明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



アメ横で生簀の活き鯉を買う。食べる前に撮影する旨を伝え、死後硬直のことを質問し、結局その場で締めてもらう。氷も入れずただビニール袋へ。鯉のことばかり考えていたので、美味そうな酒場に一杯ひっかけてから鯉を買うべきであった。かつてタコを撮影しているうちにウンザリしてしまったことがあるが、あの時もすぐ刺身で食ってなんて思っていたが、茹でて冷凍し、それでもすぐには食べなかった。タコの目というのがまた凶悪というか恨みがましいというか。鯉の目がまた独特である。とにかく以来、ぐずぐず撮っていで良いことはない。さっさと撮って捌いて鯉コク。買うときに鱗を取るべきか聞くと、昔はそのまま今は取る、とのことだったのでこれも経験、つけたまま。海の魚と違って柔らかい。 昨日『虎渓三笑図』を完成させたのに、教訓が無駄になる。モニターに向かっていて忘れる。幸い今のガス台はコゲつく前に止まってくれる。小骨には閉口するが鯉コク肴に飲みながら最後の作品『琴高仙人』。私はいったい何をしている?とお馴染みの快感物質溢れる。仙人を鯉に跨らせた時点で寝る。

Don't Think, Feel! 寒山拾得展
人形作家・写真家 石塚公昭 作家活動40周年記念

10月13日(木)〜11月6日(日)

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