欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『大森貝塚と、モース博士と、縄文時代の東京の海岸線のお話だ~』

2015年10月18日 08時36分13秒 | 建築のうんちく




『縄文時代は、今より8メートリ以上、海水面が高かった!』



先日、東京まで欠陥建築の調査で行きました。

『最近は、東京方面での調査依頼が、急増しています!』



地盤沈下!

を調査したのですが、若干、地盤沈下を確認しました。



場所は、東京のJR大森駅に近い場所です。近くには、大森貝塚が御座居ます。

『大森貝塚』と言いますのは、モース博士が発見した貝塚です。



『貝塚』と言うのは、古代人の『ゴミ捨て場』です。ここには、古代人が食べた貝殻が多く捨てられて居たので、『貝塚』と言われます。



昔の東京湾の海岸線の位置は、今とは全く違います。今よりも、8メートル以上、海水面が高い位置にありました。

『大森のあたりは、小高い丘の様になっていて、古代も今も、非常に住みやすい環境なのです。』



…通常は、この様な土地は、あまり『地盤沈下』と言うのを起こさないものです。



…では、なぜ、地盤沈下が起きたのでしょうか??



『調査してみると、意外な事が判明しました。』



…すぐ、近辺の他の家の敷地は、ほとんど、地盤沈下していないのです。



では、欠陥か??



『原因は、この地盤沈下した家の地下には、戦争で燃えた昔の家の燃えた残骸が、そのまま埋められ、その上に今の家が建てられて居たのです。』



…戦争中は、東京はどこも、アメリカの焼夷弾で焼け野原にされました。



『日本人は、国を復興する為に、まず、家を建てなければならず、いつしか、戦争の記憶は消えていったのです!』



今も、東京の地中には、戦争で焼けた家の柱や、基礎石が、そのまま埋められている場所が多いです。



『そして、後世になって、地中から戦争の傷跡をみつけ、改めて驚くのです。』



『モース博士が、大森の地で、貝塚を発見し、古代の海岸線が大森近辺まで来ていた事を知り、驚いた事に似て居ますね。』



今も、東京の地下には、過去の秘密が、一杯眠っています!



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする