明治中期から戦後まで使われていた「炭火アイロン」。始まりは明治中期に英国より伝わったとされ
1915年に国産電気式アイロンが発売されるも当時、未だ室内の壁面にプラグを差すコンセントも普及しておらず
その高価さ故に30年間も普及せずに「炭火アイロン」が戦後まで活躍し続けた。
「さくら印」の炭火アイロン。さくらのペイントも当時のもので、しっかりと残っています。
炭火の火力調整用の給気口もさくら。ちゃんと回転可動します。
炭火投入の目皿も現存。
アイロンとしての機能上、最も重要な部分。それは船形の底金の状態。
先端部分はもちろんのこと、ベース面も奇麗な状態で使用には問題ない状態です。
「さくら印の炭火アイロン」/価格応談
オークションにてゴミの山のような電話機の山買いの後、使えるモノ、部品のみを保管するモノ等仕分けをし
4機の「4号A卓上電話機」を何とか救出し、クリーニングから整備、通信テストを終える。
この一連の作業はたまにはあるのですが、今回は「掘り出し物」が一つ。
何と、「ニューヨーク近代美術館」にも収蔵されているエリクソン社の通称「エリコフォン」若しくは「コブラ電話」と呼ばれる
希少な電話機が・・・。
1940年代後半、スウェーデンのエリクソン社でデザイン製造された当時としては画期的な「一体型電話機」。
1954年から量産に入りヨーロッパやオーストリアで販売。1960年代に入りアメリカ市場でも販売されるようになる。
ベース裏部分にダイアルとフックスイッチが収まり、発着信の折にはテーブルから電話機を持ち上げることとなる。
当然、クリーニングと整備を行い通信テストも終えているのですが、始めて聞く例の「トランジスタ発振回路」による
呼び出しブザー音はベルとは違い、古い電話機にしては違和感がある。
ただ、今から75年も前にこのデザインを考案したエリクソン社には驚かされる。今でも使えることも驚きですが・・・。