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タイムスリップ森鷗外

2007-06-20 | 読書
昨日のCT検査は、約2.5時間の所要時間でした。
そうは言っても、受付手続きで約5分、問診で約3分、CTスキャンで約5分、診察は2分とかかりませんでしたので、残りの2時間以上は待ち時間でした。

ただ待っていると、途方も無く長く感じる所ですが、そんな時は、やっぱり読書に限ります。

今回は、鯨統一郎の"タイムスリップ森鷗外"です。
先日紹介した一休さんシリーズの1作目を買いに書店に行ったのですが、その書店、出版社別ではなく、作家別のあいうえお順だったので、並んでいた"~森鷗外"
も気になり、両方購入してしまいました。

"一休さん"はまだ読んでないので、また後日のレポートとします。

"タイムスリップ森鷗外"は、タイトルの通り、大正時代に活躍した森鷗外が、21世紀の現代にタイムスリップしてしまうストーリーです。
その展開はとてもおもしろいです。
なんといっても、教科書で見たあの肖像のじっちゃんが、ユニクロのTシャツに、ジーンズ&スニーカー姿で、ケータイや、PCを使いこなし、死にそうな病弱な身体だったものがジムに通い、サプリで栄養補給をして元気になってしまうのです。
そして、元の時代に戻るべく、今時の女子高生達と謎解きをしていくところが、最高です。

どんどん読み進めてしまい、2時間なんて、アッという間でした。
結末は、意外と言えば意外なのですが、大正~昭和初期、そして現代の作家とその作品がたくさん出てきて、どこまでが事実で、どこがフィクションなのか分からなくなる、いわば、まんまと作者の術中にはまってしまうものであり、悔しくも有り、スッキリと楽しませてもらったと言う感じでした。