前戦タイGPにおいて、奇しくもヤマハ、ホンダ両チーム共ワークスマシンよりサテライトマシンの方が速い走りを見せていた。
ヤマハではミラーがホンダではザルコの走りが他のワークス勢よりタイムも良く、マシンに手こずっているいるようには感じなかった。
先ずヤマハについてはM1機の特性なのか相変わらずブレーキングの際、常に後輪が浮き上がり前輪のみが接地している。
この件については「昔から」といえばそれまでなのですが、決して理想の形ではないのは確か。
しかし、この短所を上手く生かせているのがミラーであることは間違いない。
このフロントの強いブレーキングがミラー好みで彼のライディングスタイルと合ってるらしい。強いて言えばM1機が並列4気筒のせいか
将又、フレーム剛性から来るものなのかは分からない。ただ、コーナー中盤での最も重要とされる初期加速については
ヤマハも認めている通り、ドゥカティ機他から劣っていることは間違いない。
オフのセパンテストではそこそこタイムが出ていたファビオ。タイでのテストになると路面グリップのせいもありフロントで苦労していて
本戦でもそうだろうとフロントタイヤの熱入れに注意をしていたら、今度はリアがグリップを失うという現象に見舞われる。
要は未だM1機が仕上がってないということで、その発展途上の未熟なM1機がたまたまミラーのスタイルに合ったというのが
実際のところのよう。
次にホンダに目をやると、イマイチ分かり難いというかマシン特性が分からないのが正直な感想。エンジンもさほど変わっている
ようには観えないし、ザルコについては昔から気分が乗り、気持ち良く走れればそこそこ速いのは今に始まったことではない。
自身も冷静に分析しているように今年はドゥカティ機も減り、KTM機は今のところ乗り換え組の二人も苦戦していて、
その狭間にたまたま居ただけだと。後はタイでの酷暑は鈴鹿8耐を経験しているので、他のライダーよりさほど堪えなかった
とも言っている。そして、ホンダの開発状況についてザルコは安定性は増したものの、やはりネックはスピードだと言う。
まぁ~、どちらにしてもヤマハとホンダの進捗は未だ道半ばと言うところで、ドゥカティ機の後ろに位置する前に、KTMや
初戦好調だったアプリリアと先ずは戦える位置に来なくてはならないのは確かなようで。
そして、アルゼンチGP初日FP1。ヤマハ・ミラー7番手、ホンダ・ザルコ2番手。続いてPRはミラー落ち込みQ1からで、ヤマハワークスの二人
リンスとファビオがQ2直行。ホンダ・ザルコはホンダ勢では唯一Q2直行という結果。
因みにアプリリア・オグラは惜しくも11番手でQ2直行を逃す。
ducakichi・Instagram
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