宝仙寺

2015年06月18日 | 東京のお散歩
中野坂上にある真言宗豊山派明王山聖不動院宝仙寺は、都内屈指の古刹で
著名人の葬儀などでも斎場として使用されることでも有名です。
最近では、赤塚不二夫氏の葬儀が行われたことでも有名です。



創建は平安時代末期の寛治年間(西暦1090年頃)で、源義家によるものとされています。
当初は阿佐ヶ谷に創建されましたが、室町時代に現在地に遷されました。
江戸時代には将軍の鷹狩の際の休息所としても使われた事から、篤い尊崇を受けました。

明治時代になると、中野町役場が境内に造られ、その後中野町が中野区となり
昭和十一(1936)年に現在の中野郵便局の場所に区役所が移転するまで、
区政の中心でもありました。



境内にはある石臼塚は、神田川にあった水車によって挽かれた蕎麦粉が
江戸東京中に供給されていた頃に使われていた石臼を供養するためのものです。

製粉の機械化によって石臼が打ち棄てられているのを見かねた
五十世住職富田敦純大僧正が、その供養のために建立したものです。
蕎麦食いにとっては、聖地というべき場所なのです。

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