オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「プレステージ」の試写会に行ってきました

2007-05-26 03:33:14 | 映画・DVD【は】
さて・・・同じようにいい男が二人いて、全てにおいてよくも悪くも互角だったら・・・あなたならどうしますか?

ワタシは本当に困りましたねー。
ヒューを見るべきか、ベイルを見るべきか、どちらの味方をするべきか(いや、別に味方になんなくてもいいんだけどさ)。
まさに愛を試される映画でしたわ・・・。
ってそんな大げさなものじゃないんですけどね、思ったよりダークで重層感のある映画でした。



2006年、アメリカ作品

監督:クリストファー・ノーラン

出演:ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン他


19世紀のロンドン。
若き奇術師アンジャー(ヒュー・ジャックマン)とボーデン(クリスチャン・ベイル)は、一流の奇術師になるべく中堅どころのミルトンの元で修行をしていた。



だがある日、舞台上にさくらとしてあがったボーデンは、ちょっとした手違いでアンジャーの妻ジュリアを死なせてしまう。
妻の復讐にとりつかれたアンジャーは、とある舞台でボーデンの小指を拳銃で打ち砕くがそこで復讐が終わったわけではなかった。
やがて二人は壮絶な攻防を繰り広げていくことになるのだ。

アンジャーとボーデンはそれぞれ「瞬間移動」という新しいマジックを披露し、名実共に一流の奇術師として世間に認められるようになる。
だがアンジャーはさらなる新しい奇術でボーデンを凌ぐようになった。
そのトリックを見破ろうと、ボーデンはアンジャーのショーの舞台裏に忍び込むのだが、マジックの最中でアンジャーが舞台下にある水槽からの脱出に失敗し、ボーデンの目の前で溺死してしまう。
ボーデンはアンジャー殺害の罪で逮捕され、死刑を宣告される。
鎖に繋がれながら、これはアンジャーが仕掛けた史上最大のイリュージョンではないのか?という思いをぬぐいきれないボーデン。
そんなボーデンの元に驚くべき人物が面会に現われる。
そして刑が執行される日がとうとうやってきて・・・。


あああ~~~!
どこまでどう説明したらいいのやら。
というよりヘタに説明しない方がいいですね。
まあとにかく観てやってください。
男二人の奇術に対する執念というより、ライバルに対する執着を・・・。

ある意味、この二人はそっくりで一番わかりあえていたと思うのですよね。
友情とは違うけれど、ある種の特別な感情が存在していたようにうけとりました。



ラストで驚愕の真実が明らかになるのですが「二人とも奇術のために(そして相手を凌ぐために)そこまでするか・・・」というオドロキと共に、彼らの運命や犠牲にしてきたものの重さが胸にのしかかってくるような結末でした。
誰にも言うことのできなかった秘密を告白しあう、あの瞬間に、互いに認め合い許し合ったのだと思いたい。
なんかねー、ワタシの好きな二人にあんな運命が待ち受けているなんて・・・ちょっと見ていて辛かったです。
まあ、ヒューがこういう役をやるってことは、新境地を開いたってことで、喜ばしいことでもあるのですが。




ところで、一流のマジックはタネや仕掛けのないことを観客に確認させる「プレッジ」、パフォーマンスを展開する「ターン」、そして最後に予想を超えた驚きを提供する「プレステージ(偉業)」の三つのパートから成り立っているそうですよ。

ワタシたちはトリックを見破りたいと思いながら、うまく騙して欲しいと願う。
ちょくら男と女の関係にも似ているかもしれませんなー。
コメント (25)
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