明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



私のような渡世の良い所は、やれることはやったのに、先に登頂された、とか、ホームラン一本多く撃たれた、とかない所である。まして自分と他人を比較するという発想がないので、良くその状況で笑っていられるな?といわれてしまうこともあるが。お目出度い奴といわれれば反論の余地はない。といっても負けるのが嫌で、親戚の小学生のオセロによる対戦を拒否したことはある。 私の目的が、名作を作ることでも芸術家になることでもなく、私の頭に浮かんだイメージを可視化して〝やっぱり在った”と確認することであることは何よりである。それは如何なる巨匠、芸術家であっても不可能で、私がやるしかない。 中学生の時、近所の同級生と、バンドを作ってビートルズなど弾いたりしていたが、ある日私は、オリジナル曲を作ることを主張した。「自分達で作った曲ならビートルズより上手いだろ!」(原語ママ)私のお目出度さは、今に始まったことではなさそうである。ただしその時は、我がバンドの演奏能力の進展をただ阻害しただけに終わった。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )