「文部科学省の理解を得られる」節電対策を決めたのだからナイターも東京ドームでの試合も行う、と発表したセ・リーグとコミッショナーに対して野球ファンだけでなく一般の国民からも批判が寄せられていることが、インターネット上でも大きな話題となっています。
彼らは東京ドームで試合をするだけで4000世帯分の電気を消費することを特権的既得権だと思い込んでいるようです。勇気うんぬんはこじつけにすぎないことは誰の目にも明らかです。彼らには、自己利益追求しか眼中にないようです。神宮と横浜と東京ドーム3試合が同時に行われると6500世帯分の電力を奪うことになり、被災地に送るパン製造工場を1つ稼動させる電力を奪うことになることを、どう理解しろというのでしょう。
最低限、東電の火力発電復旧が進む4月下旬まではナイターと東京ドームでの試合を見送ることが、時宜に適した判断であると言えるでしょう。社会状況に背反した行為を強行すれば、ファンも一般国民もセ・リーグそのものに「ノー」を突きつけるでしょう。親企業に対するボイコットの動きも現れるかもしれません。
国民に支持され愛されるプロ野球を考えるのならば、試合の収益金の一部を被災地に寄付するくらいの度量を示さないと、理解も共鳴も得られないと思われます。3球団の親企業であるマスコミ3社の社会常識はどこに行ったのでしょうか。サクラが咲くころを迎えたのですから、誰もが心あたたまる話題が伝えられて欲しいですね。