かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

馬場あき子の外国詠 146(スペイン)

2014年03月08日 | 短歌一首鑑賞
   【西班牙 3 オリーブ】『青い夜のことば』(1999年刊)P62
                  参加者:F・I、N・I、T・K、崎尾廣子、T・S、藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
                  レポーター:N・I
                   まとめ:鹿取未放

102 オリーブを竿に落してゐる二人紀元前からずつとかうして

     (レポート)(2008年10月)
 太古からの使用法を今に続けている。労働の働くということの驚き。スペインの希望は農業の機械化である。(N・I)

                             
      (まとめ)(2008年10月)
 オリーブの実を竿で叩いて落とすという紀元前からの収穫法が小規模の農家では今も採られているのだ。旅行者にとってそれは牧歌的な風景かもしれないが、はなはだ効率の悪い農法であろう。機械化をはかりたくとも資力が伴わず、国も貧しいため行政側の援助も期待薄なのだろう。旅行者としてははがゆい面があってもどう手出しすることもかなわない。おそらくアフリカやネパールなど貧しい国に働く人々を前にした感慨は、似たようなものがあるのだろう。眼前の懐かしげな光景に反して、そんな認識も働いている歌。(鹿取)

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