燃えよドラゴンズ・ジューン

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そして、すこしばかり陽だまりで風に吹かれています。

寒い夜には蕎麦

2006-03-13 21:40:03 | dora-juneのつぶやき
 今日は真冬の寒さが戻ってしまいました。こんな寒い夜はあったかい食事が良いですね。各地で高校の合格発表がされていますが、中三のみんなに15の春がめぐってきていると良いですね。

 さて、寒い夜といえば江戸時代は夜鳴き蕎麦が風物でした。屋台の蕎麦で、俗に二八蕎麦。なぜ二八かというと、当時の蕎麦の値段が一杯十六文、だからニハチで十六、ニ八蕎麦というのが落語での定説ですが、真意のほどはチガイマス。

 「ホリイの調査」(扶桑社文庫)で有名な堀井憲一郎氏による「有名そばやの一人前はどれくらい?」という研究が週間文春1999年12月30日号に掲載されましたが、恵比寿「竹やぶ」1265.8円、浅草「大黒屋」780.1円、赤坂「砂場」738.6円、そして500円前後に浅草「並木藪」、亀有「吟八亭やざ和」、室町「砂場」、白金「利庵」があげられています。並みのお店は300円前後のようです。ちなみに立ち食いは150円ほどになるようです。(99年当時、100gあたりの価格)
 一杯の蕎麦の量は130グラムが普通だそうですが、高級店は70グラムほどのところも多いそうです。盛りで満腹感を得るには成人男子で250グラムは必要だとカロリー数からはいえます。
 この当時、高田馬場「傘亭」では、盛り一枚(70グラムほど)1000円でした。この店で食事として蕎麦を食べたら3000円はかかる勘定になります。ちなみに、蕎麦屋では“おあいそ”とか“お会計”とは言いません。それは、野暮というものです。蕎麦屋は“お勘定”というのが粋なのです。
 
 話しは変わりますが、赤い実のなる木に、マンリョウ・センリョウ・ジュウリョウ・イチリョウがありますが、ニ八蕎麦の値段でいうと、一杯十六文で一両は四千文なので、蕎麦二百五十杯が一両分になります。そうすると、仮に並みのお店並みの値段だったとすると1両は約10万円になります。

 こんな勘定ばかりしているとお腹がすきますね。ニ八やお勘定の本当の意味はお暇な折に調べてみてください。おそまつ様でした。