アンクルトリスの生みの親として知られるイラストレーターの柳原良平さんが、8月17日に84歳で亡くなられた。トリスのキャラクターは直線的なデザインながらどこかユーモラスで温かみがある。昭和33年に氏がサントリーの宣伝部にいたころの作品だが、半世紀以上経った今でも輝きを失っていない。左党の先輩であり友でもあるイラストに惹かれてトリスバーの扉を押した方もおられるだろう。
サントリーといえばCMも傑作が多い。なかでも「ホワイト」にサミー・デイヴィスJr.を起用したものは昭和のCMベスト3に入るほどのお気に入りだ。因みにトップはシルヴィ・バルタンのレナウン・ワンサカ娘、次いで小川ローザの「丸善石油Oh!モーレツ」である。 他し事はさておき、「コンコン・チコン・コン・チコン」とスキャットしながらウイスキーをグラスに注ぎ、喉を鳴らして美味そうに飲む。そして「ウ~ン、サントリー」とキメる。黒人を代表するエンターテイナーに「ホワイト」とは大胆だが、音楽に人種の壁はないというメッセージを伝えるためサミーは出演を引き受けたのかも知れない。
多くのアルバムを残しているサミーだが、ジャズファンに人気があるのは1964年録音の「Our Shining Hour」だ。ミスター・ワンダフルと呼ばれた才能と、一音でスウィングするバンド、そしてアレンジはクインシー・ジョーンズとくる。傑作が約束されたようなものだ。トップはアルバムタイトルにかけた「My Shining Hour」で、今聴いている場所がアパートの4畳半だろうと、車中だろうと、場末の居酒屋だろうと、忽ちラスヴェガスのディナーショーに場所を移してくれる。オープニングから高揚させてくれ、幕が閉まるまでひと時も退屈させないのは一流のエンターテイナーの証である。
先日、2020年東京五輪のエンブレムの使用中止が決定した。デザインの盗用疑惑によるものだ。これを手掛けたデザイナー氏は、サントリー・ビールのトートバックでも盗作したという。「パクリ」で検索すると以前は隣国だったが、今はこのデザイナー氏が100万件以上もヒットする。温厚なアンクルトリスもパクリと開いた口が塞がらない。競技場問題といいエンブレムといい、国際イベントをなめている日本は世界から嗤われても仕方がない。
サントリーといえばCMも傑作が多い。なかでも「ホワイト」にサミー・デイヴィスJr.を起用したものは昭和のCMベスト3に入るほどのお気に入りだ。因みにトップはシルヴィ・バルタンのレナウン・ワンサカ娘、次いで小川ローザの「丸善石油Oh!モーレツ」である。 他し事はさておき、「コンコン・チコン・コン・チコン」とスキャットしながらウイスキーをグラスに注ぎ、喉を鳴らして美味そうに飲む。そして「ウ~ン、サントリー」とキメる。黒人を代表するエンターテイナーに「ホワイト」とは大胆だが、音楽に人種の壁はないというメッセージを伝えるためサミーは出演を引き受けたのかも知れない。
多くのアルバムを残しているサミーだが、ジャズファンに人気があるのは1964年録音の「Our Shining Hour」だ。ミスター・ワンダフルと呼ばれた才能と、一音でスウィングするバンド、そしてアレンジはクインシー・ジョーンズとくる。傑作が約束されたようなものだ。トップはアルバムタイトルにかけた「My Shining Hour」で、今聴いている場所がアパートの4畳半だろうと、車中だろうと、場末の居酒屋だろうと、忽ちラスヴェガスのディナーショーに場所を移してくれる。オープニングから高揚させてくれ、幕が閉まるまでひと時も退屈させないのは一流のエンターテイナーの証である。
先日、2020年東京五輪のエンブレムの使用中止が決定した。デザインの盗用疑惑によるものだ。これを手掛けたデザイナー氏は、サントリー・ビールのトートバックでも盗作したという。「パクリ」で検索すると以前は隣国だったが、今はこのデザイナー氏が100万件以上もヒットする。温厚なアンクルトリスもパクリと開いた口が塞がらない。競技場問題といいエンブレムといい、国際イベントをなめている日本は世界から嗤われても仕方がない。