明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


相変わらず寝ながらまだ何か作っている。ただ次第にリアルさが減退して、何だか判らなくなって来ている。 この個展が人生上の最突端として、以降のことは考えないで来た。長いスパンの目標を立てない。これが途中挫折を避けるため最善の策だと気が付いたからである。考えないようにして来たから何もないが、寒山拾得と、絵画でしか肖像が残されていない実在した人物、あとは千年単位で水墨画などで描き継がれて来た、道釈人物画のモチーフ。このラインナップのバランスは行き当たりばったりの割に良い気がする。寒山拾得が、床の間の掛け軸でお馴染みのアイテムだった時代ならともかく、意味不明にケラケラ笑っている唐子のような二人組だけでは、難しかった。 来廊者の方の中には座禅をやっていて、ついこの間『慧可断臂図』について話を聴いたばかりだ、という方もいた。達磨大師は、実は複数の人物が合成された人物像だという説があるとも伺った。臨済禅を日本に広めた栄西はよく知られているのに、中国の開祖義玄は検索しても情報があまりにも乏しい。詳しい方との出会いを待ちたい。 明日月曜は休廊日である。

Don't Think, Feel! 寒山拾得展
人形作家・写真家 石塚公昭 作家活動40周年記念

10月13日(木)〜11月6日(日)

10月23日(日)ギャラリートーク東雅夫さん



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