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桜並木が変わる・・・ソメイヨシノからジンダイアケボノへ

 国立市で一部住民と市職員が衝突事件を引き起こしてニュースとなりましたが、全国各地で老朽化したソメイヨシノの取り扱いが政治問題化しています。「ソメイヨシノ60年寿命説」には科学的解明がまだなされていませんが、ある時期から急激に老廃化することは事実です。ヤマザクラなど原生種は300年を越える古木が存在していますが、ソメイヨシノをはじめ園芸品種の桜は寿命が早く尽きます。最近でも、熱海市のアタミカンザクラが原木(新種として最初に発見された木)が老廃して用意してあった2代目に植え替えられましたし、大村市のオオムラザクラ原木(大村神社境内)も枯死しました。ソメイヨシノも江戸時代末に変異種を養殖して普及させた園芸品種なので老廃し枯死するのは自然の摂理なのです。理由は解明されていませんが、枯死へのメカニズムは明白になっています。根がある時期から急速に枯れはじめて、一気に枯死を迎えることが、植え替えたときに明らかになっています。人間でいえば、末期を迎えた状態が老廃したソメイヨシノの状態なのです。人間でも終末延命には、人道的見地から異を唱える人がいて、生前に延命措置を拒否表明するケースが広がっています。花が咲かなくなったり、根元が盛り上がってきたり、枝が枯れ落ちたり、葉が少なくなったら、人間でいう末期を迎えた証拠ですから、無意味な延命措置はせずに、新しい生命(若木)に交代することが自然だといえます。

 そうした中、ソメイヨシノに変わる桜並木用の桜として、ジンダイアケボノが静かなブームを起こしています。 

   ライトアップ    

 ポトマック河畔から接木して譲り受けたものの一本で、当初は花色の特徴からアケボノと名づけられました。しかし、同名の既存種があるということで、アメリカのソメイヨシノという意味でアメリカと名づけたところ、これも同名の既存種があることが判明し、神代植物公園にあることにかけてジンダイアケボノとして認知されるという波乱な生い立ちとなりました。ソメイヨシノに類似しているものの、小枝や葉に香りがあり、一つの花房にソメイヨシノより多く密生して花を咲かせ、花弁の先の濃い紅色が長く保たれます。木そのものはソメイヨシノほど大きくならず、病気に耐性が強く、街路樹には最適だということで、次第に各地にソメイヨシノの後継として植栽され始めています。

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