晴れが見えなかった時代かもしれません。
トップにスコットがきましたか。さらりとしたオルガンで気持ちが良いですね。そしてピーターソンにエバンス、全く違うアプローチですがともに楽しめます。
スガチンのこのライブは好きですね。倍テンポの盛り上げは日本人好みですし、得意のスタイルですが、これにはまります。
それとも・・・WEATHER REPORT・・・か?
皆さん、お題の先読みゴッコしませんか!
霧、晴れた日、とくると次は雨でしょうか。カム・レインは2011年2月にホーンのベストを組みましたし、WRも話題にしました。9月の雨は来月のネタ、晴と雨の間の「雲」は手持ち薄、さぁどうしよう。
久しぶりに覗きにきましたが、演歌やポピュラー中心の私にはチンプンカンプンです。領土紛争で中国からミサイルが飛んでくるかも知れない時代になりました。