明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



私の行き当たりばったりのせいで、気が付いたらこのようなラインナップになっていたが、表情が面白いから、と中国の臨済宗開祖まで作ってしまったから、禅に対するコメントを求められても。と最初にお断りしておいた。喝!という憤怒の表情は、それまであった穏やかな義玄像をある寺の僧が、画工に注文して描かせたものが流通したが、探していた憤怒以前の義玄像が見つかり、会場で流すことができたと思う。スクリーンが背後なので不明だったが。 寒山拾得に対しては制作しながらも疑問があった。一つは数百の画像を見てきたが、髭を生やしているのは1つも見たことがない。東雅夫さんによると、幼さの表現であろう、と。唐子調ではない曾我蕭白の寒山拾得に引っ張られ、また40年間、中年〜老人男性専門の人形作家としては、危ないところであったが、特に虎、豊干と寄り添う『四睡図』では幼い二人に見えるだろう。プリンターの田村氏も発言してくれた。皆さんマスクをしていたから、実は誰が誰だかあまりわからなかったのだが、20年ほど前、私の像は肩がポイントだろうと指摘された方がおられた。



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