
子牛寅・・・自分の干支はわかるものの十二支となるとスラスラ出てこない。年賀状の印刷見本やいただいた年賀で今年は戌年と知る。干支は10種類の「干」と、12種類の「支」が組み合わされたもので、その組み合わせは60種類あるそうだ。正確に言うと今年は60年に一回の戊戌(つちのえいぬ)になる。干支は年月日や時間、方位を表しているもので、60歳を還暦というのは干支の60種類が一回りしたことを意味するという。
この前振りなら本題は犬のジャケットしかないが、どのアルバムが浮かぶだろう。まずデッカの動物ジャケットからメロフォーン奏者ドン・エリオットの「The Mello Sound」。このレコードを買う人は犬好きか、ビル・エヴァンスのコレクターだ。ブルーノート盤のエルモ・ホープ・クインテットVol.2もある。全曲オリジナルで臨んだ意欲作で、ジャケットにヴァン・ゲルダーの愛犬が写っている。同レーベルにはジミー・スミスの「Back At The Chicken Shack」もあった。ディズニー映画「101匹わんちゃん」や、グレゴリーのだまし絵に出てくるダルメシアンが行儀よく座っている。
比較的新しいものからデンマークの歌姫、カトリーヌ・レガーの「Gorgeous Creature」を選んだ。映画のワンシーンを切り取ったような物語のあるジャケットである。2007年の録音でバックはギター、ピアノ、ベースという編成だ。このドラムレスがカトリーヌのややスモーキーな声を際立たせているし、時がゆっくり過ぎる北欧の空気感を醸し出している。どの曲も工夫があるが、特にいいのは「My Ideal」で、ギターのイントロからヴァース抜きでやんわりとコーラスに入るあたりは十八番にしているマーガレット・ホワイティングを手本にしているようで微笑ましい。
60年前の戊戌、1958年はどんなことがあったのだろう。昭和でいうと33年で東京タワーが完成し、ロカビリーがブームだった。オーネット・コールマンが「Something Else!!! 」を引っ提げてデビューしている。名盤に数えられるキャノンボール・アダレイの「Somethin' Else」もこの年だ。アルバムタイトルの如く60年ぶりの戊戌は何かが起こる素晴らしい年になるかも知れない。
この前振りなら本題は犬のジャケットしかないが、どのアルバムが浮かぶだろう。まずデッカの動物ジャケットからメロフォーン奏者ドン・エリオットの「The Mello Sound」。このレコードを買う人は犬好きか、ビル・エヴァンスのコレクターだ。ブルーノート盤のエルモ・ホープ・クインテットVol.2もある。全曲オリジナルで臨んだ意欲作で、ジャケットにヴァン・ゲルダーの愛犬が写っている。同レーベルにはジミー・スミスの「Back At The Chicken Shack」もあった。ディズニー映画「101匹わんちゃん」や、グレゴリーのだまし絵に出てくるダルメシアンが行儀よく座っている。
比較的新しいものからデンマークの歌姫、カトリーヌ・レガーの「Gorgeous Creature」を選んだ。映画のワンシーンを切り取ったような物語のあるジャケットである。2007年の録音でバックはギター、ピアノ、ベースという編成だ。このドラムレスがカトリーヌのややスモーキーな声を際立たせているし、時がゆっくり過ぎる北欧の空気感を醸し出している。どの曲も工夫があるが、特にいいのは「My Ideal」で、ギターのイントロからヴァース抜きでやんわりとコーラスに入るあたりは十八番にしているマーガレット・ホワイティングを手本にしているようで微笑ましい。
60年前の戊戌、1958年はどんなことがあったのだろう。昭和でいうと33年で東京タワーが完成し、ロカビリーがブームだった。オーネット・コールマンが「Something Else!!! 」を引っ提げてデビューしている。名盤に数えられるキャノンボール・アダレイの「Somethin' Else」もこの年だ。アルバムタイトルの如く60年ぶりの戊戌は何かが起こる素晴らしい年になるかも知れない。
「マイ・アイディアル」は、1930年の映画「パリのプレイボーイ」の主題歌としてマーガレットの父親リチャード・ホワイティングとニューウェル・チェイスが作曲し、レオ・ロビンが作詞しました。今でも歌い継がれるスタンダードです。今週はヴォーカルでお気に入りをお寄せください。インストは機を改めて話題にします。
管理人 My Ideal Vocal Best 3
Lee Wiley / West Of The Moon (RCA)
Chet Baker / Sings (Pacific Jazz)
Sue Raney / When Your Lover Has Gone (Capitol)
他にも本家のマーガレット・ホワイティングをはじめマキシン・サリバン、ダイナ・ワシントン、クリス・コナー等々、多くの名唱があります。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
Chet Baker-My Ideal (Live)
https://www.youtube.com/watch?v=-5rKN4DmN24
この曲がケニー・ドーハムやコルトレーン等、ジャズ・ミュージシャンの間で流行り出したのはベイカーが歌ってからでした。
札幌行きが近くなってきましたが、デイ・バイ・デイなどジャズクラブで、どなたかの歌で聴いてみたい大好きな曲です。歌は、チェットで決まりなので、
Chet Baker / Sings (Pacific Jazz)
Sue Raney / When Your Lover Has Gone (Capitol)
Susannah McCorkle /
Thanks for the Memory… Songs of Leo Robin (Pausa)
チェットは文句なしで、スー・レイニーも遅めのテンポでゆったりと歌っていて安定しているのには驚きます。意外に好きなのが、スザンナ・マッコークルで、レオ・ロビン集をよく作ったものです。
リー・ワイリーもよいのですが、歌いだしをもう少し控えめにしてほしかった。挙がっていないものでは、イーデン・アトウッド、バーナディン・リードもありました。元の曲がいいせいもあり、どちらも悪くありません。
「今年も宜しくお願いいたします」:先週お休みでした。この数日、寒さが一寸緩んでおり寒さに弱いおっさんにとって嬉しい日が続きます。
ピックアップしたのは大物姐さんと美形姉さん。
東の横綱:Lee Wiley / West Of The Moon (RCA)
*R・バーンズ率いるオーケストラをバックにお題曲をワイリー風に。この大物姐さんは贔屓中の贔屓なのです!
東の横綱:Eden Atwood /My Ideal(Sangaji Music)
*シンガポール旅行のお土産で頂いた美形姉さんのシンガポールでの録音盤。お題曲がアルバムタイトルとなっております。Pfトリオをバックにウットリバラード集・・・
トップにチェット・ベイカーがきましたか。チェットが歌ったことでインストの録音が増えましたので、チェットの選曲眼に敬服です。男性シンガーは勿論、女性シンガーのお手本になる歌唱です。
スー・レイニーは私も挙げましたが、バラード表現の巧みさに舌を巻きます。
そして、スザンナ・マッコークルがありましたか。これは残念ながら聴いていません。2000曲のレパートリーがあるといわれていたスザンナですので、レオ・ロビンの作品は全部歌えるのでしょう。
デイ・バイ・デイで聴きたいものですが、週末は東京で安宅忍さんとのコンサートがありますので、黒岩静枝さんは不在です。木金土は大阪から南ルミコさんを呼びます。黒岩さんの関西の一番弟子で、神戸ジャズクイーンコンテストで入賞したシンガーです。乞うご期待。
こちらは雪まつりが近いせいか一段と寒くなりました。札幌市民は行かない(笑)このまつりが終わると春に近づきます。
トップに私と同じくリー・ワイリーがきましたね。ヴァースから勢いよく入りますが、これでガツンとやられます。ピーナッツ・ハッコーのソロがないのが残念。
そしてイーデン・アトウッドがありましたか。こちらは聴いていないです。ピアノトリオをバックにバラードとはワインの準備ですね。探してみましょう。
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
My Ideal Vocal Best 3
Lee Wiley / West Of The Moon (RCA)
Chet Baker / Sings (Pacific Jazz)
Sue Raney / When Your Lover Has Gone (Capitol)
多くの投票はいただけませんでしたが、リー・ワイリーとチェット・ベイカーが人気です。他にもスザンナ・マッコークルやイーデン・アトウッドが挙がりました。今宵はお気に入りのマイ・アイディアルをお楽しみください。