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福沢諭吉 国を支えて国を頼らず 北 康利著

2010年03月14日 00時47分21秒 | 書評 歴史系
幕末から明治維新への大変革の中で
数々の偉人が生まれました。
『福澤諭吉』もその一人です。
慶応義塾の創始者で、『学問のすすめ』の著者。
本書は、その福澤諭吉の生涯を描きます。


学問のすすめは明治5(1872)年に初編が発刊されています。
『「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」といえり』
というフレーズはあまりにも有名です。
当初は初編だけのつもりが、毎月のように続編を出版し
結局第17編まで発刊されて340万部以上の
大ベストセラーになりました。
当時の人口は約3480万人と言われ、
10人に一人の割合で流布した勘定と記されています。

「学問のすすめ」には
社会活性化のために、成功した者に嫉妬するのではなく
敬意を示し、自分もまた成功を目指すことが重要だと説いた箇所もあり
単に平等思想を説くだけではありませんでした。

もっとも、学者仲間には不評で
福澤の国民啓蒙運動は孤独な戦いだったようです。

明治8年には『文明論之概略』を発刊。
国民が精神を発達させて独立心を養い、
近代国民国家へと成長していくことで、
日本は「文明」の段階に進んでいけると訴えました。

「一身独立して一国独立す」

NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」で
子ども時代の秋山好古が
このフレーズを口ずさんでいるシーンが
放送されていました。
国民が新しい時代に
希望を持てるフレーズが
流行っていたのでしょう。
こうしてみると福澤諭吉はとても
『コピーライティング』の才能があったのでしょうね。


福澤の育てた人材は
その後の日本社会の礎となっていくです。


福沢諭吉 国を支えて国を頼らず
北 康利
講談社

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