「物売り」屋さんの想い出

2007年02月23日 | 徒然
小さい頃
近所を色々な「物売りやさん」が通った。


あさり売り、風鈴屋、金魚屋、豆腐屋、きびだんご売り、水飴屋、石焼いも…


いちばん想い出に残ってるのは、石焼いも屋のおじさん。

重そうな屋台を引きながら
鐘を鳴らして坂道を上ってくる。

その音と、独特の「いしや~きいも~」の声が聞こえてくるのを
毎日ワクワクしながら100円玉2枚を握り締めて待っていた。

とっても安くて、それでもいつもおまけをしてくれた。

そのおじさんは、どうやら農家からの冬の出稼ぎらしく
春先になるとパタリと来なくなる。

ある年から、急に我が家の前を通らなくなった。

人づてに、体力的に坂を上れなくなったと聞いた。


あの石焼きいも屋さんが来なくなって、もう18年ぐらいになるだろうか。

いまでもたまに、あのおじさんの焼いた焼きいもがたべたくなる。

どんな焼きいもよりも甘かった
少年時代の思い出の味
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