オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

ケン・ラッセルの「白蛇伝説」

2007-05-03 14:04:33 | 映画・DVD【は】


1988年、イギリス作品

監督 : ケン・ラッセル 
出演 : ヒュー・グラント、ピーター・キャパルディ、アマンダ・ドノホー、サミ・デイビス他


若き考古学者のフリント(ピーター・キャパルディ)は、スコットランドの田舎町で巨大な動物の頭蓋骨を発見する。
とある夜、この地方のかつての領主であったダンプトン家のパーティーに招かれ、若き当主ダンプトン卿(ヒュー・グラント)から、この地に伝わる巨大な白蛇の伝説を聞かされる。
はじめは単なる伝説にすぎないと思っていたフリントであったが、白蛇伝説を聞かされてから、蛇にまつわる不思議な事件が相次いでおこるようになる。
一方、村の「神殿の家」と呼ばれる屋敷にシルヴィアという美女が住んでいた。
実は彼女は蛇の化身で、闇の王ダイオニオン(白蛇)復活をもくろんでいたのであった。


このシルヴィアが蛇の化身だと知ったダンプトンとフリントは、協力しあいヘビ退治をしようとするのだが、その方法がばかばかしくて笑ってしまうのだ。
ダンプトン邸の塔に拡声器を設置し、「ヘビ使いの曲」を流し、シルヴィアをおびき出そうとするのだ。
壷の中で寝ていたシルヴィアはまんまとひっかかり、音楽にあわせて腰をくねらせながら壷の中から出てくるのだよね(爆)。
あ、ありえない~~!その姿は爆笑もんである。
でも停電になり音楽が止まってしまって、結局その計画は失敗に終わる。

次にフリントがキルト姿になって(なぜに正装までする必要があるのか?)、バクパイプを演奏しながらシルヴィアをおびきだそうとするのだ。
シルヴィアの毒牙にかかった警察官が踊りながら出てくるのだが、シルヴィアは二度も同じ手にひっかからなかった。
敵もさるもの。なんと耳栓をしていたのだ(爆)。



結局この作戦も失敗に終わり、解毒剤をうっていたもののフリントはシルヴィアの毒牙に襲われる。



こちらはあまり役にたたなかった(笑)ダンプトン卿。
実生活でもあまり頼りにならなそうなヒュー様が演じております。



むむむ・・・これはゴシック調ホラーではなかったのか?
ブラック・ユーモア満載で、ホラーというよりはコメディに近い、なんとも不思議な後味の残る作品だ。
劇中とエンディングに使われている、おどけた感じの白蛇伝説民謡の歌詞も結構えぐくて笑える。
ラストは思いもよらないような結末が用意されており、最後の最後までユーモアを感じさせてくれる仕上がりになっている。
ちょっとレトロでエロチックな映像が、この映画をかえって斬新に見せていて面白い。
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする