製作総指揮: ロバート・レッドフォード
監督: マイケル・カレスニコ
出演: ケネス・ブラナー、ロビン・ライト・ペン他
2000年、アメリカ作品
ロサンゼルスの閑静な住宅街に住むピーター(ケネス・ブラナー)は、かつては一世を風靡した脚本家だが、今は泣かず飛ばず状態。
執筆中の舞台の脚本も、登場する10歳の子どもを子供らしく描くことが出来ず、監督や俳優から批判的な意見をあびる毎日だ。
それだけでも彼にとってはかなりのストレスなのに、更に追い討ちをかけるように、妻メラニー(ロビン・ライト・ペン)が「早く子供が欲しい」とプレッシャーをかけてくる(ので夜は大変!)。
夜中にまで吠える隣の犬がうるさくて、執筆が思うように進まない。
同居中の義母は、痴呆のせいでおかしなことばかり言う。
おまけに隣のうちに引っ越してきた足の悪い女の子エイミーが、メラニーを慕ってピーターの家に出入りするようになる。
これは子供嫌いのピーターにとっては、最悪とも言える事態だった。
彼はエイミーを避けるために書斎に閉り、タバコの煙に包まれながら、今度の舞台に登場する子供のことを考えていた。
だが彼の頭の中で、子供は動いてくれない。子供嫌いの彼にとって、子供は理解不可能な未知なる生物でしかないのである。
ところが・・・。
ある時、窓の外でエイミーがおままごとをしている姿を見て「彼女を観察すれば戯曲のヒントになるかもしれない」と思いつく。
早速おままごとに加えてもらったが、大人の会話しかできず、エイミーに呆れられるピーター。しかし、エイミーに合わせて会話をしているうちに、子供の発想の素晴らしさに触れ、それと共に心も触れ合っていく・・・という心温まーるお話なのである。
登場人物がみな何らかのフラストレーションを抱えていながらも魅力的で、エピソードのひとつひとつにちょっとした捻りが見られて面白い作品だ。
とにかくケネス・ブラナーがよい!
彼の英国人らしいシニカルなセリフが見るものをニンマリさせてくれる。
妻との掛け合い漫才も楽しいのだが、彼と義母のかみ合っているようでかみ合っていない会話が特におかしい。
だが、偏屈なユーモアの中にもケネス・ブラナーの暖かさが感じられて、なんとなく優しい気持ちになれるのである。
エイミーとの別れのシーンのケネス・ブラナーの表情は涙なしでは見れまへん。
初めは悲しみを見せずに笑顔で見送ろうとするのだけど、エイミーに抱きつかれ、全身で愛をこめて彼女を抱きしめるんだよね・・・。
あううう、書いていても涙でそう・・・。
これ、ヒュー・グラント(アバウト・ア・ボーイっぽくなっちゃうかな?)や、コリン・ファースがやっても面白かったのではないかなー(これこれ、また自分の趣味をば・・・)?
ただ物語が同じような調子で淡々と進みすぎるため、やや盛り上がりにかける展開になってしまったような気がする。それだけが残念。
はい。またいい男見つけました(というか好みの男)。
舞台俳優役で登場するジョナサン・シェックでございます。
ケネス・ブラナー演じるピーターに殴られるんだけど、その姿がまた可愛いの~~♪
彼は写真によって随分感じが違うんですよね。
若い頃。なんとなくアイドルしてますね。
ちょっとジェームズ・マーズデンにも似ている?
同じく若い頃。
右側がジョナサン。なんなんだ、この衣装は。
現在の彼。やけにおっさん臭い。
今日からあなたも300のメンバーっつーくらいいい身体。
しかし濃い顔だなー。