
先週、サッポロ・シティ・ジャズの野外ステージで、札幌ジュニア・ジャズ・オーケストラを聴いた。ジュニアとは思えないほどレベルが高く、アンサンブルのまとまりは勿論だが、ソロを任された子も滑らかにパートを決める。ジャズを始めるきっかけはジャズ好きなご両親の勧めと思われるが、スタートはどうであれ仲間とジャズを演奏する喜びにあふれており、強い陽射しをはね返すほどの笑顔が眩しい。
そのオーケストラ出身で、多くの著名なジャズプレイヤーと共演を重ね脚光を浴びているのは寺久保エレナだ。昨年「North Bird」でデビューしたときはまだ女子高生だったというから驚きだが、テクニックやアプローチは未熟さもあるとはいえ完成度が高く、今どき流行の音作りではなくパーカーを範とした正統派のスタイルを貫いているのでとても10代後半の女性とは思えない。ジャズ界への女性の進出はピアニストに限られていたが、最近はホーン奏者も増えてきてシーンに活気を促し彩を付けている。それぞれに目指すスタイルは違うが切磋琢磨して沈みかけたジャズ界を盛り返してほしいものだ。
あれから1年、満を持して発売されたのは「New York Attitude」で、前作同様ケニー・バロンに加え、ロン・カーターが参加している。ロンといえば若手に厳しいことで知られるが、エレナのバックでは好々爺然としており歳とともに丸くなったのかもしれない。その和やかな雰囲気もありエレナは臆せずレコーディングに臨めたと思うが、やはりビッグネイムの前では緊張を隠しきれなかったとみえフレーズに手癖が出てくる。おそらくパーカーの愛奏曲「スター・アイズ」は繰り返し練習し、何度もステージで披露したことだろう。手馴れたフレーズは上手に吹けてもそこにはスリルがない。固まるには早過ぎる。冒険はこれからだ。
この秋にはバークリー音楽院に留学するそうだが、実力者が居並ぶジャズの最高学部は難関ゆえの未知の世界があるという。北の大地で悠々と演奏したおおらかさを忘れず、広く学んでほしい。札幌ジュニアのエレナから、日本の寺久保、そして世界に通用するエレナ・テラクボの太く逞しく、美しいアルトの音色を聴ける日も近いはずだ。我が娘のようにオヤジが見つめる目は誰よりも厳しく、そしてどこまでも甘い。
そのオーケストラ出身で、多くの著名なジャズプレイヤーと共演を重ね脚光を浴びているのは寺久保エレナだ。昨年「North Bird」でデビューしたときはまだ女子高生だったというから驚きだが、テクニックやアプローチは未熟さもあるとはいえ完成度が高く、今どき流行の音作りではなくパーカーを範とした正統派のスタイルを貫いているのでとても10代後半の女性とは思えない。ジャズ界への女性の進出はピアニストに限られていたが、最近はホーン奏者も増えてきてシーンに活気を促し彩を付けている。それぞれに目指すスタイルは違うが切磋琢磨して沈みかけたジャズ界を盛り返してほしいものだ。
あれから1年、満を持して発売されたのは「New York Attitude」で、前作同様ケニー・バロンに加え、ロン・カーターが参加している。ロンといえば若手に厳しいことで知られるが、エレナのバックでは好々爺然としており歳とともに丸くなったのかもしれない。その和やかな雰囲気もありエレナは臆せずレコーディングに臨めたと思うが、やはりビッグネイムの前では緊張を隠しきれなかったとみえフレーズに手癖が出てくる。おそらくパーカーの愛奏曲「スター・アイズ」は繰り返し練習し、何度もステージで披露したことだろう。手馴れたフレーズは上手に吹けてもそこにはスリルがない。固まるには早過ぎる。冒険はこれからだ。
この秋にはバークリー音楽院に留学するそうだが、実力者が居並ぶジャズの最高学部は難関ゆえの未知の世界があるという。北の大地で悠々と演奏したおおらかさを忘れず、広く学んでほしい。札幌ジュニアのエレナから、日本の寺久保、そして世界に通用するエレナ・テラクボの太く逞しく、美しいアルトの音色を聴ける日も近いはずだ。我が娘のようにオヤジが見つめる目は誰よりも厳しく、そしてどこまでも甘い。
ドン・レエとジーン・デポールのコンビは、「4月の思い出」をはじめ多くの曲を世に送り出しておりますが、スター・アイズもその1曲です。ヘレン・オコネルをヴォーカルに立てたジミー・ドーシー楽団の十八番ですが、それこそ星の数ほど多くのプレイヤーが取り上げております。今週はサキソフォンでお好みをお寄せください。サックスの素晴らしいソロが入っていれば2管3管でもかまいません。トランペット、トロンボーンの管楽器とピアノは別の機会に話題にします。尚、この曲のヴォーカル・ベストは、2010年10月3日の拙稿「ヘレン嬢は美人のこころだぁ」をご覧ください。
管理人 Star Eyes Saxophone Best 3
Charlie Parker / Swedish Schnapps (Verve)
Art Pepper Meets The Rhythm Section (Contemporary)
Lee Konitz / Inside Hi Fi (Atlantic)
他にもキャノンボール、ソニー・スティット、フィル・ウッズ、渡辺貞夫、ウォーン・マーシュ等々、やはりパーカー派が多いようです。多くの名演がありますので誰が挙げられるのか楽しみです。
15日まで不在ですのでレスは16日以降になりますが、今週も皆様のコメントをお待ちしております。
Erena Terakubo It's You Or No One
http://www.youtube.com/watch?v=-EstvaK277Y
Star Eyesは、好きな曲です。パウエルのゴールデン・サークルのStar Eyesが、結構気に入っていて時々聴いています。
お気に入りは、
Swedish Schnapps/Charlie Parker
この演奏は、大好きだ!成長したマイルスの存在も重要だと思う!
このアルバムを聴くと、何故か強い酒が飲みたくなる。(笑)
Art Pepper Meets The Rhythm Section
アート・ペッパーは、こういう曲を吹かせると素晴らしい!
自伝では「3か月間吹かず、いきなり録音した。」と書いてあるが、モダン・アートがあるじゃないかと思った事を、思い出し笑ってしまった。
dukeさんと同じ2枚になりました。
残りの1枚は、16日に店で考えようと思います。
ナベサダ&秋吉敏子・・・3番目候補です。
http://www.youtube.com/watch?v=u8UWgo83Dy4
今日もこれ一曲ですが、
"Minor Move / Tina Brooks"
大好きな Tina Brooks です、Lee Morgan も Sonny Clark もゆったりした感じの演奏で好きなアルバムの一枚です.
「Star Eyes」は、個人的に大好き曲で、ペッパーの演奏に合わせて、ハミングし、次の曲「Birk's Works」になだれこんで、こちらもテーマをハミングするということをやっています。恥ずかしながら、年一回のお正月の僕の行事です(笑)。ということで、
①Art Pepper Meets The Rhythm Section (Contemporary)
②Charlie Parker / Swedish Schnapps (Verve)
③John Jenkins / Jazz Eyes (Regent)
①は、これしかなくて動かしようがないです。②のパーカーは①でもおかしくないですね。③をどれにしようかと楽しみました。リー・コニッツやティナ・ブルックスなども引っ張り出しては、お盆休みなので聴いてみました。結局、ジャケットもStar Eyesなジョン・ジェンキンス盤にしました。ジャムセッション風で、ジェンキンスの他にD・バードやC・フラーも入っていますが、それぞれ若いころの旬の演奏ですね。
ピアノ物ではパウエルがいい演奏を残しておりますね。この曲は私も大好きですのでまたの機会にピアノ・ベストをと思っております。
パーカーにペッパーは申し分ありません。これ以上のアドリブがあるのかといつも感心します。強い酒といいますとアブサンですか。なるほどスウェーデン製は特に強いそうです。
モダン・アートはディスコグラフィーでは5日前の録音ですが、ペッパーは忘れていたのでしょう。強い酒を飲みすぎたらしい。(笑)
ナベサダ&秋吉敏子の画像のご紹介ありがとうございます。錚々たるメンバーですね。ナベサダが愛された理由がよくわかります。
お蔵入りのティナ・ブルックスがありましたね。ブルックス・ファンにはメンバーの豪華さもあり貴重なアルバムですが、当時はお蔵入りせざるを得なかったのでしょう。ブルックスはデビュー間もないこともありサイドに圧されているという判断だったのかもしれません。トゥルー・ブルーの傑作を生む過程を思うとやはり貴重な音源ですし、歌心はありますね。ブレイキーが精彩を欠いているのが残念、これがブレーキになったか。(笑)
ペッパーは正月の行事でしたか。ジャケを見るだけで音が聴こえてくるほど聴き込んだアルバムですので、私も最近はあまり聴きませんが、やはりペッパーのソロは抜群ですね。
そして、ジョン・ジェンキンスが挙がりましたか。ジャケットだけで嬉しいアルバムですし、メンバーも豪華ですね。バードは自身のワンホーン・アルバムでもこの曲を吹き込んでおりますが、この時期はよく歌います。若い頃、ブラインド・クイズでこのアルバムが出題され、迷わずマクリーンと答えて馬鹿にされました。嫌いなレコードです。(笑)
スター・アイズね、ハイハイ・・。
1、Art Pepper Meets The Rhythm Section (Contemporary)
2、Charlie Parker / Swedish Schnapps (Verve)
ここまではOK、では三番は何だ・・・?
穴を狙って、アマノジャク方式で、ロイハと行くか!
そう、ロイ・ハーグローブ/パーカーズ・ムード(Verve)でどうか!
フィル・ウッズもあるが、今回はロイハでゆこう!
しかし、アルト物が多いのはバードのせいか?
今日から仕事に復帰・・・1週間の休暇からリハビリ中でっせ・・。
従って、3番はフィル・ウッズに修正しまっせ!
ああああ、まだ頭が起きてない!