土花吉&与太吉

「土」に咲く「花」は「吉」を呼び寄せます。/DUCATI&ヨタ8&SR&TW等々・・・

Kの修理

2015-07-09 | 【昭和】

突然ですが、Kの修理とは言っても「K-car(軽自動車)」の修理ではなくご存じ、カリモクのKチェアの修理。

土花亭には「karimokuの余生」として1セット、余生を過ごしているのですが、たまに椅子の修理を

する土花吉にとっては勉強も兼ねて、カリモクの修理をやってみることに。

実際のところ、現行の「カリモク60」については余り興味もなく、今回の「K」はオールドカリモク故のチャレンジ。

早速、分解。。。

座面表皮のビニルレザーはお得意の縫い目からの破れがあり、他の縫い目も糸が切れていて見苦しい。

そして、座面のスプリングをウェーブスプリング(S型バネ)を採用しているKチェア。

実はこれが結構、破断するケースが当時からあったようで、どうしても縦の加重に加え水平方向に

加重が加わった折に破断しやすい。そのため水平タイバーが1ケ所入っている具合。

今回のこの「K」も例に漏れず4本のウェーブスプリングの内2本が破断。

スプリングの材質を観ると、どうも炭素鋼のようなのでスプリングを一旦外し溶接の後、組み込む。

組み込みが終わったところで、新たに下地の麻を張り直しスポンジの弱いところにはスポンジを足し

形を整える。

整ったところで、表皮のビニルレザーの裂けていたところは下地にビニルレザーを2ブロック分潜らせ

ミシンでジグザグ縫いを施す。(幅の狭いものを下地に入れると後でその部分が段付きになるため)

そして、糸切れ部分は新たに手縫いで糸を通して再生。

その表皮を張り込み4ケ所のボタン留め作業。

座面の仕上がり状態。。。ジグザグ縫いも近くで観ない限り、そんなに違和感もない。

そして、座面裏布張り。。。背もたれとの接合部は独特な張り方の「K」。(多少のたるみは素人の証)

座面が出来上がったところで組み立て。。。そして、完成っ ♪

木フレームは時代の証として手を加えないことに。

この、至ってシンプルなデザインの「Kチェア」。そのせいか今の時代でも飽きが来ず、カリモク愛用者に

愛され続けてます。 

 

今回、修理してみて感じたのは当時のカリモクはあくまでも一般普及品であったため、そんなに

凝った造りではないこと。(とは言っても現行カリモク60も造りは同じでもお高くとまっている)

以前、修理した伝統的な手法で造られた椅子(歓びの種)に比べれば、土花吉みたいな素人でも

何とかなる?「Kの修理」。。。

 

そして、コヤツが居座る。。。

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