愛丸のサッカー観戦記

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ウルグアイ-ドイツ(W杯 決勝トーナメント3位決定戦)

2010-07-11 09:38:30 | 各国代表戦
観戦日 7/11(日)       

愛丸’s チェック
南アW杯もここまできてしまった。
開幕前に、なかなかW杯モードになれなかったんだが、始まったら、やっぱり最高に盛り上がってしまった。
そのW杯も、残り2試合。
王者を決める前にまずは3位を決める試合が。
ウルグアイは、この3位決定戦に全力投球してくるはず。
得点王が狙えるフォルランもいるし、スアレスもSFのサスペンションを払拭したいだろうし、攻撃陣のモチベーションが高いはず。
ここでやらないと、もう後がない。
ドイツは、SFで全てを使い果たしたのか、レーブ監督を含め、風邪がチーム内で流行してしまった。
これで使えない選手も出てきたし、大会通算得点記録を狙うクローゼも腰痛で離脱。
この窮地を抜け出すには、もうドイツお得意のなんとか魂しかないか。

やっぱり、この3位決定戦ってのは、大会の中でも見応えのある試合になってくれる。
ここは負けられないって気持ちよりも、なんとかして相手を上回ろうって気持ちが強く出てくる。
そうなると、自然と攻撃に重点が置かれ、点を奪うための策を積極的に取ってくる。
この3位決定戦以外では、まずは負けないことが念頭に置かれ、どうしても、こういう短期決戦の大会だと、ロースコアの守備的な展開になるんだが、これは違う。
この大会の3位決定戦も、見事におもしろい試合展開になってくれた。
ウルグアイは、自慢の3トップがそろい踏みで、自分たちのやるべき仕事を最後まで全うした。
SFをサスペンションで休養することになったスアレスは、大ブーイングに負けることなく、エリア付近での突破が切れに切れてた。
このテクニックにドイツのDF陣はかなり手を焼いた。
ただ、決定機を決めることができず、チームの勝利に貢献できず。
前半と、後半に1本ずつ、フリーで打てるシーンがあったんだが、ここってところで力んでしまった。
この点を改善できれば、プレミアでもリーガでも得点王を狙えるだけの力は持ってる。
ここまでいい動きを披露できてたが、点が奪えなかったカバーニに、やっとゴールが。
それも1点ビハインドの状況から追いつくゴール。
高い位置で奪ったボールから前の3人がうまく連動して動いて、フォルランからのスルーにうまく抜け出してのゴール。
なんとか最後の試合でゴールを決めれたし、このゴールが今後に繋がるはず。
いつまでもフォルランに頼るわけにもいかないだろうし、ここからは、スアレス、カバーニが軸になっていかないと。
とは言っても、やっぱりやってくれるのはフォルラン。
一時は逆転となる、あのスーパーなボレーは、ここまでのベストゴール。
アレバロががんばって上げたクロスをダイレクトで叩き込んだ。
それもバウンドさせ、バウンドしたボールが変化して伸びた。
これはブットもどうすることもできないだろう。
トップ下の位置で、うまくボールを引き出すこともできるし、単独の突破もできる。
フィニッシュも正確だし、ここまでパーフェクトのFWはそう多くはいない。
ATも終了間際、これがラストプレーであろうといういい位置でのFKは、うまく壁を越えたが、惜しくもクロスバー。
あれが決まってたら、この大会がフォルランの大会だったと言っても過言ではないはず。
ウルグアイは、中盤の守備も最後まで安定してたし、DFラインにも多くのミスはなかった。
ただ、ドイツを自力で上回ることができず、4位という結果に。
そのドイツ、ここまでも十分若いメンバーで望んだんだが、この試合は風邪やらケガやらで、主力が使えない状況に。
トップにはカカウ、左の攻撃的な位置にヤンゼン、左SBにはアオゴとまたまたフレッシュな顔ぶれに。
使われた選手たちがそれなりに仕事をし、ヤンゼンにいたっては、貴重な同点ゴールまで挙げてみせた。
守備に難のある選手だし、SBで起用するよりは、この高い位置でのプレーの方がこの男の良さは引き出せたはず。
アオゴもスアレスとのマッチアップにはそうとう苦労したが、この舞台を経験できたことが何よりで、これが今後に生きてくるはず。
カカウは、なかなかボールが収まらずイライラした部分も見られたが、単独での突破って部分では、これまでドイツにはいなかったタイプのトップ。
これから、この男を軸にするのかどうかわからないが、戦力にはなるはず。
ドイツは、いつもよりも攻撃的に振る舞い、これまで守備での貢献が光ってたシュバインシュタイガーが、この試合ではミドルで何度かウルグアイゴールを脅かした。
前回大会の3位決定戦でも見事なミドルを突き刺したが、この試合でも、先制点に繋がるスーパーなミドルを披露。
さすがのムスレラもあのシュートの弾道には、うまう対応できてなかった。
このこぼれをT・ミュラーがつめて先制。
T・ミュラーはこのゴールが5点目となり、得点王争いの首位タイに。
この男がSFに出場できてれば、得点を取れたかもしれんし、スペインにも勝ったかもしれん。
エジルが疲労のためか、ここまでの切れになかったのは残念だったが、ケディラは依然元気だったし、決勝ゴールも決め、途中出場ではT・クロース、キースリンクとこれまた若手が出場。
このドイツを見てると、次のEUROはスペインと並び、優勝候補の筆頭に。
これからドイツを中心に世界のサッカーが動いていくかも。

スコア 2-3

<得点者> 
ウルグアイ   カバーニ、フォルラン
ドイツ     T・ミュラー、ヤンゼン、ケディラ     
~愛丸's MVP~
シュバインシュタイガー(最初の同点に追いつかれたシーンでのミスはあったが、それ以外はパーフェクト。この試合ではここまであまり見られなかったミドルも積極的だったし、また一回り成長した感じ)