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フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

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経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目

2010年01月04日 00時04分03秒 | 書評  ビジネス系
新 将命氏が説く経営の教科書。
経営者が押さえておくべき基礎・基本の30項目について
新氏の見識が述べられています。

世の中には経営コンサルタントと称して
様々な方が様々なことをのべられています。

経営には正解はないとはいえ、
時として全く正反対のことを言う人たちが存在することには
多少戸惑いも感じたりします。

結局は、自分の世界観・価値観・性格・好みにあう意見を参考に
判断していかざるをえないのでしょうね。

数ある経営指南書の中で、やはり選ぶのが限られてくるのは
自分の志向と合う考え方をされるからなんだろうと思っています。

ベストセラー書でも全く合わない本もあり、
そういう意味で、新氏の意見にはすんなり納得できることが多いです。

経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目
新 将命
ダイヤモンド社

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数ある貴重なアドバイスの中で一つ、
顧客満足の項目で、次のようなくだりがあり、
ご紹介しておきます。

『冷えたビール』のエピソードを紹介したのち、
真の顧客満足とはお客様の期待にきちんと応えることか?
という問いに対し、新氏はノーと答えます。

『問われているのは「顧客満足」ではなく
顧客満足の一枚上をいくという付加価値を加えた「顧客感動」だ。
したがって、「真の顧客満足とはお客様の期待を上回ることである」
が正しい。」

新氏の素晴らしい点は、これに「顧客感動」を維持できるかを
指摘しているところです。
顧客感動を与えた時点が次回から最低限の要求になり、
さらなる顧客感動を追及していかねばならない困難さの
認識を求めている点です。

「顧客感動」を与えることは簡単であっても、
『感動を与え続けること」はとても難しい。

ここに差別化の原点があるように思います。

新氏の著書は、
人間としての基礎・基本を押さえたうえで
なおかつ実践的な気づきを与え、
読者にインスピレーションをもたらせる点が
素晴らしいと思います。

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フリー〈無料〉からお金を生み出す新戦略

2009年12月30日 00時17分00秒 | 書評  ビジネス系
サブタイトルで〈無料〉からお金を生み出す新戦略
と銘打っていますが大半はフリー(無料)のメカニズムを
説いた本です。
フリーのメカニズムが分類から、歴史から、心理学から
延々と解説されます。

今までも『無料』による販売促進策はありましたが、
WEB時代の無料化の仕組みは少し違うようです。

今までの無料化戦略は、
たとえば「無料サンプル」のようにマーケティング戦略の中に
組み込まれており、本当の「無料」とは言えないと著者は言います。

また、広告収入で運営されるメディアも
無料というビジネスモデルだが、真の「無料」とは言えないといいます。

では、真の無料モデルとは何なのか?

それは、限界費用がゼロに近いオンライン上のデジタル経済に存在すると
著者は言います。

典型的なのは非貨幣市場と呼ばれるもの。
たとえばウィキペディア。
シェアを促すのは、評判や関心など金銭以外の動機です。

あと例に挙げられていたのはグーグルの検索ですが、
これはアクセス数に対して広告費用を出す者がいるので、
結局ビジネスモデルとしては、テレビやラジオと類似しています。

読んだ感想としては、
フリーに関するメカニズムはよく理解できたけど
肝心の〈無料〉からお金を生み出す新戦略については
あまり目新しいことは期待できませんでした。

広告主を介在させるという無料ビジネスモデルは
すでにリクルートのホットペッパーなど実現化しているものも
多いですし、目新しいとは到底言えません。

また非貨幣市場の存在の指摘はたしかに首肯できるものでしたが、
寄付で成り立っているモデルをビジネスとは言えないでしょう。

結局、無料からお金を生み出す新戦略は、
巻末に書いてあった以下の文章に要約されています。

『時間を節約するためにお金を払う人がいる。
リスクを下げるためにお金を払う人がいる。
自分の好きなものにお金を払う人がいる。
ステイタスにお金を払う人がいる。
そういったものをみなさんが提供すれば
(そして、人がそれに惹かれれば)
人はお金を払ってくれるはずだ。
フリーの周りにはいくらでもお金を稼ぐ方法がある』

うーむ、これじゃ、従来のビジネスモデルとあまり
かわらないんじゃないかなぁ。

一部ネット上では話題騒然となっていますが、
そんなに騒ぐほどのものでもないと・・・。
うまくフリー戦略に乗せられただけのような気がします。
僕自身も含めて(笑)

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
クリス・アンダーソン
日本放送出版協会

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ゲーム理論の思考法 川西諭著

2009年12月22日 00時23分51秒 | 書評  ビジネス系
学者の書いたビジネスマン向けの啓蒙書で
非常に分かりやすくかつタメになる本です。

ゲーム理論の思考法
川西 諭
中経出版

詳細はこちらから



ゲーム理論とは、
「2人以上のプレーヤーの意思決定・行動を分析する理論」
のことを言います。
1928年、フォン・ノイマンによって提唱され、
映画『ビューティフル・マインド』で有名なジョン・ナッシュは
このゲーム理論で1994年ノーベル経済学賞を受賞しています。

ゲーム理論といえば、
『囚人のジレンマ』が有名ですが、
本書でも丁寧に分かりやすく、
なおかつビジネスマン向けに応用が利く形で
解説がなされています。

とくに僕が興味をひかれたのは、
『バックワード・インダクション』

聞きなれない言葉で、
ネットで調べると小難しい説明がなされていますが
本書では、
『最後に意思決定をする人から順番に最適な行動を選び、
最適でない選択肢を消していく方法』と説明されています。

バックワード・インダクションの練習として
紹介されているゲームが、
『2人のプレイヤーがそれぞれ数字を言い合って、
最終的に「10」を言った方が負け』というゲーム。
ルールは、一度に言える数字が3つ以下という簡単なゲームです。


これって、先攻で「1」を言えば必ず勝てるゲームだって
ご存じでしたか?


本書ではそのからくりを
バックワード・インダクションで解説しています。

相手に「10」を言わせることが最終目標です。
そのためには、自分が「9」を言えば良い。
ルール上「9」をいうパターンは全部で3通り。
「7・8・9」「8・9」「9」
相手に「6」を言わせれば、
自分は確実に「9」を言うことができます。
相手に「6」を言わせるためには、
自分が「5」を言えば良い。
「5」を言うパターンは・・・
という形でゴールから遡っていくと、
自分が先攻で「1」と言って、
相手に「2」と言わせた時点で勝負がつく
というカラクリです。
プロセスはなんだか複雑なようですが、
実は勝負は最初の段階でついている!というカラクリは
いろんなところに転がっていそうです。


これって、ビジネスシーンに応用が利く手法ですよね。


ビジネスの現場は何でもありの世界、
ゲーム理論そのものを
ビジネスに役立てることも考えられますが、
逆に騙されないよう防御法を身につける意味でも
ゲーム理論を知っておくこと有用だと思われます。

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あなたの会社が90日で儲かる!

2009年12月15日 00時18分25秒 | 書評  ビジネス系
本書の単行本が出版されたのが1999年というから
まだ司法試験受験生で経営には全く興味がないころでした。
それから10年、このような本を熱心に読むようになるとは
思いもよらなかったです。

新書でショッキングピンクの体裁、
胡散臭さこの上ない本書は、
著者のいう『感情マーケティング』の理論に
則っています。私もものの見事にひっかかったわけですが。

しかし、著者のいうことは至極もっともで、
以前紹介した『影響力の武器』にも書かれていたことが
随処に用いられ、それをわかりやすく平易な言葉で
説明してくれます。


あなたの会社が90日で儲かる!
(感情マーケティングでお客をつかむ) (Forest 2545 Shinsyo)

神田昌典
フォレスト出版

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いまではかなり流布している言説もあり、
ここに書かれていることを実践しているチラシも
たまに見かけますが、10年前だとかなり画期的だったでしょうね。

一例をあげると、
『販売に関する根本的な誤解』に関する節では、
「人間は論理的に判断するから、
理屈が通れば、購入する。そう営業マンは信じている。
だから論理を築き、理屈で説得しようとする。
しかし残念ながら、人間は理屈では買わない。
感情で買う。

では、どうすれば良いのか?

『しゃべらない』のである。

訊いて、聴く。

これもいまや営業マンの間では一般化されているか、
あるいは営業関連のビジネス書を読むと
必ず載っていることですよね。

まず、お客様がどのようなことで困っているのか
お客様自身に話をしてもらうことが大切だと
よく言われます。

それは本来のニーズを掴むためであったり
その改善策を提案するためだったりするわけですが、
本書の特徴は、お客様にお話をしてもらうことが
「その商品が欲しいという感情を芽生えさせる」ことであり
「自己説得をしてしまう」ことであったりすると
指摘している点です。

業界によっては集客方法がとても進んだ業界もありますが
まだまだ科学的に集客方法が練られていない業界もあります。
この本の価値自体はまだまだ失われていないのでしょうね。

「なぜ、あなたはこの本を買ってしまったのか?」の解説には
にはクスっと笑ってしまいました。


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日本電産 永守イズムの挑戦

2009年12月13日 00時21分13秒 | 書評  ビジネス系
京都タワーの展望台から南西の方向を眺めてみると
ひときわ大きなビルが見えます。
それが日本電産京都本社ビルです。
永守社長自身が敬愛する京セラの稲盛会長を意識して
それまで京都で一番だった京セラ本社ビルを上回るビルを
つくったそうです。
『一番以外はすべてビリと同じであるということ
を十分認識して、事に当たるべきである』という
永守イズムの真骨頂です。

本書は、前半、経営の傾いていた三協精機製作所に資本参加して
日本電産が三協精機の経営を立て直すさまをドキュメントで描きます。

後半は、希代の経営者日本電産社長 永守重信氏の半生を振り返ります。

最後の永守重信語録がいいですね。
気に入っている語録を二つ三つ・・・。

「能力は一流、人間は三流の部門長の下では、
業績は五流である。」

「人に信頼を得ようとすれば、人に不安を与えぬように
しなければならない。そのためには進んで状況を知らせることであり、
正しく報告することである」

「リーダーの強さがそのグループの勝負を決する。
すなわち、一匹の狼のリーダーを持つ四九匹の羊の軍団と
一匹の羊のリーダーを持つ四九匹の狼の軍団が戦えば、
勝つのは一匹の狼のリーダーを持つ軍団である」

強烈な個性と自分だけでなく人にも厳しい永守氏については
毀誉褒貶があると思いますが、
人一倍の努力とガンバリズムで
短期間のうちに幾つもの会社の再生を成し遂げる手腕は見事です。
その発想や思想は傾聴に値すると思います。

日本電産永守イズムの挑戦
(日経ビジネス人文庫 ブルー に 1-32)


日本経済新聞出版社

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起業バカ 2

2009年12月08日 00時55分20秒 | 書評  ビジネス系
資格試験でも起業でも大抵宣伝されているのは
成功事例・合格体験記であって、
失敗事例・不合格体験記を載せている例は珍しい。

その珍しさが受けて、前著の「起業バカ」が売れたので、
2匹目のドジョウ「起業バカ 2 やってみたら地獄だった!」
が出版されたのでしょうね。

同様の体裁で
身も蓋もない失敗事例がたくさん載っていました。

興味のあるFC事業の失敗事例も載せてあります。

失敗するポイントは
大抵似通っていて
①契約書をよく読んでいない。
②FC本部に依存しすぎている。
③FC本部の運営が杜撰。
に尽きるようです。

サラリーマンで勤めていても
契約書というのは大事だと思うのですが、
それ以上に独立開業して会社を経営するということは
契約社会の中に身を置くということであり、
会社に守られていたサラリーマン時代とは
比較にならないほど契約に拘束される機会が
増えることになるのでしょう。

起業バカ 2 やってみたら地獄だった!
Idiot Entrepreneurs (ペーパーバックス)

渡辺 仁
光文社

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起業ブームに踊らされ失敗する起業家が多いといわれ
いつ自分がその一人になるかわかりません。

『バカは成功に学んで失敗し、
利口は失敗に学んで成功する』
という言葉を心に刻んで
起業準備を進めます。


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起業バカ

2009年12月07日 00時27分38秒 | 書評  ビジネス系
身も蓋もない起業の失敗の実例集。

2001年小泉内閣が推し進めた起業支援政策に踊らされ
脱サラして会社を興したサラリーマンたちが
どのような末路をたどったかを克明にレポートしています。

数多くの脱サラの失敗例を読んでいると
気持ちが萎えてきますが、
本書の意図は読者の起業意欲を萎えさせる点に
あるわけでありません。

『この沈滞した世の中を救うのは、間違いなくベンチャー企業だ。
その新しい会社の芽を潰すことなく、そして社会全体がその流れを
肯定していくことが、日本を救う道だと考えている。』

『本書で書いた失敗事例のなかにこそ、
成功のヒントと価値ある情報が入っている。』

起業バカ (ペーパーバックス)
渡辺 仁
光文社

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本書において指摘されている
サラリーマン起業が陥る3つの病があります。

①会社病
②新聞病
③依存病

フランチャイズについても
もともと力関係で優位に立つFC商法の問題点を
具体例をあげて示されていました。

本書で挙げられている例は極端かもしれませんが
契約関係の精査は大切なようです。

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「時間力」養成講座 小宮一慶著

2009年12月03日 00時05分38秒 | 書評  ビジネス系
人気の経営コンサルタント、小宮一慶氏の養成講座シリーズ
第6弾『どんな時代もサバイバルする人の
「時間力」養成講座』です。

最近「サバイバル」というワードがつく本を
良く読んでいる気がするなぁと思います。

不況の最中いかに生き抜いていくかに
関心がある証拠なのでしょう。

大企業に所属していたって安穏としていられない混迷の時代に
自分の能力に磨きをかけようとしないだけで
逆エスカレーターを上っているようなものです。
どんどん取り残されてしまいます。

どんな時代もサバイバルする人の
「時間力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

小宮 一慶
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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スピード仕事術に関する類書は腐るほど出版されているので、
あえて本書を読むメリットがどこにあるのかという点が問題となります。

本書が類書と異なる点は
その基盤となる思想性の点です。

技術的な記載もありもちろん参考になる個所も多いのですが
読者にとって最も勉強になるのは仕事に対する取り組む姿勢
なのではないでしょうか?

精神的自由度を保ち
前向きになれる時間をどれだけ確保できるか
やる気になれる時間を増やすことが
質の高い仕事を生み出すことができるという
発想を身につけることが重要であるように思います。

本書はそのやる気を出すためには
どうしたらいいのかに的を絞って
様々なスキルを紹介されています。

紹介されている様々なスキルは、
「やる気を出すということ」に収斂していくように
意識して使っていけば
ハイクオリティな仕事を生産することが
できるに違いありません。


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サラリーマンのためのお金サバイバル術

2009年12月02日 12時07分29秒 | 書評  ビジネス系
結論から言うと、
お金を貯めたければ
「収入よりも少ない支出で生活すればいい」
ということだそうです。


株や宝くじやギャンブルに手を出して
お金を貯めようとするからお金がたまらない、
お金を貯めるなら『人並み』な生活をしてはいけない
収入よりも少ない支出で生活しましょう!
というのが本書の主張です。

わかりやすい結論で、
実行している人は実行しているでしょうが、
それでも様々な運用話や投資話など
お金儲けの話が世の中を駆け巡るのは
本書でも述べられている通り
あまり注目されていません。

なぜか?
やっぱり「ひと」は『人並み』に生活したい、
できれば『人並み以上に生活したい』(笑)という
願望を持っているからでしょう。
資本主義はヒトのそういう欲望・願望を突いてくるから
『人並みに・・・』という願望を捨てれば
いつでもお金は貯められますよという話なんでしょうが。

でも、それが家賃3万5000円の借家に住み
子どもに焼き肉の存在を知らせずに育てるという話に
つながると笑い話で済ませられる話といえるかどうか。


サラリーマンのためのお金サバイバル術
家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く
(朝日新書)

岡本 吏郎
朝日新聞出版

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本書全体に漂う発想自体には
にわかに支持しがたいものが
ありますが、細かい技術的な部分については
とても参考になります。

管理すべき支出項目は
住居費・保険料・教育費・外食費・旅行代・車代
の6項目全体の20%の支出部分だそうです。

特に住居費と保険料の項目は参考になりました。

家を購入するか賃貸で過ごすかは
良く迷うところですが
著者の解答は明確です。

『住宅を購入するかしないかは、
30年後の『残存価格』で考える』



それから「社会保険料」
年金の話題が数年来続きいまだに解決の目処が立っていませんが
本書を読むといかに多額の社会保険料を払い続けているか
税金よりもよっぽど徴収されている現実に気づかされます。

厚生労働省の罪は重いです。

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一勝九敗 (新潮文庫)

2009年11月29日 00時01分30秒 | 書評  ビジネス系
最新著書『成功は一日で捨て去れ』を読んで、
面白くもあり、とても勉強にもなったので、
前著も読みたい!と思って購入した本です。

題名どおり、
ユニクロの急成長の陰には
多くの失敗が潜んでいました。
これだけ失敗して良く生き延びてこれたな
というのが実感です。

それでも他の多くの企業と異なり
ユニクロがここまで成長してきたのはなぜか?
その理由の一端が本書には載っています。

一勝九敗 (新潮文庫)
柳井 正
新潮社

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ファーストリテイリング社という社名が
「早い小売」という意味だとは
はじめて知りました。

「即断即決のスピード」が価値を生むという考えには
同感です。
僕自身はせっかちだと周りの人にはよく言われていましたが
「スピード」の価値をわかっていない戯言だと思っていました。
拙速は避けるべきだとは思いますが、
スピードに価値をおけない人はビジネスマンとしては
失格だという思いを再確認しました。


企業理念の解説で共感を覚えたのは
第19条 自社の事業、自分の仕事について
      最高レベルの倫理を要求する経営

第20条 自分が自分に対して最大の批判者になり、
      自分の行動と姿勢を改革する自己革新力のある経営

です。

『企業が生き延びるためには
「倫理」をはっきりさせない限り
生き延びられない。
この人には「倫理感がない」と一度思われれば、
信用されず、次からあてにされなくなる。』

こういう考えは非常に大事だと思っています。
この感覚を軽視する人を時折見かけますが、
たとえ能力があっても「成功」しない人の典型だと僕は思っています。

『自分を客観視できないと、
優秀でも考え方が甘い、
単なる自我の強い人だと思われる。
ひょとして自分は間違っているのではないかと
思わないと、大きな失敗をすると思う。
頭がよい人、自分の論理に自信を持っている人ほど、
もっと自分を批判しないと生き延びれないのではないだろうか』

耳が痛いです。自戒の言葉として受け止めました。


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絶対に成功する!起業法 兼田 武剛著

2009年11月26日 00時02分05秒 | 書評  ビジネス系
本書が喝破しているように
起業を計画しても8割が実行しておらず
「夢」のまま終わっています。

「夢」に終わらないためには
実行に移すことが大切。

実行するために必要なことは
起業前に「顧客を見つけること」
というのが本書の主張です。

起業前に顧客を見つける?

一見矛盾するような言葉ですが、
要するに、事業計画を練り上げ
市場調査をしていく過程で
すでに見込み客を見つけ、
顧客にできるようになれば
必ず成功しているということなのです。


絶対に成功する! 起業法 (PHPビジネス新書)
兼田 武剛
PHP研究所

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本書自体が、起業をしていく上でのチェックシート形式になっているので、
本書に従って進めていけば、起業できる仕組みになっています。
現実には難しいでしょうが。
ただ、ポイントごとではなるほどと思うことが
いくつかあります。

たとえば、事業領域(ドメイン)の章
事業領域をどのように考えるか?において
その幅、広さに留意する必要があると指摘されています。
広く設定しすぎても、逆に狭く設定しすぎてもだめだと。
成功している会社は、
たとえばセコムなら「ガードマン派遣会社」ではなく「
セキュリティ・サービス企業」、
クロネコヤマトなら「配送事業」ではなく
「ネットワーク事業」というように
新たな時代に対応した戦略を立てていると
述べられています。

確かにスターバックスは、コーヒーを売るのではなく
「くつろぎの空間を提供する」というコンセプトで
ヒットしましたよね。

最後に、成功者に共通する3項目が印象に残りました。

①目標の明確化
②余計に仕事をする習慣
③絶対にやる信念


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公的創業融資を確実に引き出す本 引地修一著

2009年11月21日 00時37分40秒 | 書評  ビジネス系
独立・開業時のリスクを軽減するためには
軌道に乗りまで可能な限り自己資金内で経営できれば
それに越したことはありませんが、
それでも借り入れが必要になってくる事態は避けようがありません。

事業を展開するうえで、無借金でというのは
やはり難しいのではないかと思います。

事業には固有の適切な規模というものがあり、
自己資金の範囲内で事業規模を縮小すると
『安物買いの銭失い』と同様の結末を迎えることになってしまいます。

また、借金を自ら背負うことで
経営に対する責任を負うことにもなります。

起業家とサラリーマンの事業に対する気迫の違いは
ここからきているのではないかと思うことすらあります。

ただ、借入のリスクを負う決意をしたからといって、
簡単に金融機関が貸してくれるわけではありません。

むしろ安直な起業に対しては
融資の許可が下りないことの方が多いでしょう。
確実に利益を出せるビジネスモデルに対して
金融機関も融資をしなければ、自らの存立が危うくなってしまいます。

逆にいえば、
金融機関から融資の実行を受ければ、
それだけ確実性が増すということなのでは
ないでしょうか?絶対ではありませんが。

公的創業融資を確実に引き出す本
引地 修一
TAC出版

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本書の目的は、
『事業計画書が書けるということ』です。

~目次~
第1章 日本政策金融公庫融資と制度融資の違い
第2章 まずはここから!事業計画書を作るための基礎知識
第3章 あなたの会社の借りられない体質を変える!
    融資成功の4ステップ作成
    ①既業者が間違いなく借りるためには?
    ②ステップ1 「自分の会社の実力を知る」
    ③ステップ2 「借りるために基礎を作る」
    ④ステップ3 「状況にあった商品の選択」
    ⑤ステップ4 「効果的な事業計画書の作成」
第4章 実例だから説得力が違う。
    これが600万(満額)を引き出した計画書だ!
第5章 この作業があと2割の上乗せを可能にする。
    「超現実的売上計画とテーマの作り方」
第6章 「融資申請でのNG集」&「面談レクチャー」
第7章 担当者から聞き取った生の情報を直送!
    日本政策金融公庫・制度融資、成功のためのQ&A
第8章 資金調達担当者必見!「金融検査マニュアルの裏ワザ的的読み方」


内容的には、融資を引き出すための実務上の常識
または裏ワザみたいなものも載ってはいますが、
基本的にはいかに確実な利益を出すために
金融機関の理解を得られるような
しっかりした事業計画書を作成することができるか否かを説いた本です。

経営を行う上で、行き当たりばったりの思いつきで
直感に頼るような事業運営では
まともな金融機関は融資できません。
事業計画に即した経営を行うことで
利益の創出が確実で予測可能な安定した経営を
行えるのだろうと思われます。

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成功は一日で捨て去れ 柳井正著

2009年11月20日 00時06分26秒 | 書評  ビジネス系
著者は、
ユニクロを展開するファーストリテイリングの
代表取締役会長兼社長です。

一旦は会社経営を託した玉塚元一氏から交代して、
再び社長業へ復帰した2005年9月から今までの
ユニクロ快進撃の記録です。

根っからの起業家とサラリーマンの迫力の違いを
まざまざと見せつけられた気がします。

表面的に柳井氏を真似るビジネスマンは多いかもしれませんが
成長と成功への執念は、本質的に異なると思います。

本書には柳井氏が社員に送ったメールの内容や
新年のあいさつも公開されています。

「毎日、誰よりも真剣に自分の商売をしていますか?」

同じような問いかけの内容のメールを
職場でも受け取ることがありますが、
残念ながら全く心に響きません。
送っている主その者が柳井氏のまねをしているだけで
成長への飽くなき執念を持っていないことを知っているからです。

表面だけをなぞる滑稽さを
今の職場では嫌というほど観てきました。

本書からは柳井氏のスピリッツを学ぶべきだと思います。


成功は一日で捨て去れ
柳井 正
新潮社

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本書では、ユニクロのこれまでの成長の過程も載っていますが
それ以上に、失敗の連続も赤裸々に載せています。
これほど失敗してよくぞもったなぁと思うほど
失敗の連続です。それでもユニクロは成長し成功してきました。


柳井氏の尊敬する方が
・松下幸之助
・P.ドラッガー
とは正道すぎて意外でした。

でもユニクロの快進撃の秘密は
意外とこんなところに隠されているかもしれません。


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生命保険のカラクリ 岩瀬大輔著

2009年11月15日 00時20分33秒 | 書評  ビジネス系
本書のあとがきで著者が示す通り
現在の既存の生命保険会社には
いくつかの問題点が存在しています。

もっとも大きな問題点は、構造的な高コスト体質

この高コスト体質が、顧客の保険料に転嫁されているとの指摘は
事実だろうと思われます。


本書は多くの営業職員を雇用するというビジネスモデルが
高コスト体質の源であると指摘されていますが、
それだけではないでしょう。

生保業界に限らず、なぜあれほど金融業界は給与水準が高いのか?
それは、長年の間金融当局による護送船団行政により
本当の意味での競争原理が働いていなかったからなのでしょう。

そういう意味で、新たなネット生保の出現は
業界の保守性に風穴をあける第一歩と言えるでしょう。

本当の意味での競争原理が働き、
コスト削減の企業努力が、顧客に還元されれば
それはそれで歓迎すべきことなのだと思います。

もうひとつあとがきで指摘されていたのは、
売り手と買い手の間に存在する、情報の非対称性
という問題です。

対面方式による生保販売の問題点を突いた指摘ですが、
ネット販売であっても、結局は
情報の非対称性は変わらないと思います。

調べる人は対面販売であっても、しつこく問題点を突き詰めるし、
調べない人は、ネットの情報を鵜呑みにしてしまうでしょう。

今後ネット販売が進化するにつれて
サイトの仕組みは巧妙になってくるでしょうし、
ネット上の情報だけで安易に判断する顧客だって
増えるかもしれません。

それゆえ「信頼」を売り物に
既存生保の営業戦略の巻き返しは
十分に考えられる余地を残しています。

一足先にネット上の取引が先行した証券業界において
ネット証券の営業形態が従来よりやや既存証券会社の手法に
近づいていると感じるのは気のせいでしょうか。

生命保険のカラクリ (文春新書)
岩瀬 大輔
文藝春秋

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ただ、目の前にいる人の言うことを鵜呑みにしないで、
高い買い物である生命保険を賢く検討して、
購入しようとする消費者の姿勢は
これまでも、またこれからも大切なんだろうなぁと思います。

本書は、その一助にはなるでしょう。


蛇足ですが、
著者は「生命保険とは一体何なのか?」について自分なりに努力したが
いまだに答えは見えない、そうです。

ただ、本書に書いてあるように
相互扶助精神の本質
「何かがあったときのために、皆で備えておきたい」という、
人々の素朴な気持ち、そして人間の生活の知恵がある

という点を生保業界の方々には大事にしてほしいと思います。

どっかの大手生保のCMがただの形ばかりにならないことを
せつに祈ります。


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会社を辞めるのは怖くない  江上 剛著

2009年11月14日 00時06分13秒 | 書評  ビジネス系
生活の糧を提供してくれた会社をいきなり飛び出すのは
勇気がいることだと思います。

未知の空間へ飛び出す恐怖は
人間であれば多少の程度の差はあれ
持つのが当然ともいえるでしょう。

ただ、会社を飛び出した経験のある人間が
「会社を辞めるのは怖くない」と言ってくだされば、
その恐怖は緩和されるのではないでしょうか?

著者は、高杉良原作「金融腐蝕列島」のモデルにもなり
みずほ銀行の支店長まで務めた江上剛さんです。

みずほ銀行の前身の一つである
第一勧業銀行の出身です。
第一勧業銀行といえば
歌手の小椋桂もこの銀行の支店長を務めており
お堅い銀行の割には多種多彩な人物を輩出していますね。



会社を辞めるのは怖くない (幻冬舎新書)
江上 剛
幻冬舎

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さて、本書自体は
江上さんが実際に銀行を辞めた経緯や見聞を書かれているので、
とりたてて知識として知っておくべき内容はないのです。
でも、長年務めた会社を去る時の気持ちや決意、
周囲の方とのかかわりあい、
また江上さんとは異なる会社の辞め方をした人や
会社との距離感の置き方を間違っている人の話は、
臨場感があり、それはそれで食い入るように読めました。

会社を辞めることを考えている方以外でも
辞めるつもりはないけど会社との距離感に悩んでいるというような方にも
読んでいただけると面白いかなと思います。

会社にしがみつかない生き方の見本が
そこにはあると思います。

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