凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

オレが夕焼けだった頃・・・・

2006年02月11日 | 音楽
弟は小焼けで、妹は霜焼けだった。・・・・わっかるかなぁー、わかんねぇだろーなぁー。

ってつーか、これが解る人自体が微妙。

てなわけで、何故か5・10日の渋滞に巻き込まれまくったdemizohでございます。
えー、そういう話題とは全く関係なく、本日のお題は、

「BILLY JOEL THE ULTIMATE COLLECTION」。


2000年に入りまして、すっかり活動停止中のビリー・ジョエルが出した、「究極のベストアルバム」・・・・って、それじゃ、その前に出した「ビリー・ザ・ベストI&Ⅱ」と「ビリー・ザ・ベストⅢ」は何?・・・・って感じですが、まぁ、アメリカのショウビスでは「所属事務所」つうか「レコード会社」との契約の都合上、「出したくもないのにベストを出してお茶を濁す」なんてぇことはよくあります。おそらく、これもその類ではないかと。

ビリー・ジョエル。
1960年後半、エコーズ(どこぞの中山美穂の旦那ではない)を結成するも全く売れず。その後もハッスルズ(どこぞの柔道王レスラーではない)やアッティラ(どこぞの・・・もういいか)など、バンド活動をするが、コレもまた売れず。
1971年、初のソロアルバム「コールド・スプリング・ハーバー」を発表。
しかしてコレも売れず。
失意のままニューヨークを離れ、西海岸へ。
バーでピアノ弾きをやっていたところを見い出され、1973年アルバム「ピアノマン」で再デビュー。コレがようやっと売れました。
しかして、・・・・西海岸の生活がどーもなのか、それともそもそも「地味すぎる」のか、2作目「ストリートライフ・セレナーデ」はイマイチ。
続く「ニューヨーク物語」はセルフプロデュースにより製作。
このアルバムには、今やスタンダードと化している「ニューヨークの想い」や、ライブでのオープニング曲としてよく使われる「怒れる若者」などが収録されてますな。
が、これも後に評価されるもので、当時はイマイチ。

えー、再び脚光→現在の地位へとのし上げたのは、サイモン&ガーファンクルや、のちにジュリアン・レノン(ジョン・レノンの長男)を世に出した名プロデューサー、フィル・ラモーンとの作品「ストレンジャー」。
この中の1曲「素顔のままで」が・・・・これも今やスタンダードですが・・・・爆発的ヒットを生み出しまして、その後はアメリカを代表するアーティストと評されるまでになりました。

おお、まるで「鈴木道子」さんのよーな解説。


ニューヨークに戻り、偉大なる相棒を得たビリーは、その後も「ニューヨーク52番街」「グラスハウス」「ザ・ナイロンカーテン」などの名盤を生み出します。
が・・・・。
私生活的には、とっても厳しい時代。
「病める時も健やかなる時も」で長年連れ添ってきた奥方と、このころ離婚。
えー、奥様、ビリーのマネージメントもやっていたそうで、どーも「仕事と家庭の一体化」が原因のようです。

すげぇハナシ、金のなかったビリーが、奥様へのプレゼントとして作ったのが、「素顔のままで」という曲。
この曲を差し上げた時、奥様、こう仰ったとか。
「この曲の版権を、ワタシにくれるの?」
・・・・キッツイよなぁ、男としては。


しかして、悪い事ばかり続かない。
モデルのクリスティとの恋愛、そして、結婚。それを象徴するようなポップアルバム「イノセント・マン」の発表と、成功。
それまで割りとシニカルでヘヴィーな詞と曲が多く、どことなく「斜に構えた」感のあったビリーですが、この頃を期に「そんなに世の中悪くもないか」的な明るさを出します。
その後のアルバム「ザ・ブリッジ」では、その明るさに加えて、「大物ゲスト」(レイ・チャールズ)との共演という「念願」を果たし、行くとこまでいっちゃいました。

ほんと、いっちゃったんでしょうねぇ、つう感じのアルバムでしたけどね。個人的には「?」てな感じでしたわ、ワタシは。

まぁ、「いっちゃった」せいでしょうか、このアルバム以降、名匠フィル・ラモーンと縁を切り、新たに元「フォリナー」のリック・ジョーンズを迎えて作ったのが、「ストーム・フロント」。
音楽的にはより「ロック」風味になっておりますが、内容的にはビリーらしい「斜め」/「正面」という感じ。
そして、現在オリジナルアルバムとしては「最新」である、「リヴァー・オブ・ドリームス」。・・・・これは、「親父ロック」です。
もう、「オレ、幸せ」「娘、可愛い」「妻、イイオンナ」・・・・わかったよ、もう。


さてさて、その後のビリー、活動こそしてますが、それは「ロックアーティスト」のそれではなく、どちらかというと、「題名のない音楽会」風味のそれ。
ピアノのインストアルバム作ってみたり、ピアニストの会合に出たり・・・・


どーもね、奥さんと別れたっぽいのね、2000年頃に。
「ああ、なるほどな」と思えちゃうのが、この人らしいところ。
私生活がもろ音楽活動に直結するんですなぁ。


さてさて、こんな長い解説を何ゆえ・・・・・。

最近ねぇ、また耳にするようになったじゃないですか。
ドラマのテーマ曲だとか、CMだとか。
・・・・また、何か始める気なのかなー?なんて思いつつ、「懐かさ」から、BLOG執筆のBGMにしてるんですよ、最近。

いやー、昔はホント、異常なまでに聴いたもんなぁ、ビリー・ジョエル。
もうねぇ、ガッコから帰ってきて、「ひきこもり」のようにして、ひたすら「ストレンジャー」~「イノセントマン」までを、歌詞カード見ながら、繰り返し繰り返し聴いてた時代なんて、・・・・あったんですよ、ワタシ。
そのころのオレって、今以上に「斜め」でしたんで、「ガッコ」とか「友達」とか、煩わしくてしょーがなかんたんですね。
んなもんで、帰って、ひたすらビリー・ジョエルを聴く生活。
・・・・いま考えると、「やなヤツ」でしたねぇ、そのころのワタシは。

しかして、おかげさまでその頃聴いてたアルバム、歌詞まで覚えちゃいましたねぇ。

さてさて、「ULTIMATE COLLECTION」は、そういったビリーの「年表」的ベスト。
ま、大体のヒット曲が収められてます。
でもねぇ、・・・・こういった「ベスト」にはありがちなんですけど、

「グラスハウス」の「I am sleepng with The televion on」とか、「ナイロンカーテン」の「She's right on time」など、「いーんだよなぁ」的佳作が入ってません。
・・・・オレなら絶対いれるんだけどなぁ。

Billy Joel


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1 コメント

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Unknown (muse)
2006-02-11 15:29:21
こんにちは。僕もビリージョエルは好きですが、このベストはいまいちですね・・・。やっぱり彼の名曲の数々は一枚にはおさまりきらないというのが本当のところなんじゃないかと思います。
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