ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

1974年 修学旅行in東京

2008-04-27 21:08:53 | 
そういえば、僕は中学3年の修学旅行で、丁度パリのルーブル美術館からやってきた「モナリザ」の実物をみました。
みたというと、じっくり鑑賞したような響きですが、さにあらず。
もう、長蛇の列で、ほんの数十秒の出来事、後続の列に押されさっさとその場を過ぎていきました。
だから、ほとんど印象も無く、また、当時そんな大それたものとも思っていなかったので、興味も無かったようです。
それに、パンフレットにあったあの薄暗い絵をとても不気味に感じていました。
ザ・タイガース(沢田研二)の歌に「モナリザの微笑み」っていうのが流行っていましたが、とてもそんなロマンチックな気分には浸れない絵でした。



それでも僕は、レオナルドダビンチの世紀の大作を、この目でみたんだ。
不思議な感慨があります。

上野動物園には中国からジャイアントパンダ(確か「リンリン」、「ランラン」とか言ったっけか)が来日しており、これもその時に見ました。
こちらも大変な人気で、“日中国交回復”の象徴ということでした。
パンダまで政治に利用されていたんですね。かわいそうに・・・。
こちらも、ほんの一瞬だったような。



このとき、神奈川に出稼ぎに出ていた父が、わざわざその時間に合わせ上野動物園の入り口に来てくれました。
ほとんどお盆とお正月しか帰らない父と何を話したか当然覚えていませんが、帰り際に五千円くれたことだけ記憶にあります。
帰省すると酔っ払ってばかりいた父に、僕はいつまでも馴染めなかったなぁ。



東京タワーにも初めて上りました。東京の空って意外にきれいなことを知りました。
展望台は、とても怖かった。高所恐怖症は今に至っても直らない。
だから、飛行機などは最悪(ロンドン行き、憂鬱だぁ・・・)。
ここで小遣いを戴いた近所の人たちにお土産を買いました。
自分なりに工夫をし、東京タワーのペナントやタテを買って帰ったら、母に「こんなもの」と叱られました。
饅頭かなんかがよかったようで。二度と土産など買うもんかと思いましたよ。

他に、なぜか宝塚歌劇団のレビューもスケジュールに入っており、暗い劇場内でタップダンスを踊っている「おばさんたち」を尻目に居眠りをこいていました。
中学生がこんなもの見せられたとて何の足しにもならない。
多分、引率の先生方がみたかったんだろう。

東京2泊3日の修学旅行。きっと、楽しかったんだろうなあ・・・。

いまや遠い、遠い記憶の彼方に。

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ゴールデンウィークだと言うのに

2008-04-27 11:34:09 | 
やはり、ピカソを無視するわけにはいくまいと思った。

しかし、ゴールデンウィークに突入したというのに、この呑気なこと。
特に予定も無く、いつもながらの退屈な時間が流れる。

この女性のように、心地よい「夢」の中で、素敵なドラマに漂うのも一興かな。
ただ、夢は心地よいものばかりとは言えないので手に負えない。
いったい彼女はどんな夢を見ているのだろうか。そう思わせるピカソの1枚です。


「鳩と少女」


「母性」

少女の幼い愛情、わが子をを慈しむ母。
そして、いつまでも女性は「女」である。
ピカソもまた女性に魅せられた画家なのでしょう。
(ま、女性をテーマにしない画家はほぼ皆無ではありますが・・・)



この「裸婦」の満ち足りて、歓びにあふれた表情はなんだろう。
ピカソは彼女と戯れながら絵筆を執っていたのでしょうか。
なんとも羨ましい限りですね。


  

これからうどんを食べて、コーヒーいれて、多少本でも読んで、
それから・・・・

そうそう、マラソンに行こう!

まだまだ1日は長い。