水中の色をどうしようか、考えながら目が覚める。マウスを手にしていないだけで、実際の作業と同じように考えている。 一夜開けて会場に行ってみると、まる2年かけて〝感心されるくらいなら呆れられた方がマシ”という作者のモットーが、達成、炸裂しているように見えた。それはともかく、私の人生上の最突端であることは間違いがない。 現代忘れ去られた世界ではあるが、描き継がれてきたモチーフは、場合によって千年単位で練りに練られたモチーフである。シリーズ最初の個展は、後に繋がる要素がすでに現れているものだが、寒山拾得から数点、絵画しか残されていない実在した人物を何人か。あとは前述の道釈人物画のモチーフ中から大半を選ぶ。良いバランスな気がする。仙人の住うような風景はもう恐れることはないだろう。帰り際、たまたま伊島薫さんに観ていただいた。
Don't Think, Feel! 寒山拾得展
人形作家・写真家 石塚公昭 作家活動40周年記念
10月13日(木)〜11月6日(日)
10月23日(日)ギャラリートーク東雅夫さん
ふげん社イベント