goo blog サービス終了のお知らせ 

フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

日本ブログ村ランキング

にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立へ
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ いつも応援していただいてありがとうございます。 ブログを続ける励みになっています!

アルバイトを戦力化するための一つの方法論

2010年03月06日 00時06分58秒 | 書評  ビジネス系
自宅の近くに、同じ系列のコンビニが二つあるのです。
これがまた、対照的なコンビニ店。

一方は、だいぶ古くからあり、
コンビニ店員は主婦が多く、
もう一方は最近開店して、
コンビニ店員は学生風の若い子が多いのです。

僕はよくメール便を使うので、
近くの新しくできたコンビニを利用しているのですが、
かなり手際が悪く、待たされることが多いのです。
不愉快なぐらいに・・・。
コンビニの接客って
こんなもんかなぁと思っていました。

しかし、たまたま古いほうのコンビニ店を利用したとき
あざやかな手際でたくさんのメール便を処理され、
待たされることなく気分良く店をでることができました。
「ああ、これはアルバイト教育の違いだ」と
このとき感じたのです。

コンビニなんてどこも変わらず
同じようなサービスを受けられるはず
と思っていました。

しかし「店長のための採る・育てる技術」を読んだとき、
接客の根幹となるアルバイトの採用・教育の違いで
劇的に異なることがよ~くわかりました。

個人事業の商店主でアルバイトの採用・育成を
意識的に行っているところは少ないと思いますので、
アルバイトを戦力化できる仕組みは、
非常に差別化になると思います。

しかも、こういう差別化は
商品やサービスの差別化と違って
実際に顧客になってみなければ
外部から分かりにくく、わかったところで
ライバルが簡単には真似しにくい
という特徴があります。

アルバイトスタッフの採用・教育は
前の会社でも一部担当してましたし、
現場では、アルバイトが主力だったので
その重要性は認識しているつもりでした。
しかし、
求人広告や面接での対応、採用後の研修方法、内容
自主的に考動する仕組み、ねぎらいの一筆箋など
ここまで考えたことは、正直ありませんでした。


「目からウロコ」な数々のアイデアを
これからFC店を自ら運営していく上で、
ぜひ活用したいと思っています。


もう人で悩みたくない!
店長のための採る・育てる技術

岡本 文宏
日本実業出版社

このアイテムの詳細を見る


》》独立起業しました!
ぽちっとクリックしていただけたら
とてもうれしいです!》》》にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立へ
にほんブログ村

明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 佐藤 尚之著

2010年02月28日 00時06分18秒 | 書評  ビジネス系
「スラムダンク」1億冊出版の感謝キャンペーンを
語るくだりがとても感動的でした。

電車の中で読んでいたんですが、
思わず涙が出そうになりました。

広告ってこんなに感動的で創造的な仕事だとは
思いもよりませんでした。
「一部で、熱狂的に広告・広告」と言っている意味が
少しわかったようなきがします。

しかし、広告業界もほかの業界とたがわず
新聞・テレビから携帯・ネットへと
伝達メディアの変容するにつれて
厳しい対応を迫られているようです。

つい最近もネット広告が新聞広告の売上を超えたという
報道がなされていましたね。

著書は、ネット勃興期にいち早くネットの重要性に気づき
広告にネットを取り入れた方です。

明日の広告
変化した消費者とコミュニケーションする方法
(アスキー新書 045)

佐藤 尚之
アスキー

このアイテムの詳細を見る


広告業界の第1人者みたいな方でも、
広告が信用されなくなったという認識を持っているようです。
消費者は変わってしまった。
メディアによる広告よりも
信頼する人間の口コミのほうを信頼するようになったと。

確かに、氾濫する広告のなかで
どの広告を信用したら良いのか
迷うということはありますね。
ネットが発達して情報が増えるのと同時に
怪しげな情報や広告も格段に増え、
生活者は情報を見極める目を
持たなければならなくなりました。

しかもモノが売れない時代で、
3大コストたる広告費は削られる一方。

広告マンにとっては冬の時代が到来しているかのようです。

しかし、佐藤さんはそんな世のなかでも
ちょっと発想を変えて
コミュニケーションの仕方を変えれば
まだまだ、自分たちの想いが消費者には伝わるといいます。
そんな、佐藤さんの想いが詰まった本です。


怪しげなマーケッターが蠢くなかで
本物の広告マンとはかくあるべきという姿を
見せてもらったような気がします。




凡人起業―「カリスマ経営者」は見習うな!  多田 正幸著

2010年02月27日 00時29分49秒 | 書評  ビジネス系
楽天の三木谷さんやユニクロの柳井さんは
起業家として成功しスーパースターのような人たちだが、
「普通のサラリーマン」が真似して、
目指しても容易に達成できるレベルではない。
目指すべきは、中小企業経営で成功している
社長たちなのではないか?
というのが、著者の大前提です。

それでは、中小企業の社長ってどうゆう人たちか
知っていますか?というのが本書の内容です。

著者は、大学卒業後大手商社に勤め、
その後脱サラして独立したものの、
うまくいかず、勤務税理士となって、
現在税理士事務所を独立経営しています。


その過程で、中小企業経営者の社長たちの生態を
つぶさに観察し、実は世間からちょっとズレてるけど、
精神的にタフでバイタリティに溢れているがゆえに
成功しているんだという結論に至ります。

著者は大手商社でも勤めた経験があるので、
エリートサラリーマンがどんな人種かも肌身で感じています。
それは、「バランスの取れた繊細な感覚を持ち
社会人としても立派な人間」
だそうです。

一方、著者から見える
中小企業の経営者は、「変人」が普通。
少しずれた感覚を持ち、すこし変わった人である。
バランスの欠けた少し変わった人だから社長が務まる

というのです。

どのあたりが、『変わってる』というのかは
本書を読んでいただきたいのですが、
一つ例を上げると、
独立開業に本当に必要な情報の収集における
行動の違いがあげられていました。

本当に必要な情報は、公開されてはいません。
「何をどう売るかという具体的な情報」は
具体的に実務経験を通じて情報を収集するしかありません。
その際に、
成功する中小企業の社長たちは、
躊躇しない精神的なタフさがあるというのです。

脱サラ・起業という観点においては、
試行錯誤を繰り返すことができるか否かが大事ですが、
「相手からどう思われるだろうか」といった
センチメンタルな感情を一切持つことなく、
ずけずけと根掘り葉掘りビジネスの内容について
いろんな人から話を聴くことができるのが
成功する社長たちの特徴だというのです。

著者自身は
小心者であまりバイタリティがある方ではなく、
創業者にはどちらかというと向いていないと
いいます。

僕自身もどちらかというと、
著者の心性に似ているので
著者が言いたいことはとてもよくわかりました。

じゃぁ、そういう一見ずうずうしく、あけすけで
傍若無人な振る舞いをすることに耐えられない、
よき社会人
(笑)はどうすればいいのでしょう?

著者は一つの解答を与えてくれているので
それが参考になるかもしれません。

①公になっている情報や自分の頭で考えるだけでは、
十分には重要な情報を得られないことを認識する

②情報収集のために思いついたアイデアは、
よく考えたらばかばかしいものであっても、
否定しない

③情報収集をするために、
思いついたアイデアを実行しても、
実際に重要な情報を得られるのは
20回に1回ぐらいだと思っておく

④情報収集のために思いついたアイデアのうち、
実行しても精神的にそれほど苦痛を感じないようなものがあれば、
とりあえずどんどん実行する

⑤実行するには大きな精神的苦痛を伴いそうなアイデアに関しては、
できるだけ同じような効果が見込める実行可能なアプローチに変更する

要するに、業界の現場感覚を身につけ、
精神的タフさを身につけろ!と。
そのためには、いきなりしなくても良いから
少しずつ慣れていけ!と。

そんなところですかね。

いろんな社長の事例と
著者本人の紆余曲折が
とても参考になりました!


凡人起業―「カリスマ経営者」は見習うな! (新潮新書)
多田 正幸
新潮社

このアイテムの詳細を見る

実例でわかる!差別化マーケティング成功の法則

2010年02月24日 00時01分45秒 | 書評  ビジネス系

類似商品・サービスが出回ると、
その中でいかに「差別化」を図るか
が大問題になってきます。

経営者はそのことをよくわかっているために
よく差別化のために知恵を絞れといいますが、
なかなか良い知恵は浮かんでくるもんでは
ありません。競合他社はどんなことで差別化を図ってくるんだろうと、
他社研究をやっても、どこも似たり寄ったりというのが関の山です。
チラシなどで強調していることは、他社でもすでにやってるよ!
っていうことが多いです。

本書は、本当に差別化を図った商品・サービス群を集めました。
全部で56の実例です。
全ての商品・サービスを
環境分析→戦略立案→施策立案の順序に沿って、

PEST分析・3C分析・SWOT分析
        ↓
セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング
        ↓
プロダクト・プライス・プレイス・プロモーション(4P)

というマーケティングのオーソドックスな手法を用いて
解説・説明しているので、マーケティングの手法を身につける
練習にもなります。

実例でわかる!差別化マーケティング成功の法則 (ビジマル)
金森 努
TAC出版

このアイテムの詳細を見る




デザインが気に入って購入した
 au の iida 「misora」

これも『差別化戦略』の一環として発売されています。

このiidaについても、本書で取り上げられており
以下のような骨子でまとめられています。

環境分析
携帯電話ユーザーの一部は多機能化に食傷気味(3C分析)
デザインを重視してユーザーを獲得してきたauの強み(SWOT分析)
       ↓
戦略立案
デザイン支持層をターゲット
「デザインのau」というポジショニング
       ↓
施策立案
多彩なデザイン、所有することの満足感を重視した
新ブランド「iida」の立ち上げ(プロダクト)

差別化の法則
従来のラインナップから特徴的な
商品価値ブランド化して強調

この差別化の法則も56実例すべてについているので、
差別化を考える視点としてのヒントになります。

小振りですが、盛りだくさんの内容が詰まった
大変お得なテキストです。

》》レビューを気に入ってくれた方は、ぽちっとひと押し!
う~ん、という方も怒りのひと押し(笑)》》
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

独立して成功する!「超」仕事術

2010年02月23日 00時00分35秒 | 書評  ビジネス系
独立して成功する!「超」仕事術 (ちくま新書)
晴山 陽一
筑摩書房

このアイテムの詳細を見る


独立して成功するための
内容を大きく5つ
(①気力、②体力、③知力、④財力、⑤協力)
に分けて論じられています。

著者ご自身は出版社に勤め、
そこから作家しかも英語教育関連に特化して
著作を書き続けているので、
一般的な独立自営とは若干異なります。

それでも会社から独立して生きていく
ということはどういうことなのかを
知らしめるには有益な本です。

財力とか体力とか
人それぞれ特有の悩みを持つんだなぁと。
会社時代にはそれがあまりダイレクトには
浮き彫りになっていなかったとしても、
いざ、独立すると自分自身が資本になるので、
さまざまなハードルが表面化してきます。
ささいなことが意外に重要だったりします。

エピローグで、
銀行から住宅ローンの借り換え話が
舞い込んでくるエピソードが書かれています。
「独立自営の人間は常に足元を見られている」
という著者の言葉には実感がこもります。

次々と眼前に現れるハードルを
一つひとつ自分自身の責任において
解決していけばいいのだ!
ということを再認しました。

Where there is a will,there is a way.

「意志あるところに、道はある」


》》独立起業しました!ぽちっとクリックお願いします!》》》にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立へにほんブログ村




リーダーの人間力

2010年02月21日 00時03分09秒 | 書評  ビジネス系
『インテグリティ』
ふつう、誠実さと訳されるこの言葉は、
多義的な意味を持っています。

①正直。強い道徳をもっていること。高潔さ

②分断されていない全体性

③構造が損なわれず、統一された、健全な状態。

④電子データの内部の一貫性、損なわれていないこと。

リーダーの人間力というタイトルと
人徳をそなえるための6つの資質というサブタイトルの後
インテグリティ(誠実さ)とくれば、
またまた、経営者の倫理観を説く著作かと
先入観を持ってしまいがちです。
僕も最初はそうでした。
経営における『誠実さ』の重要性を説く本かと。

しかし、著者が説く内容は少しちがいました。
誠実さを備えていても成果をあげられていない人が
いることを前提に、成果をあげるための『誠実さ』とは
一体何なのかを解き明かした本です。

仕事の成果をあげられるための要素として、
著者は①専門能力、②提携構築能力があることを
前提としています。

そのうえで、人間性が必要であるとしているわけですが、
だた、正直である、誠実であるビジネスマンであっても
必ずしも持続的な成果を上げられるわけではないと
著者は指摘します。
仕事に必要な人間性には、
良き職業倫理を超えるものが求められるというのです。

では、著者がいう人間性とはなにか?

それは、
現実が突きつける要求に応える能力のこと
だといいます。

そして、その人間性をさせる資質として必要なのが、

①本当の絆を結ぶ能力
(信頼に結びつく)

②真実を求める能力
(現実と向き合い活動することに結びつく)

③成果を上げ、物事を完結する能力
(目標や利益、使命の達成に結びつく)

④逆境を引き受け、向き合い、処理する能力
(問題を解決し、決着させ、返還させることに結びつく)

⑤成長・発展を求める能力
(規模の拡大に結びつく)

⑥自己を超える能力
(物事や自分をより大きな視野で捉えることに結びつく)

著者は、
その人が残していく仕事の業績や人間関係を
進行する船の後にできる「航跡」という表現をし、
その人の「航跡」をみれば、多くことが分かるといいます。

「航跡」が良くなるか、悪くなるかは
専門能力や提携構築能力が身についているのであれば、
あとは、人間性の問題です。

本書では、6つの資質の解説を中心して
人間性とは何か?インテグリティとは何か?
を解明していきます。

それぞれの章で、示唆に富む話は多いのですが、
僕にとって、印象深かったのは
第Ⅲ部 「現実と向き合う」の
現実を直視し、自ら進んで現実を受け入れ、
そして現実を味方に引き入れるという考え方と

第Ⅳ部 「成果を上げる」の「物事を成し遂げる」という章で
上手に負けることの必要性を説いている箇所でした。

負けないためには
「あきらめないこと」というのは
よくいわれることです。

それでも私たちは負けることがあります。
必ず負けるときがきます。

しかし、
「勝者と敗者の違いは、
勝者が決して負けないということではない。
勝者は負け方が上手だが、
敗者は下手だということである。
その結果、勝者は将来の負けを減らし、
しかも同じ負け方はしない。
敗戦から学び、同じ失敗を繰り返さないからだ。」


訳書特有のくどくて、まどろこしいところは残るものの、
本書の内容は多くの示唆を含みます。

現在、問題になっている企業や業界のほとんどは
本書に掲げられている資質のどれかが欠けていて
不祥事や業績の悪化という悪い「航跡」を
描いているのではないかと思うぐらいです。

一読の価値はあります!

リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの資質
ヘンリー・クラウド
日本能率協会マネジメントセンター

このアイテムの詳細を見る


》》レビューを気に入ってくれた方は、ぽちっとひと押し!
う~ん、という方も怒りのひと押し(笑)》》
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村


『売れる営業』に変わる本 和田裕美著

2010年02月20日 00時01分44秒 | 書評  ビジネス系
『共感してくれる人から買いたい』

ほんと、そう思います。
不況でも、買わなくてはならないものはあるし、
買いたいものもあります。
ちょっと贅沢したいってときもある。
不況だからってなんにも購入しないってことは
ありえません。なにも購入しなかった困るもの。
それに人間はいつまでも貧窮生活に耐えられない。
ちょっとした贅沢を楽しみたい、
という気持ちはあります。
どんなことが贅沢に当たるかは
人それぞれだとしても。

それから、子どもがいる家庭における教育投資は
お金をかけたいと思っているのが一般的です。
もちろん、予算の関係で限界はありますが、
子どもへの教育投資はワンチャンスでしかも一生モノだから。
それだけに、上質な教育の有無と
その費用対効果はシビアにみられます。
それに応えられない企業や学校は消えるだけだ
と思っておいた方がいいでしょう。


それでも、選択肢はいっぱいある。
同じ商品でもたくさんの種類・サービスがあります。
安いものもたくさんある。
一体、どの商品・サービスを購入したらいいんだろうと
迷ってしまいます。

そんなときの判断材料になるのが、
「共感してくれる人」の存在

前の会社で、社員研修したときの
ロールプレイ形式で実習をしたことがあります。
研修者は、予定されているポイントを話そう話そうとする。
お客さんの役をしている僕の話を聴いていない。
いろんなフリをしているのに、
そのフリにのってこない。

しまいに堪忍袋の緒が切れてしまいましたけれども(笑)

研修者は僕が叱った理由が
きちんと話せなかったからだと思ったようですが、
そうじゃないんです。

僕の話に全く共感を示せてない態度を
指摘しているのです。

反響営業で
店舗までわざわざ足を運んでくださるということは
必ず何かしらの悩みや漠然とした不安や要望があってのことだと思います。

まずは、その悩みや不安や要望に
共感することが大事なんじゃないかなあ。

和田さんの本を読んで
あらためて、あの当時のことが
よみがえり、気持ちを新たにすることができました。

保険のセールスでも同じですよね。
人海戦術による販売、ネットによる販売、
コンサル提案営業、テレフォン販売と
いろんな営業の仕組みが
かまびすしく論じられています。

コスト削減という観点では
大事なことなのかもしれませんが
もっと大事なのは
「お客さんと同じ目線でものを見ることができ、
考えることができる、より人間的で、より共感できる営業」
なのではないでしょうか。
とくに生命保険などは一生モノなので、
節目節目で自分の人生と寄り添って
販売・保全活動をしてくれたら嬉しいなぁと思います。
安いだけじゃだめですよ。
ましてや販売してからほったらかしじゃぁ
信頼と信用を喪失してしまいますよ。


世界No.2営業ウーマンの
「売れる営業」に変わる本

和田 裕美
ダイヤモンド社

このアイテムの詳細を見る


この本自体は2003年9月に出版されています。
たぶんベストセラーになっていますよね。
でも、営業の現場はあまり変わっていない。
手を変え品を変え出版される、様々な営業の本が
売れるわけですね。
この本を読んでレベルアップした人と
読んでない人の差はますます開いていくんだろうか?

本書は、営業に関わる人にとって必読の書です!

》》レビューを気に入ってくれた方は、ぽちっとひと押し!
う~ん、という方も怒りのひと押し(笑)》》
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

全脳思考 神田昌典著

2010年02月19日 00時04分16秒 | 書評  ビジネス系
世に言う『マーケッター』なる職業の
胡散臭さと軽薄さと
それでもなぜか人を惹きつけてやまない魅力を
凝縮したような本というと言いすぎでしょうか。


不愉快な言辞を弄するなら読まなければいいやん!と
聞こえてきそうですが、それはそれ怖いものみたさというやつで・・・。
どんなこと書いてるんやろうという好奇心が強くて。

ちなみにマーケッターというワードで検索すると
「マーケターというお仕事」というエントリーにヒットし
以下の説明がなされていました。
『マーケターが毎日やることというのは、
緻密な市場調査、データ収集、エクセルでの分析、
退屈なインタビューとその解析、
進行中のプロジェクトの抜け穴潰し、
そしてどうしようもなくわがままで理不尽な顧客対応である。』
  ~R30マーケティング社会時評より
意外とまともなんですね。

でも、外野から眺めてみる分にはかなり胡散臭く、
情報商材を高く売りまくっている方たちなどと
マーケッターをごっちゃにしてみてしまいます。

極端かつ断定的な言葉で、読者を煽り
何か優れた価値があるかのような言辞を弄して人々の期待をくすぐり、
一方で『バスに乗り遅れるな』的な不安を駆り立て
本を買わせるみたいな印象です。

それが、商売の基本そのものというのであれば、
しょうがないですが、なんか納得できないですね。

もちろん、本書の著者をはじめとして、多くの人は
全くそんなことは言っていないのですが、
本書を読んでいると、
読者の不安を煽りたてる仕組みになっている。


いままでの思考モデルだけでは限界がある
       ↓
顧客も自分も驚くほどの未来を出現させる
新しい思考モデルが必要
       ↓
それが『全脳思考』モデル

全脳思考モデルってなんだ?ということになりますよね?ふつう。
画期的な思考方法が開発されたのかって思いますよね、ふつう!

しかし、正体は、
4つのBOXにわかれた四角形の
左下BOXから右上BOXに向けて
波線を描いて、時系列的に計画を書きこむという
一枚のチャートにすぎません。
(そういえば、はじめっから
 サブタイトルで一枚のチャートって
 書いてありますね!嘘はついていないわけだ!)

それを説明する過程で、
「U理論」
「事業成長のための五つの新原則」
が出てきたり、
SSC(ストーリー・ストリーミング・コンセプト)や
CPS(クリエイティブ・プロブレム・ソルビング)などの
わけがわからないネーミングを持ち出してきて
読者を煙に巻いていきます。

情報社会・知識社会の概念の使用も
一見もっともらしいですが、
『影響力の武器』を読めば、
これらの概念を一体どういう目的で
使っているのかがよくわかります。

結局、一枚のシートを説明するのに
大げさな概念を使用し、
読者を大きく迂回させているので、
内容に入り込んでしまうと、
何が言いたいのかよくわからなくなりますが、
すこし引いて全体を見渡すと、
結局一枚のシートの使い方を説明したかっただけに
すぎないということがよくわかります。

よくできた話=物語だなあと思いました。
そういえば、「発想・行動・結果を生み出す
ストーリーを作れ」って書いてありましたよね【第五章】

この本全体が(この本を売るための)
そういうストーリー展開になってますやん!(笑)
そういうオチだったんですね。

全脳思考
神田 昌典
ダイヤモンド社

このアイテムの詳細を見る


》》レビューを気に入ってくれた方は、ぽちっとひと押し!
う~ん、という方も怒りのひと押し(笑)》》
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

論点思考   内田 和成著

2010年02月08日 00時04分28秒 | 書評  ビジネス系
ロングセラー『仮説思考』と対をなす本。
あとがきによれば、
「仮説思考」は主に問題解決に力点を置き、
「論点思考」は問題発見に力点を置いた本だそうです。
それぞれ、全く別物の思考法ではないので、
問題発見と問題解決に向けて
思考経済に役立てるための内容と言えるでしょう。

「論点」といえば、
司法試験の勉強を思い出します。
与えられた簡単な事案のなかに
論点と呼ばれる問題が含まれており
それを探し当てながら事案に当てはめ
解決方法を探るという練習をなんどもしていました。

司法試験の場合は、
あらかじめ論点が決まっている
(それでも膨大な論点数)ので、
本書でいうように自らが無の状態から
論点を設定するというのは、
もう一段難しい作業を伴うことになります。

本書では、論点を「解くべき問題」、
論点思考を「その解くべき問題を定義するプロセス」と
定義づけて、どのように問題設定をしたら良いのか、
また論点候補の選定、論点の特徴などの解説をしながら、
いかに問題解決に向けて行動・思考するかを指南していきます。

個人的には、
第6章「論点思考力を高めるために」の章にある
「2」視点を変えるという節が最も有益でした。

ある程度経験を積んでくると、
物の見方が固定化してしまって
別の切り口から考えなくなってしまいがちです。
同じパタ-ンには同じように対応してしまうのは
ある意味安定性もあるし、それで成功すれば
経験のなせる技ともいえますが、
変化の速い今の時代では
なかなか固定化された物の見方というのは
通用しにくくなっているのではないのかなぁとも
思っています。

著者は、視点以外にも視野と視座を加えた三要素を
大事にしているといいます。
つまり、視野の広さや物事をみる姿勢や立場を変えてみる
ということを大事にしたい、ということです。
視点について言うと、
「いろいろな切り口でものをみる見方」を
本書で紹介しており、それがとても参考になりました。
①逆から考える
②業界最下位だったらどうするか
③現場目線で考える
④両極端に振って考える
⑤ロングレンジで考える
⑥自然界からの発想
⑦日常生活からの発想
⑧アナロジーからの発想
⑨顧客視点で見る
⑩鳥の眼・虫の面で考える


いまの時代、やたらとあきらめる人が多いので
「こだわる」ことも相当大事だと思いますが、
同時に「切り口を変える」柔軟さも大事なんだと
本書を読んで、ふと思いました。
論旨からはズレてますが(笑)


論点思考
内田 和成
東洋経済新報社

このアイテムの詳細を見る

成功のコンセプト 三木谷浩史著

2010年01月28日 00時48分16秒 | 書評  ビジネス系
「楽天」社長の三木谷さんが書いた「成功哲学」
たった10年で流通総額1兆円の企業をつくりあげた
三木谷さんには5つの信念がありました。

①「常に改善、常に前進」

②Professionalismの徹底」

③「仮説→実行→検証→仕組化」

④「顧客満足の最大化」

⑤「スピード!! スピード!! スピード!!」

印象深かったのは、やっぱり三木谷さんも
仕事のスピードが重要であるということを指摘していることです。

『早くやるほど成功の確率は高まる』

ユニクロの柳井社長も著書で同じことを述べられていたので
「仕事のスピード」がいかに大事かがわかります。

上手くやることはもちろん大切なことですが、
スピードを意識していない仕事は
どんなにうまくできても評価されることはないと
思っていてまちがいないと思います。

本書では、スピード感と当事者意識を結び付けて
三木谷氏独特の持論が展開されています。

僕が組織のマネジャーなら、
この部分だけでも組織のメンバーに読ませたいと思います。


いまはもう部下はいないけど(笑)


成功のコンセプト (幻冬舎文庫)
三木谷 浩史
幻冬舎

このアイテムの詳細を見る


》》独立起業しました!ぽちっとクリックお願いします!》》》にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立へにほんブログ村

マーケティングを学ぶ (ちくま新書) 石井 淳蔵

2010年01月24日 00時06分37秒 | 書評  ビジネス系
学生時代は法律学を学んでいたこともあって
マーケティングのマの字も知りませんでした。
会社勤めをするようになって、やっと
「マーケティング」の知識がとても重要だと
気づくようになりました。

学生時代に「マーケティング」を学んでいたとしても
おそらくその重要性は理解できなかったと思います。
お客様と接し、お客様に提案し、
お客様にサービスを提供して喜んでもらい、
売上をあげ、利益を確保し、給料をもらう
という経験を積んできたなかではじめて
「マーケティング」の重要性が理解できた
ような気がします。

だから本書は経験あるビジネスパーソンが読めば
きっとストンと理解できる内容が多いと思います。
テストのために覚える知識ではない実務としての知恵として。

あとがきにあった《創造的適応》の話には感銘を覚えました。

『「相手の心を思慮することなく、何かをする」というのは、
創造的であったとしても適応的ではない。
相手が言葉に出せなかった要望を探り、それに応える。
相手の心に配慮し、相手の本音に何とか迫ろうと思いながら対応する。
相手の要望を、あらためて自分の中で再構成し、
それに対応しようとする。これが創造的適応』



まさに、お客様との関係で業績をあげられる人と
あげられない人の差を指摘されている思いがしました。

ビジネスパーソン必読の書だと思われます!

マーケティングを学ぶ (ちくま新書)
石井 淳蔵
筑摩書房

このアイテムの詳細を見る

「1秒!」で財務諸表を読む方法【実践編】

2010年01月22日 00時44分51秒 | 書評  ビジネス系
ベストセラー『「1秒!」で財務諸表を読む方法』の第2弾、
実践編です。

財務諸表を「経営的に」読む方法・視点がわかりやすく述べられています。
「自己資本比率」や「流動比率」のことも述べられていますが、
さらに、短期的な安全性を見るには
「手元流動性」や「当座比率」も重要と指摘するなど
財務諸表の具体的な見方をつっこんで解説されています。

実践編では、一般的な理解から
それぞれの業界や各企業の事情に合わせて
具体的に財務諸表を読む方法を、
実在の企業の財務諸表を使用して
説明してくれています。

小宮さんの著書の良いところは、
売上高や利益の背景にある経営哲学を
きちんと説明しているところです。

何のために売上高や利益をあげなければならないのか
それには単なる金儲けだけではない深い意味があることを知れば
日々の仕事の意味も変わってくることでしょう。

「1秒!」で財務諸表を読む方法【実践編】
小宮 一慶
東洋経済新報社

このアイテムの詳細を見る


「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト

2010年01月18日 00時02分36秒 | 書評  ビジネス系
「はじめての課長の教科書」の著書が書いた
人材育成についての考え方と実践のポイントを示した本です。

内容は、人材育成の目的からはじまって、
誰を育成するのか、いつ育成するのか、
どうやって育てていくのか・・・と
人材育成の流れに沿って論旨明快に構成されています。

それぞれの個所で納得できる部分は多かったのですが、
最も共感したのは
2-2 人材のポテンシャルを「見抜く」
の項目です。

とくに「孤独に耐えられること」の記述は秀逸です。

「物事を自分の頭で考えるということは、
周囲の「流れ」に身をまかせて生きるのをやめると
いうことであり、「空気」に従わない強さを身に
つけることです。これは換言すれば
「孤独に耐えられる」ということでもあります。」


こういう感覚ってなかなか理解されにくく、
また表現しにくいニュアンスなのですが、
見事に言い当てていて、精神の成熟度の高さを感じます。

「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書 439)
酒井穣
光文社

このアイテムの詳細を見る


さらに、
評判の悪い人間の登用について指摘した箇所も示唆に富みます。
「こうした人材は、
目標を正しく設定しているときだけは
機能しますが、目標が現実と合わなくなったり、
自分で自分の目標を設定しなければならなくなると、
とたんに問題児になる」


問題児という表現が「駄々っ子」を連想して
なんだか目に浮かぶようです。

短期的な利益を出すけれども
周囲の評判が悪いという人はどこにでもいますよね。
目先に利益に捉われて、
企業理念にも合致しない
そういう評判の悪い人を登用すると、
いざというとき職場が混乱するというのは
経験上とてもよく理解できます。

「誰を」育てるかは、
これまで曖昧な部分が多く、
各企業独自の価値観が反映されていました。

本書では、その基準や視点、ポイントを明確に示している点で
参考になるだけでなく、ビジネスパーソンが企業社会のなかで
どのように生きていくべきなのか、その指針も示しているように
思いました。


》》独立起業しました!ぽちっとクリックお願いします!》》》にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立へにほんブログ村






アントレ 2010年2月号

2010年01月09日 00時36分35秒 | 書評  ビジネス系
独立・開業を支援する雑誌、『アントレ 2010年2月号』の
特集は「誇れる仕事」で独立!です。

会社人生を全うするのも優れた生き方だと思いますが、
『会社の中でどう生きるか』から『社会の中でどう生きるか』を
考えたとき、独立・開業も生き方の一つの選択肢のように思いました。

サブ特集「40代・会社員が独立に向く理由」です。
40代で独立・開業された方の、
会社時代の経験の活かし方が実例で紹介されています。


アントレ 2010年 02月号 [雑誌]

リクルート

このアイテムの詳細を見る


自分に誇れる仕事ができるか?
肩肘張って仕事するつもりはないですが挑戦です!!


》》独立起業しました!ぽちっとクリックお願いします!》》》にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立へ
にほんブログ村

ゲーム理論 ブックリスト【入門編】

2010年01月07日 00時01分38秒 | 書評  ビジネス系
最近目を通した、ゲーム理論に関する入門書のブックリストをつくりました。
参考にしてください。

【一般向け】
ゲーム理論 (図解雑学)
渡辺 隆裕
ナツメ社

このアイテムの詳細を見る

ゲーム理論の様々なキーワードを図解を交えてわかりやすく解説した書。
数式など関係なくゲーム理論の概要をつかむのに適した書です。


ゲーム理論トレーニング
逢沢 明
かんき出版

このアイテムの詳細を見る

ゲーム理論の思考方法を、演習形式の問題を解きながら身につける仕組みの本。
簡単な課題を自分の頭で実際に解くことで、論理的思考能力を養います。

戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)
梶井 厚志
中央公論新社

このアイテムの詳細を見る

ゲーム理論の主要なテーマにしたがって実践してみようとする試みの書。
エッセイ的な要素もあり、読みやすくわかりやすい。


【ビジネスマン向け】
通勤大学MBA〈10〉ゲーム理論 (通勤大学文庫)
グローバルタスクフォース
総合法令出版

このアイテムの詳細を見る

ビジネスシーンに合わせたケースの設定で、
より現実的なゲーム理論の思考法を学びます。
ゲーム理論をより現実的に活用する入門書。

ゲーム理論入門 (日経文庫―経済学入門シリーズ)
武藤 滋夫
日本経済新聞社

このアイテムの詳細を見る

複雑な数学は扱ないけれども、理論的にやや複雑化。
事例はビジネスマン向けに設定されています。


【ゲーム理論批判】
ゲーム理論を読みとく (ちくま新書)
竹田 茂夫
筑摩書房

このアイテムの詳細を見る

ゲーム理論に対して批判的に論を展開しています。
まずはゲーム理論を理解していないと
著者の言いたいことがわからないかもしれません。

【その他】
もっとも美しい数学 ゲーム理論
トム・ジーグフリード
文藝春秋

このアイテムの詳細を見る

ゲーム理論の進展に貢献した経済学者、数学者、
生物学者、心理学者などの科学者たちの半生とその理論を説明します。
科学者の業績自体に興味のある人向けです。
ゲーム理論がいろんな学問に影響を与え、かつ与えられていることが
わかります。



》》独立起業しました!
ランキングにも参加しています。
ぽちっとクリックお願いします!》》》にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立へにほんブログ村











My Yahoo!に追加

My Yahoo!に追加