
Jリーグに加盟するコンサドーレ札幌のメインスポンサーである札幌の製菓メーカー、石屋製菓が看板商品「白い恋人」の賞味期限を故意に本来の期限よりも1カ月先の日付に変えて出荷していたことが報道された。「白い恋人」は北海道を代表する土産品であり、観光客の人気商品になっている。北海道経済界の重鎮でもある社長の辞任会見は、他にも隠していることがあるのだろうかどうにも歯切れが悪い。判明したことは迅速に公表すべきで、膿を出し切らないことには社長交代だけで企業は蘇らないだろう。
こちらは賞味期限がないどころか、年月が経てば経つほど風味が増す「Jazz For A Sunday Afternoon」である。ヴィレッジ・ヴァンガードでのジャム・セッションを収めたもので、ビ・バップの総帥、ディジー・ガレスピーをはじめペッパー・アダムス、レイ・ナンス、チック・コリア、リチャード・デイビス、メル・ルイス、そしてエルビン・ジョーンズ、凄いメンバーが集まったものだ。注目すべきはバリトン・サックスのアダムスと、バイオリンのナンスで、通常のジャム・セッションでは聴かれない絶対数の少ない楽器の参加に特徴があり、このアルバムの聴きどころでもある。
20分近い「恋人よ我に帰れ」が白眉で、ガレスピーとナンスのおどけた掛け合いから、ガレスピーが変化をつけてテーマを吹き、ナンスのソロに移る。弦楽器とは思えないホーンライクなバイオリンが聴衆を包み込む。67年当時、新進気鋭のピアニスト、コリアがここぞとばかりに繰り広げる熱いテクニカルなソロは見事なもので、そのバックで楽しそうにガレスピーが声を張り上げている。絶好調のメンバーが展開する白熱のソロと、その演奏を楽しむお客さんが一体になった雰囲気が伝わってくるこのアルバムは、ジャム・セッションの魅力が詰まった賞味期限が長い缶詰のようだ。
北海道ではミートホープの食肉偽装事件が起きたばかりであり、雪印食品や不二家も隠蔽体質により屋台骨がぐらついた。石屋製菓は、こうした事例から教訓を学んでいなかったのだろうか。土産店から「恋人よ我に帰れ」と叫ばれるには、信頼回復という長い時間が待っている。
こちらは賞味期限がないどころか、年月が経てば経つほど風味が増す「Jazz For A Sunday Afternoon」である。ヴィレッジ・ヴァンガードでのジャム・セッションを収めたもので、ビ・バップの総帥、ディジー・ガレスピーをはじめペッパー・アダムス、レイ・ナンス、チック・コリア、リチャード・デイビス、メル・ルイス、そしてエルビン・ジョーンズ、凄いメンバーが集まったものだ。注目すべきはバリトン・サックスのアダムスと、バイオリンのナンスで、通常のジャム・セッションでは聴かれない絶対数の少ない楽器の参加に特徴があり、このアルバムの聴きどころでもある。
20分近い「恋人よ我に帰れ」が白眉で、ガレスピーとナンスのおどけた掛け合いから、ガレスピーが変化をつけてテーマを吹き、ナンスのソロに移る。弦楽器とは思えないホーンライクなバイオリンが聴衆を包み込む。67年当時、新進気鋭のピアニスト、コリアがここぞとばかりに繰り広げる熱いテクニカルなソロは見事なもので、そのバックで楽しそうにガレスピーが声を張り上げている。絶好調のメンバーが展開する白熱のソロと、その演奏を楽しむお客さんが一体になった雰囲気が伝わってくるこのアルバムは、ジャム・セッションの魅力が詰まった賞味期限が長い缶詰のようだ。
北海道ではミートホープの食肉偽装事件が起きたばかりであり、雪印食品や不二家も隠蔽体質により屋台骨がぐらついた。石屋製菓は、こうした事例から教訓を学んでいなかったのだろうか。土産店から「恋人よ我に帰れ」と叫ばれるには、信頼回復という長い時間が待っている。
インスト
Al & Zoot / At The Half Note (UA)
Donald Byrd / Off To The Races (Blue Note)
Dizzy Gillespie /Jazz For A Sunday Afternoon (Solid State)
ヴォーカル
Billie Holiday / Strange Fruit (Commodore)
Dinah Washington / Dinah Jams (EmArcy)
Roberta Gambarini / Easy To Love
インスト、ヴォーカル共、上位2枚は定番です。3位は数多く寄せられましたので選出に迷いました。「Jazz For A Sunday Afternoon」は記事で取り上げたアルバムで、この曲がジャムセッションで輝きを持つことを証明してくれます。「Easy To Love」は所有しておりませんのでレーベルは不明ですが、ジャケットが話題を呼んでおりました。(笑)試聴しましたが、素晴らしい内容です。他に挙げて頂いたバージョンもこの曲の魅力を味わえるものばかりです。アルバム選びの参考にしていただければ幸いです。
意外にも正統派の選出で驚きました。サリナ・ジョーンズとかケイコ・リーやザ・ピーナッツ、ひょっとしてディック・ミネ(笑)を挙げられると思っておりました。
>なんだか本屋とにている
高校生の頃・・・蛍雪時代の下に平凡パンチ
今・・・フォーブスの下にプレイボーイ
みなさんに先に出されてしまった...
「ダイナ・ワシントン・ウィズ・クリフォード・ブラウン」
「奇妙な果実」ビリー・ホリディ
「ジャズ&スタンダード」 美空ひばり
miyukiさん
Jackie Ryanは「This Heart Of Mine」
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1934527
Come Back to Me/Lover Come Back to Meをメドレーで唄っています。
Dukeさん
>それにしても Easy To Love 、CD店で購入するには勇気が必要でしょう。
・裏面でレジにそっと差し出す。
・3枚買って、サンドイッチにする。
なんだか本屋とにている。
「ラバーマン」と勘違いされておりましたか。私も勘違いや思い込みはよくありますから年のせいではありませんよ。
>自分自身の賞味期限が来たのかとも・・・?
白洲次郎は「相撲も千秋楽、パパも千秋楽」と娘さんに言って逝ったそうです。賞味期限は千秋楽まで切れることがありませんよ。
食品には美味しく頂ける適正な賞味期限があるようでして、それを過ぎると味は落ちるといわれております。食品メーカーも均一な味を保つため賞味期限を定め、保健所へ届出するようです。自社で決めたものを破ってはいけませんね。
似かよった事件が多いのは、氷山の一角なのでしょうか。
「フォー・ミュージシャンズ・オンリー」はヴァーヴお得意の大物同志の顔見せアルバムですが、なかなかに充実した内容です。ゲッツのホットなプレイも聴き逃せません。
ベイシーはピアニストよりバンドリーダーが似合う人でしょうね。長尺物の多少退屈な演奏でも最後にベイシーがポロンポロンと入れるだけで、その曲が引き締まります。
リーモーガンのクッカーは、完全な勘違いでした。(冷汗)
あれは、「ラバーマン」ですよね。
どうも、最近、勘違いが多くて・・・年のせいか、暑さのせいか・・。
暑さのせいにしておきます。
脳みそが溶け出して、完全に枯渇状態です。
自分自身の賞味期限が来たのかとも・・・?
光栄です!(って何がぁ~)笑。
でも最近の日本ってほんと似かよった事件が多すぎ
ますよね。
不二家もショックだったけど、これは子供の頃から
関西では親しんできた銘柄だったから。
自分で賞味期限つけるんだから初めから長い目に
つけたらいいのにと思いますが。駄目なのかな?
話それちゃってごめんなさい。
昨日、店でガレスピーの「フォー・ミュージシャンズ・オンリー」かけました。
このアルバムのラバカムをベスト3に入れられたわけが解ったように思いました。
悪乗りセッション、しかしハートがある。
明日も又かけます。
今日は、休みなので来月の「ジャズ鑑賞会」(今回はベイシーです。)の解説なんかを猫と遊びながら考えておりました。
ベイシーの素晴らしさは、時折ピアノでポロンと弾くところにあると感じたのです。
ポロンでバンドをコントロールするベイシー・・。
優しい巨人と言う感じです。
Cleo Laine のコンサートを聴いたのですね。私は生で聴いておりませんが、カーネギーホール盤でも迫力は凄いものがあります。シャリー・バッシーもイギリス出身ですが、実力がありますね。
>どんなCMか興味シンシンで~すね!
浜辺で手なんか繋いだりしちゃって・・・いい感じです。まぁ、私はどなたでも恋人にしてしまいますからね。イムクさんはカナダの恋人でしょうか。
アラ、ごめんさい!
私よくリとレを間違えて押しちゃうんです。
Cleo Laine(レィン)でしょうか?
やっぱしコンサートで聴いたんですね。
とにかく凄い迫力というか、あの音域に圧倒され
ました。70年代終わりの頃です。
Miyukiさんとdukeさんが白い恋人とは
おそれいりました(笑)。
どんなCMか興味シンシンで~すね!
今は自粛しておりますが、北海道では「白い恋人」のテレビCMが流れます。私と miyuki さんのようなカップルが、若かりし頃と今を重ねていい雰囲気ですよ。
ガンバリーニがトップできましたね。残念ながら試聴しただけで持っておりませんが、ジャケ買いの対象でしょうか。(笑)
カナダ発音のクリオ。リーンとはカタカナ発音のクレオ・レーンでしょうか。エリントン曲集を出している Cleo Laine の赤いドレスのジャケットというとカーネギーホール盤がありますが、収録されておりませんねぇ。コンサートで聴いたものでしょうか。
いやぁ、美空ひばりが出てくるとは思いませんでした。これはいいアルバムですよ。江利チエミと違って妙なコブシが回らなく実にポップス。曲により歌い分けるところはやはり天才ですね。赤いドレスというと美空ひばりの「真赤な太陽」を思い出します。(笑)
賞味期限切れ、でしょうか(笑)。
いや、年齢詐称か?(汗)。
なんだか視線が話題になってますね(笑)。
私はこのガンバリーニすごく好きですね。とても素敵
な声だし歌唱力も抜群だし。
自分の日記にも彼女の事を書いたくらいなので、もう
彼女を一番に持ってきたいですよ。
次がクリオ。リーンの歌盤なんですけど、レコードを
探しても見つからないんですよ。タイトル何だったのか?ひょっとしてコンサートで聴いたのがあまりにも
インパクトが強かったので、それが頭にこびりついて
いるのか?確か赤いドレスのジャケットだったような。彼女の音域の広さに圧倒されました。
もうひとつは印象が強いので忘れられないという
代物なんですけど。こんなのだしていいのかな?
好きとか嫌いの問題じゃなくって、ただ珍しいと
いうので選びました。
美空ひばりの”恋人よ我れに帰れ”なんです。
Jazz & Standerdsに入ってるの
ですが、なんだかすごいっていう印象(笑)。
いつも変なものいれちゃう私ですね(お許しを!)
JAZZ FOR A SUNDAY AFTERNOON が愛聴盤とは嬉しいですね。私はエリントンがきっかけでジャズのめくるめく甘美で、知れば知るほど奥深く神秘な女性のような世界に入りましたので、エリントニアンのナンス参加に惹かれるアルバムです。
バードにブラウニーのストックホルム・セッション、溌溂としたメロディはトランペットでより映えますね。
YAN さんのブログで、67camper さんのコメントも拝見しましたが、お二人とも圧倒的な愛蔵盤で驚きます。また勉強させて頂きますので宜しくお願い致します。
Jazz For A Sunday Afternoon 久しぶりに聴かれましたか。レイ・ナンスがいいとはまたも嬉しいですね。ここまで意見の一致をみますと「白い恋人」のようです。(笑)
ダイナは豪華メンバーをバックに豪快に歌っております。離婚暦が多いだけに豪傑といったところでしょうか。
バードもよく歌ういい内容です。こちらにもペッパー・アダムスが参加しておりましね。
アニタは当然 miyuki さんから挙がるものと思っておりました。アニタに帰れと言われやぁ、そりゃあもう即帰りますよ。
>このコメント、書いたら消せないのね。
スイマセン、miyuki さんのホームページと違って管理人しか消せないようです。
ハーフノートとホースが来たところで、馬だけに穴狙いでしょうか。モーガンのザ・クッカーは手持ちでないのですが、ラバカムは入っていない記憶があります。別テイクで収録されたものが出ているのでしょうか?
歌ものも二つの名唱が挙がったところでメル・トーメとは粋な選曲ですね。あれだけアップテンポですと真似て歌うと舌を噛みます。マーティ・ペイチも聴かせてくれます。
「FOR MUSICIANS ONLY」は私がトップに挙げたアルバムです。ジャム用の曲ですから、悪乗りで楽しいほうがいいですね。こちらと「サンデー・アフタヌーン」どちらを記事にするか迷いましたが、ジャムにナンスが参加するのは珍しいので取り上げました。 やっぱりディズは悪乗りです。(笑)
というのも、このアルバムは愛聴盤のBEST10に入るものですので。ジャムセッションもあまり表立って行われなくなって来た時に、新旧入り乱れてのライブのセッションが気に入ってよく聴いたものです。
LOVER COME BACK TO MEは、ボーカルもいいのがありますが、自分のブログで紹介している「お好みのアルバム」の中にちょうどこの曲が入っているのが3枚ありました。
一枚はこの
"JAZZ FOR A SUNDAYAFTERNOON VOL.1"
そして、
"OFF TO THE RACES/DONALD BYRD"
PEPPER ADAMSがいいです。もう一枚が、
"Clifford Brown - Art Farmer 8"
QUINCY JONESがアレンジをした'53のスウェーデンでの録音。
コルトレーンが登場しましたか。ドナルド・バードとの絡みはなかなかのものです。タイトルの如く実に黒っぽいですね。
Easy to Love が一部で大変話題になっております。(笑)最近は日本女性にもこのような方がおられますが、やはり男の哀しい性で自然と視線が・・・私は「我に帰らず」ただただジーッと見ております。(笑)アメリカ女性には珍しくないので Bird さんは見慣れたものでしょうね。羨ましいなぁ。
バードはウィズ・ストリングスでこの曲を演奏しております。やっと「我に帰り」ジャズの話題になりました。(笑)
こちらのジャケも Vogue から抜け出たようでいいですねぇ。
それにしても Easy To Love 、CD店で購入するには勇気が必要でしょう。特に女店員さんだったりすると、お互い視線が気になりますなぁ。(笑)
煽てと貰い物に弱い私です。石屋製菓の前社長は北海道にも道産子が応援できるサッカーチームが必要だと誘致に奔走され、メインスポンサーとして年間1億円以上の資金を提供していた方だけに、今回のことは残念でなりません。チーム名のコンサドーレは「どさんこ」を逆から読んだものです。私同様の冴えです。(笑)
4.ACKIE RYAN / You and the Night and the Musicには「恋人よ我に帰れ」は入っていませんでした。
なんか、血迷ってしまったわ(汗)。
すみません。
このコメント、書いたら消せないのね。
ペッパー・アダムスがバリバリです。それに、レイ・ナンスもいいですね。ちょっとジプシーのヴァイオリンという感じもします。
1.DINAH JAMS
バックがいいです。それに、これは私がダイナ・ワシントンに開眼したアルバムです。
2.Donald Byrd / Off To The Races
3.Anita O'Day / Lady Is A Tramp
すみません、ついつい。
4.ACKIE RYAN / You and the Night and the Music
最近聴きましたが、正統派のジャズ・シンガー。
まあ、保健所への届出くらいは必要かと。
途中で期限を延長するくらいなら、最初から長い期限にしておけば・・・と考えるのですが。
私もきっと賞味期限切れの「白い恋人」を食べていると思いますが・・・別に不味かったということはありませんでした。
でも、自主的に決めた期限を、不純な動機で延伸するのは・・・ダメですね。
ところで、ラバカムのベスト3とか?
1、アット ハーフノート/シムスとコーン
2、ハンプトン・ホース
3、ザ・クッカー/リー・モーガン
3番は穴狙い!
あくまでもインスト盤でのこと。
歌ものなら・・・
1、ビリーホリデイ/奇妙な果実
2、アニタ・オデイ/レディ イズ ア トランプ
3、メル・トーメ/アット ザ クレッセント
なんて言うのはいかがでしょうか?
ラバカムは演奏する方から言うときっとし易い曲だと思います。ジャムセッション用として、よく使いましすから。
ところで、「FOR MUSICIANS ONLY」というヴァーブの盤をご存知ですか。
これもジャムものでゲッツやディズが悪乗りしている盤ですが。
なかなか皆さんの意見は参考になりますねエ
よくご存知だこと。
25-25さんのおっしゃるアルコーンとズートシムズの
バージョンは有名ですね、、、
個人の好みからは、、
1)ジョンコルトレーン/ブラックパール
2)ダイナワシントン/ウイズ クリフォードブラウン
あたりでしょうか、、、
話題になってるアルバムのEasy to Love,,,
これも なかなか いいですねえ
色んな意味でネ(笑)
確かにジャケットを見て 眼が点になってしまい
「我に帰れ、」と自分にいい聞かせてしまいます。
マジ、、彼女 唄うまいですねえ
そういえば バードも何かのアルバムで演奏して
いましたねえ
はい、そうなんですが、、、
セカンド・アルバムのジャケ。
↓
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1219929
ご指摘のようにサンデー・アフタヌーンは、新旧の大物を寄せ集めたジャムセッションですが、エリントニアンには惹かれます。ナンスとコリアの相性はいいとは言えませんが、コリアのソロ部だけは評価したいですね。
ハーフノートは出てくる1枚と思っておりましたが、カンドリとは畏れ入りました。レヴィのイントロのあとズカズカ、ドタドタ、バタバタとローレンス・マラブルが入ってくるあれですね。(笑)ホレス・シルバーそっくりのフレージングとは鋭い指摘です。ホレスの影響は内外問わず大きかったようです。それにしてもクリスとカップリングとは・・・どちらがオマケなのでしょう。(笑)
ホリディ、ダイナをボツにしての渋い3枚、ヴォーカル通ならではの選曲ですね。ケリー以外は持っておりませんので、今試聴しましたがどちらもなかなかの内容でした。Connie Evingson はペギー・リーやビートルズまで幅広いですね。Roberta Gambarini は、マダムさんや、TAKASHI さんのお薦めのようですが、TAKASHI さんの場合、女性ヴォーカルに節操がないからねぇ。(失礼)私はTAKASHI さんお薦めのスー・レイニー買いましたよ。ところで Easy To Love のジャケの下半分に目が行くのは私だけでしょうか。(笑)
凄いこともあり、またレーベルがあの
「Now He Sings, Now He Sobs/ Chic Choria」の
Solid State でもあり、大いに期待してLPをゲットしたのが、
22年前でした。
しかし、聴いた印象は新旧の大物を寄せ集めた
やや緊張感を欠いたジャムセッションという感じで、
その後殆どターンテーブルに乗せることはありませんでした。
「恋人よ我に帰れ」が20分超の長尺演奏ということで
そう感じただけかもしれないと思って、昨日もう一度
聴きなおしましたが、
やはり余り印象は変わりませんでした。
アダムス、ナンス、コリアの相性がいまひとつなのか?
で、Lover Come Back To Me ですが・・・。
これも、たくさんあり過ぎるので、インスト、ヴォーカルから
それぞれ3枚ずつ。
☆インスト
ゲッツ、ベンももちろんいいんですけど、ここは敢えて、
1)「At The Half Note/ Al & Zoot」(UA)
Zoot命の小生としては、やはりこれがトップに。
ズート、「ボサノヴァ・セッション」でもこの曲やってますが、
こちらのほうがいいですね。
2)「West Coast Wailers/ Conte Candli 6 Lou Levi」(Atlantic)
Candli のラッパ、ヴィヴィッドで宜しいです!
彼の実力お見直した一枚。
ピアノのルー・レヴィも、お気に入りのジャズメンの
一人なんですが、途中でホレス・シルバーそっくりの
フレージングを聞かせる場面があって、微苦笑。
ルーとホレスって、あんまり共通点がないように
思うんですけど、やはり50年代後半といえば、
ホレスの絶頂期。
それだけ、他のプレイヤーにも影響力が強かったって
ことでしょうかね?
このアルバム、僕が持っているのはCJCから出ている
クリス・コナーのSad Cafe との2on1CD.
全く意味不明のカップリングです(笑)
3)「Off The Races/ Donald Byrd」(BN)
Pepper Adams 共演。
ここでのアダムス、ガレスピーのセッションより
いいですよ。
バリバリ吹いてます。
☆ヴォーカル
ホリディ、ダイナは、申し訳ないがボツです。
1)「Beverly Kelly Sings」(Audio Fidelity)
何故か、真っ先にこれを思い浮かべます。
決して、上手くはないけど、味がある。
そして、なんといってもスコット・ラファロの
ウォーキング・ベースの強靭なこと!
2)「Gypsy In My Soul/ Connie Evingson」
ギター、ヴァイオリン、ベースという3弦の
変則トリオの歌伴が、クラシカルな味わいなんですが
妙に新鮮なんです。
3)「Easy To Love/ Roberta Gambarini」
マダムさんや、TAKASHI さんのお薦めで買った
アイテムですが、これもなかなかいいですよ!
ヴォーカル中心でトップがビリー・ホリディとは嬉しいですねぇ。女心の哀しみの奥までも表現するホリデイは素晴らしいものがあります。51年のストリーヴィル・ライブでゲッツをバックにした「恋人よ我に帰れ」もありますが、やはりコモドア盤のこちらに軍配が上がります。
ダイナ・ワシントン・ウイズ・クリフォード・ブラウン、こちらもいいですね。声に伸びがあり根室から北方四島に響くようです。根室には、「島よ帰れ」という看板があります。(笑)
「恋人よ我に帰れ」は、名演が沢山ありますね。
ベスト3と言われても迷ってしまいます。(笑)
ビリー・ホリディ、アニタ、ダイナ・ワシントン、パウエル、ハンプトン・ホーズ、ガレスピー、メル・トーメ、ベン・ウエブスター、トレーン・・・。
思いついただけでもこんなにあります。
名曲は名演を生むのでしょうね。
と言うわけで、得意のエイヤーで決めました。
「奇妙な果実」ビリー・ホリディ
「ウイズ・クリフォード・ブラウン」ダイナ・ワシントン
「ザ・トリオVol3」ハンプトン・ホーズ
では、では、
「恋人よ我に帰れ」は28年のミュージカル「ザ・ニュー・ムーン」の挿入曲でした。古くはポール・ホワイトマン、ヴォーカルではミルドレッド・ベイリーの名唱があります。インスト、ヴォーカル問わずお気に入りのバージョンお寄せください。
管理人 Lover Come Back to Me BEST3
Dizzy Gillespie / For Musicians Only (Verve)
Billie Holiday / Strange Fruit (Commodore)
Ben Webster / Soulville (Verve)
記事で紹介しましたサンデー・アフタヌーンもガレスピーの好演が光りますが、ゲッツ、スティットが参加した「For Musicians Only」 も素晴らしい内容です。
ホリデイはヴォーカルでは外せない1枚です。
ピーターソンやレイ・ブラウンをバックにしたウエブスターは、バラードの極致といえます。
「白い恋人」を北海道土産で召し上がった方もコメントお寄せください。
今週もたくさんのベスト参加お待ちしております。