愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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リバプール-ウィガン

2009-12-19 17:04:24 | プレミアリーグ
観戦日 12/19(土)       

愛丸’s チェック
前節、アーセナルとのビッグマッチを落としてしまったリバプール。
CLの早期敗退のショックから立ち直れないでいるのか。
シーズンの半ばに差し掛かっても、X・アロンソの抜けた穴を埋められないでいる。
ここまでリバプールが苦しむとの思いもしなった。
ビラ、スパーズ、シティの第2勢力の後塵を喫してるし、もうプレミアで負けは許されない。
ここからが本気の戦いが続いていく。
ウィガンはリーグ失点ワースト。
マルティネス監督のやりたいシュートパスをつないでのスペイン的サッカーが悪いってわけではないが、失点が多いってのは・・・。
スペイン人監督同士の戦いで、おもしろい試合になってくれればいんだが、いつものようにずるずる行くと、簡単にリバプールにやられてしまうかも。

やっとリバプールに魂が蘇ってきた印象が。
F・トーレスが先発ではなかったが、ここでリバプールは4-4-2の布陣を採用。
これがなかなかよかった。
トップのふたりもよく動いてたし、中盤の選手たちもよくポジションチェンジを繰り返し、ウィガンのDF陣に的を絞らせなかった。
こういうダイナミックなサッカーをもっと早くから披露できてれば・・・。
この布陣だったら、X・アロンソの不在を感じさせない。
ジェラードが中央で仕事ができるし、運動量豊富な選手たちが、ところ狭しと動き回る。
前線にはエンゴグというターゲットもあるし、実に理にかなってる。
F・トーレスがいない時期にこれが機能してれば、ここまで苦しむこともなかった。
F・アウレリオがCKの残りで右サイドに廻ったときのあのインスイングのクロスってのは武器になる。
流れの中でも右に行くこともあったし、なんとか形が見えてきた。
1つ目はエンゴグの高さで得点でき、2つ目の右からのクロスは合いはしなかったが、うまくベナユンが入ってきてた。
相手がウィガンじゃんくても、この攻撃ではチャンスは多く作れそう。
ジェラードがまだ本調子になし、この男のコンディションが戻ってきたら、もっといい展開は増えるはず。
後半途中にF・トーレスがピッチに投入したが、この男が入ると、ジェラードがトップ下に入るいつもの4-2-3-1に。
これはF・トーレスが使えるときのシステムってことで。
F・トーレスのあの前へ抜けるスピードってのは相変らず早いし、テクニックも抜けたものがある。
縦へのボールに抜け出したF・トーレスがGKもかわし、落ち着いて追加点を挙げ、これで試合は決まった。
前半、後半で違ったサッカーを展開できたリバプール。
何度も言うが、シーズンの早いうちにこれが展開できてれば・・・。
欲を言えば、失点をせずにこの試合を終わらせたかったはず。
エンゾグビアの右から中へ切れ込んできたあのプレーに3人が振られてはどうしようもない。
誰かが激しくいくべきだった。
時間も時間だったし、ちょっと気が抜けてたか。
こういうプレーは今後なくしていかないと、どこかでまた勝ち点を失ってしまうかもしれん。
それでも、今のリバプールには勝利って結果だけで十分だったか。
順位的に満足できるポジションじゃないし、このままでは来季のCL獲得権を失ってしまうことに。
あの魂をちょっと感じられた試合だったし、これからもこれを忘れず戦ってもらいたい。
ウィガンはボールをキープできる時間もそれなりにあったし、攻撃に関してはそんなに悪い印象はなかった。
このチームの要である、J・ゴメスも多くボールを触ってたし、ワンタッチのパス交換てのも高い次元でできてた。
ただ、とどめを刺すような縦へのパスってのが少なすぎる
中盤でボールを繋いでも、バックパスってシーンが多かったし、どこかで誰かが勝負しないと。
実際、エンゾグビアの勝負したプレーで、得点も生まれたわけで、無理をすることも必要。
キレイなボール回しもいいんだが、プレミアで残留を目標に掲げるチームは、泥臭さも必要。
これを守備でしっかり発揮しないと、失点は多くなってしまう。
メルヒオットというベテランが健在だし、リーダーとしてまとめることができれば、まだ安定すると思うんだが・・・。

スコア 2-1

<得点者> 
リバプール   エンゴグ、F・トーレス
ウィガン    エンゾグビア      
~愛丸's MVP~
F・アウレリオ(これまでは左に張り付いてのプレーが多かったが、この試合は右に流れることも、これが、かなり効果的だった)

マンチェスターU-ウォルバーハンプトン

2009-12-19 15:24:34 | プレミアリーグ
観戦日 12/19(土)       

愛丸’s チェック
前節、ここオールド・トラッフォードでビラに破れてしまったユナイテッド。
チェルシーを追う立場としては、この敗戦は痛かった。
ビラ・パークでの敗戦ってことならまだわかるんだが、ホームでの敗戦はいただけない。
ビッグ4崩しを狙うチームが力をつけてるのはいいことなんだが、王者は、ここで王者をとして力を見せつけないと・・・。
あの敗戦を払拭するには、この試合の相手はもってこいだし、強いユナイテッドを思い出してもらいたい。
ウルブスは2連勝で17位にジャンプアップ。
降格圏を抜け出せたってことはかなりチームにとって自信に繋がることだろう。
ただ、自信がついたからってそう簡単に勝てる相手ではない。
勝ち点1ってのも難しいだろうし、どこまで我慢できるか。

ユナイテッドは、ビラ戦での敗戦ってのを引きずってはなかった。
自分たちのサッカーをしっかり展開できたし、全力を出さずとも勝ち点3を簡単にゲット。
普通に考えれば、これは妥当な結果。
ウルブス相手に、オールド・トラフォードで苦しむようなユナイテッドは見たくないわけで、これぐらいはやってくれないと。
まだベストの布陣を組めないでいるんだが、この試合は、相手にショッツ・オン・ターゲットを許さなかった。
これは相手がどうであれ、DF陣が集中してた証拠。
こういう試合では、ちょっと緩慢なプレーがあったりもするんだが、それが一切なかった。
CBがまだ本職のコンビを組めないでいることも、最後まで集中した要因かも。
だた、相手が強くなると、そうも言ってられないわけで、いち早くけが人には戻ってきてもらいたいだろう。
この試合、攻撃ではいつもスタメンを張るような選手たちはどこかリラックスしたというか余計な力を入れず、のびのびとプレーしてた印象が。
気の緩みってこともなく、やるべきところでは全力でプレーしてたし、点もしかり取れた。
そんな中、左サイドのプレーヤーにはちょっと注目。
スタメンはオベルタン。
足元の技術はかなり高いものがあるんだが、どうもボールを持ちすぎる傾向に。
簡単なプレーを増やさないと、なかなか周りと絡めないだろう。
実際、エブラのオーバーラップ時に、うまくコンビを使えたってシーンはなかったし、クロスを上げるシーンでも、中の選手の動きなおしってシーンが目だった。
C・ロナウドの出始めみたいな感じ。
果たして、もっと経験を積んで、オベルタンがC・ロナウドに近づける日がくるかどうか。
後半途中からは、オベルタンに代わってウェルベックがピッチに。
右利きな分、中に入ってきてからのプレーが目立った。
エブラとのコンビはオベルタンよりも上だったが、この男もあまり球離れがよくない。
もっと簡単にプレーしないと。
それとフィニッシュの精度。
FWとしてもプレーすることがあるわけで、ここが高まらないと、サー・アレックスの信頼は勝ち取れない。
コースを狙ってのシュートを打ってるつもりなんだろうが、全てがGKの正面。
惜しいってシーンもなかったし、もっと可能性を感じさせるようなプレーをやってもらいたい。
中盤以降の若手はそれなりに育ってるし、攻撃陣に新しい風が吹かないことには・・・。
ウルブスを2連勝したチームから、GKのハーネマン以外全てを代えてこの試合に挑んできた。
マッカーシーはいったい何を考えてるのか。
この試合はどうあがいても勝てないと踏んで、週末の試合に照準を合わせたのか。
ただ、連勝して上昇ムードのチームをいじるってのはどうも・・・。
これで週末結果を出せれば文句ないんだが、この試合を見てる限りでは、また下降線を辿りそうな予感が。
エリア内のハンドでPKを与えてみたり、CKからのマークはきっちりできてない。
それに枠に飛んだシュートがゼロでは話にならん。
イーバンクス、ドイル、ミリアシュとここ数試合で調子をあげてきてたみたいだし、ユナイテッド相手にどこまでできるか、やりたかったはず。
残留ってことが最大の目標なことはわかるが、それでも、つかんだ流れを自ら手放すことはない。
選手たちのやる気をそぐよう采配では、その残留ってことも難しいかも。

スコア 3-0

<得点者> 
マンチェスターU  ルーニー、ヴィディッチ、バレンシア      
~愛丸's MVP~
ベルバトフ(力を抜いてプレーすると、これだけ効果的な動きができる。チャンスメイク能力、ボールキープ力、持ってるものを発揮できてた)