難病のご主人を見送り・・Mさんのこの頃

2009年04月22日 | Weblog
先日、Mさんのお宅に伺いました。
心配していましたが案外に元気で、一生懸命、動いておられました。
Mさんのご主人は頑強な方でしたが、難病を患い、必死に闘病しましたが寿命でしょうか、静かに息を引き取られました。まだまだ年齢は若く、残念でしたが、寿命を全て使い果たした感がありました。
元気な時は、お孫さんたちをかわいがり、お寺でも子どもの会(くんげ会)の面倒をみられたり、また、ご自分より年上の方々のお世話を良くされていました。
本当に惜しい人を失いました。
さくらこそ おもひしらすれ つねならぬ 世はかゝりとて 風に散覧(御教歌)
しかし、奥さんはご主人を亡くされた後、落ち着いて行動し、悲しみをこらえて立派な葬儀を出され、七日ごとの法要もつとめられました。そして埋葬、その後の手続きなど、一人の死の後にはいろいろなことがあります。
引っ越しもありました。ご主人のものを整理して片付け、身軽になって団地に入居されました。
ともかく、一年経ち、家族一同が元気で、皆そろって一周忌にも出られたことは大変なことです。
女の人が強くなったとか、強いといいますが、そうではないと思います。
弱くても強くならなくてはなりませんし、本当は泣きたいこともあるでしょう。
信仰なくして、その強さはありえなかったと思います。
難病というのは、とても大きな問題で、病気にかかった方は大変です。
でも、その家族も同じくらい、大変です。
今も、難病と闘っている人が沢山います。
お計らいを頂き、劇的に治る方もありますが、長くかかる方はそれ以上おられます。病気の方と、その家族が癒されるよう、私たちとしてはお助行をして、話を聞き、何かできることをしてあげなくてはと思います。
お寺には福祉を進める「愛の花束」という組織がありますが、今後、「愛の花束」の活動をますます充実させ、本当に苦しんでいる方に少しでも役に立つことをさせてもらわなくてはならないと思っています。
コメント (2)
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