明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



次は一休宗純に決めた。厄介で、ただ祈るだけの頭部はすでにある。今回は汚い雲水姿の予定。展示前提なので全身を作る。手には朱鞘の大刀を持つ。これを持って堺の街を歩き回ったらしい。一昨日、ブログを書きながら思いついたが、展示の際は、朱鞘の大刀より有名なエピソードで、よりインパクトがある竹竿にシャレコウベにしたい。前作はイメージ作品として正装に竹竿を持たせたが、街をシャレコウベ掲げて歩くには、正装は合わない。乱世のことゆえ、シャレコウベはその辺を掘ればいくらでも手に入ったろう。小四で『一休禅師』を読んだ時の印象は、とにかく汚い、というのが残っている。 もしかすると、横に乞食か狡猾な老婆、あるいはしどけない夜鷹の女、汚い子供や犬を配したい気もする。〝及ばざるくらいなら過ぎたる方がマシ”がモットーの私は、いっそ全員を配したいくらいだが、一カットのために、それだけはお辞めください、ともう一人の私が。

 



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