秋めいて…少しだけ涼しくなってきた…。
それでもまだ…家の中では半袖で過ごしている…。
代謝が悪いので…気温の変化に身体がすぐには付いていかない…。
さすがに外では長袖だけれど…。
冷房病ではないよ…。 自分はほとんど冷房を使わない…。
そうだね…暑い夏の午後3時~5時頃…34℃越えたなら使うかな…。
パソコン使うとめちゃ暑いから…。 いつもじゃないけどね…。
子供の頃は…町全体が夏場でも…もっと涼しかった…。
ルームエアコンなんてものは…まだ普及してなかったんだ…。
団扇か扇風機…。
自動車も窓開けて走る時代…だった。
あれは…夏の終わり頃…。
自分はひとりで神社の奥の子供用の遊び場に居た。
今ほど物騒じゃなかったから…子供ひとりで神社に居ても問題はなかった。
学校の登下校の分団の集合場所で…年寄たちの集いの場でもあった。
見上げるほど高いイチョウの木に囲まれた境内と遊び場…。
ジャングルジムや滑り台…砂場…鉄棒…ブランコ…そんなものがあった。
いつもなら子供で賑わっているのに…本当にひとりきり…。
不思議なくらい静かだった。
生い茂る黄緑のイチョウの葉…木漏れ日の中でひとり遊んでいた。
何をして遊んでいたのか覚えていないから…多分…低学年だったのだろう…。
夏の終わりといっても…まだ暑い盛りだから…みんなが午睡を楽しんでいる時間だったのかもしれない…。
しん…とした境内…。 いつも沢山居る鳩の声さえも聞こえない…。
ふと…イチョウの木の下の何枚も落ちているまだ緑色の葉に眼が行った。
ただの葉っぱなのに…何気なくその方へ近づいて行った。
おや…と思った…。
何か居る…。
そっと葉っぱをどけてみる…。
背中が虹色に光る緑の虫…。 玉虫だ!
玉虫はオトンの小さい頃には神社にも結構居たという話だが…自分の子供の頃はすでに希少だった。
本物…見るのはこれが始めてではないけれど…こんなところでお目にかかるとは思わなかった…。
だって…ここは普通にみんなが遊ぶところで…普段…蝉くらいしか居ないから…。
緑色に輝くその身体は不思議な魅力に満ちている…。
虹を背負うその姿は眩しいほど神々しい…。
すげぇ!
神社の神さまの贈り物だ…。
けれど…よく見ると玉虫は死んでいた…。
死んだ虫なら…もって帰っても良さそうなものだけど…何だか悪いような気がしてもとのように葉っぱをかけた…。
このまま…誰にも気付かれぬまま…。
それが一番なんだろう…。
残念な気持ちもあるけれど…。
玉虫は翌日には消えていた…。
葉っぱもなかったから掃除されてしまったのかもしれない…。
自分は神さまに素敵な贈り物を貰った…。
玉虫を自分のものにはしなかったけれど…玉虫の記憶は永久に消えない…。
それでもまだ…家の中では半袖で過ごしている…。
代謝が悪いので…気温の変化に身体がすぐには付いていかない…。
さすがに外では長袖だけれど…。
冷房病ではないよ…。 自分はほとんど冷房を使わない…。
そうだね…暑い夏の午後3時~5時頃…34℃越えたなら使うかな…。
パソコン使うとめちゃ暑いから…。 いつもじゃないけどね…。
子供の頃は…町全体が夏場でも…もっと涼しかった…。
ルームエアコンなんてものは…まだ普及してなかったんだ…。
団扇か扇風機…。
自動車も窓開けて走る時代…だった。
あれは…夏の終わり頃…。
自分はひとりで神社の奥の子供用の遊び場に居た。
今ほど物騒じゃなかったから…子供ひとりで神社に居ても問題はなかった。
学校の登下校の分団の集合場所で…年寄たちの集いの場でもあった。
見上げるほど高いイチョウの木に囲まれた境内と遊び場…。
ジャングルジムや滑り台…砂場…鉄棒…ブランコ…そんなものがあった。
いつもなら子供で賑わっているのに…本当にひとりきり…。
不思議なくらい静かだった。
生い茂る黄緑のイチョウの葉…木漏れ日の中でひとり遊んでいた。
何をして遊んでいたのか覚えていないから…多分…低学年だったのだろう…。
夏の終わりといっても…まだ暑い盛りだから…みんなが午睡を楽しんでいる時間だったのかもしれない…。
しん…とした境内…。 いつも沢山居る鳩の声さえも聞こえない…。
ふと…イチョウの木の下の何枚も落ちているまだ緑色の葉に眼が行った。
ただの葉っぱなのに…何気なくその方へ近づいて行った。
おや…と思った…。
何か居る…。
そっと葉っぱをどけてみる…。
背中が虹色に光る緑の虫…。 玉虫だ!
玉虫はオトンの小さい頃には神社にも結構居たという話だが…自分の子供の頃はすでに希少だった。
本物…見るのはこれが始めてではないけれど…こんなところでお目にかかるとは思わなかった…。
だって…ここは普通にみんなが遊ぶところで…普段…蝉くらいしか居ないから…。
緑色に輝くその身体は不思議な魅力に満ちている…。
虹を背負うその姿は眩しいほど神々しい…。
すげぇ!
神社の神さまの贈り物だ…。
けれど…よく見ると玉虫は死んでいた…。
死んだ虫なら…もって帰っても良さそうなものだけど…何だか悪いような気がしてもとのように葉っぱをかけた…。
このまま…誰にも気付かれぬまま…。
それが一番なんだろう…。
残念な気持ちもあるけれど…。
玉虫は翌日には消えていた…。
葉っぱもなかったから掃除されてしまったのかもしれない…。
自分は神さまに素敵な贈り物を貰った…。
玉虫を自分のものにはしなかったけれど…玉虫の記憶は永久に消えない…。
むかし神社で遊んだ風景がよみがえってくる。
「玉虫」・・・太古の昔から「神秘」を秘めていたんだろうね!
昔の自然との戯れ(遊び)は、勉強なんかより僕らの心の何か核心を形成している気がする。
背中に虹を抱いた虫…古代の人は神や仏の世界を感じていたのでしょうねぇ…。