FZのタンクへこみその3

今回、リペアに使用したツールは、既存のツールを曲げ加工した3本です。

ヘコミが縦に長いので、ヘコミの上段・中断・下段用と使い分けました。




燃料計のセンサー取り付け穴からのアクセスになりますが、穴からヘコミまでの距離が遠く、位置が水平方向なので、

ツールの形状などが限られてしまいます。

タンクのヘコミは、クルマのヘコミよりも硬いうえに、支点となるセンサー穴から遠いため、非常に大きな力が必要と

なります。

結果、ヘコミを押し上げる大きな力を受け止めるのは、支点となるセンサー穴の淵の部分となるのですが、作業途中で

画像の矢印の部位が負けて来ました。



もっと大きな力が掛けられれば、もう少し仕上がりは良くなるのですが、これ以上大きな力を掛け続けると、

センサー穴の変形が大きくなり、燃料漏れをおこしてしまう恐れがあるので、残念ですがここでストップしました。


施工前


施工後


依頼していただいたＮ様のご期待にお応えできたとは思えませんが、出来る限り全力を尽くしました。

FZのタンクへこみその2

宅配便にて届いたタンクを、借りた作業場で作業台にセットしました。

例によって、大工作業から・・・

角材を使い、タンクの形状に合うよう組み合わせて固定。

出来たのが、木馬のような変な形。





ネイキッドのタンクと違い、フレームとの取り付け位置が高いのと、逆三角形の形状の為、かなり不安定な固定方法に

なってしまいました。





改めて見ても、やっぱりリペアは厳しそう・・・

FZのタンクへこみ

昨年の暮れに、バイクのタンクにできたへこみの修理に関する問い合わせを頂きました。

先ず、画像を数枚送って頂いてから判断させて頂くことに・・・

頂いた画像が

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　です。



へこみの状態が、深く長く、しかもツールのアクセスが、燃料計のセンサー取り付け穴ですが、その位置や大きさを

考慮すると完璧なリペアは望めないことや、震災により現在も作業場がないことなどをご説明しましたが、

「できる限りのことをして頂きたい」というご要望と、鹿児島からの依頼という熱意により、こちらからの提案を

ご理解の上でお預かりすることになりました。



正月が明けてから、知り合いの作業場の一角を借りて施工させて頂くことになりました。