先日、母に明日から一休を作るといっておきながら結局明日からということに。作り惜しみをして快感を高めようという悪癖を発揮した訳ではなく、蒙古兵の甲冑に、リベットみたいな装飾を加えると、加えるほどにゴツく甲冑らしくなるので、やり過ぎない程度に手を加えていた。しかしそのおかげで弓や矢筒、円形の盾など持たそうと考えていたが、手にした刀と腰の鞘で充分だろう。 常々思っている、人間も草木同様自然物、肝心なものはあらかじめ備わっている。とするなら、天台山も、そこに住う寒山と拾得も、鍵っ子の私の中にはすでに在ったのではないか。そんな仮説を立ててみると、合点の行くことが多々出てくる。とはいうものの、程度の良くない脳ミソにはとっくに愛想を尽かし〝考えるな感じろ”でやって来たので、仮説などとスカしたことをいってないで、一休和尚制作に身を入れるべきである。