愛丸のサッカー観戦記

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ドイツ-スペイン(W杯 決勝トーナメントSF)

2010-07-08 10:22:57 | 各国代表戦
観戦日 7/8(木)       

愛丸’s チェック
ドイツは、このSFで、EUROの借りを返したいところ。
大きな大会の、それも重要な試合で、同じチームに連敗は許されないだろう。
あのときのドイツとは全く違ったチームだし、スペインまではいかないが、華麗な攻撃サッカーを手に入れ、ポゼッションサッカーで勝負できそう。
それに、あの魂が加われば、この試合をものにしてもなんらおかしくない。
スペインは、徐々に自分たちのサッカーを展開できるように。
まだ、中にはコンディションが上がりきってない選手もいるが、逆にどんどんよくなってきてる選手もいる。
中盤で、今のドイツを上回るポゼッションができれば、自分たちのサッカーを貫くことができる。
間違いなく、この試合はいい試合になる。

ドイツは、試合に入り方を間違えた。
あれだけ守備的に振舞ったら、自分たちの力が下だってことを認めるようなもん。
イングランド、アルゼンチンを下したように自分たちが積極的に先制点を奪うようなサッカーを展開してもらいたかった。
今のドイツにはそれができたはず。
T・ミュラーのサスペンションを痛かったが、それでも、しっかりやれる選手は揃ってる。
こんな感じで試合に入ったもんだから、スペインにポゼッションされ、スペインに主導権を渡すことに。
そうなると、スペインは自分たちのサッカーを展開すればいいだけで、のびのびとプレーできてた。
ただ、ドイツもこのスペインのパスサッカーをしっかり研究し、うまく対応はできてたんだが、これで、体力を消耗してしまうと、いざ攻撃にってときに力が発揮できない。
エジルが前半の終わり間際に、中央を突破したシーンがあったが、ここで踏ん張りが利かなかった。
フィジカルにまだ難のある選手だし、あの攻撃能力をもっと引き出すなら、あまり守備の負担をかけたくない。
だったら、ここまで見せたような攻撃サッカーをここでも展開すれば、もっと攻撃的な選手が活きてきたはず。
クローゼにも効果的なボールが入らなかったし、取れる選手を活かしきれてない。
ポドルスキ、シュバインシュタイガーと守備での貢献がかなり目立ったが、このふたりが攻撃でも目立つようだったら、ドイツにも多くのチャンスが訪れたはず。
それにしても、シュバインシュタイガーの守備力がここまでアップしてるとは。
危険なシーンには必ず、この男が顔出し、ディフェンスしてたし、これが90分最後まで続いた。
この男の貢献がなかったら、ドイツは散々な目にあったかもしれん。
このポジションで開花させたV・ハールに、感謝しないと。
流れに中で、失点しなかったドイツだったが、あのCKからプジョルの魂のヘッドで、痛恨の失点。
高さ勝負では自信があったかもしれんが、プジョルにあの入り方をされては、なかなか対応できない。
ショートCKを多様してたスペインが、真っ向勝負で得点。
これもドイツに取ったら皮肉なもん。
これで、主要な世界大会でスペインに連敗を喫したドイツ。
20年ぶりの世界王者の夢はついえてしまったが、2大会連続の3位を目指して、ウルグアイとの3位決定戦も必死に戦ってもらいたい。
スペインが、この大事なSFで、最高のサッカーが展開できた。
これぞスペインってポゼッションサッカーを披露。
あれだけドイツが守備的にきてくれれば、これぐらいのサッカーは展開できる。
ドイツが下がってくれたおかげで、自分たちの力が上だと確信しただろうし、自信を持ってプレーできたはず。
それでも、なかなか点が奪えず、奪った点もCKからだし、見ようによったら、満足のできないものかもしれんが、あれだけポゼッションして自分たちのサッカーをできたわけで、これは大したもん。
不調のF・トーレスを外してビジャの1トップ。
サイドにイニエスタとペドロを配置。
このふたりがパスだけでなく、ドリブルで局面を打開するシーンも多く、この采配もずばりはまった。
ペドロはカウンターから途中出場のF・トーレスにパスさえ出してれば間違いなく追加点が奪えたシーンで、自分で仕掛けて奪われるシーンがあったが、これ以外は、最高のパフォーマンス。
周りにバルサの選手が多いのもやりやすい要因だろう。
チャビが、X・アロンソと同じような位置でプレーしてる時間ではなかなかチャンスが作れなかったが、もうひとつ高い位置でボールに絡むとチャンスの数が激増。
いかに、この男をこのポジションでプレーさせられるか。
パスも回せる、ミドルもある、サイドからのSBの攻撃参加もありで、スペインは、こおkにきて最高の状態になりつつある。
もうひとつ上のレベルまでいけるだろうし、それをファイナルで披露できれば、初の世界王者に。
これで、ファイナルはオランダ-スペインとポゼッションサッカー同士の対決に。
ここでオランダにはドイツの二の舞にはなってもらいたくない。
守備が売りのチームではないんだし、ここはしっかり自分たちのサッカーを貫いて、こちらも初の戴冠を目指してほしい。
オランダも、バルサ主体のスペインも、クライフが土台にある両チームの激突だし、最高のファイナルになる予感がする。

スコア 0-1

<得点者> 
スペイン   プジョル     
~愛丸's MVP~
ペドロ(自分でいってカウンターを不意にしたシーンはいただけなかったが、それ以外のパフォーマンスを見事だった。この男の突破がどれだけ効いてたことか。この大会でも得点の予感)