春先、山菜として珍重されているヨブスマソウの花に出会えるのが夏の上高地です。食材として通販でも売られていますが、花に興味を向ける人は極めて稀なようで、誰一人として足を止めてこの花を見つめずに通り過ぎていきます。よく見ればデザイン的にも面白い花です。
涼を求めて上高地を訪れる人は後を絶ちませんが、真夏はマイカーが規制されているので、大正池から明神池まで上ってバス・ターミナルまで下ると普通3時間を越えて歩く必要があります。それなりの体力とふさわしい服装・靴を用意しないといけません。最近はさすがにハイヒールという人はいなくなり、皆それなりの靴をはいて入山しています。そして、小さな子供を背負ったお父さんが増えてきました。
水辺に立てば涼風で暑さを忘れさせてくれます。八方や霧が峰ほどではありませんが高山植物の花も楽しめます。なによりも高地だと実感させてくれるさわやかな空気が漂っています。