20分ほど車で行くと、三つの高い塔が見えてきた。
大理での一番の観光名所、『崇聖寺三塔』である。
中央の一番高く、四角形で少し膨らみを持った塔を
『千尋塔』といい836年、大理が南詔国と呼ばれていた時代に、
建てられたそうだ。16層で高さが69メートルもあると言う。
その南北には10層の8角形の塔があり42メートルと、
『千尋塔』より少し低い。この2つの塔は200年ほど後の、
大理国時代に建てられたそうだ。
車を駐車場に止め、塔の下に行ってみた。
下から見上げると、今から1200年前に、
どのようにして、こんなに高い塔を造ったのか気になったので
ガイドの楊さんに聞いてみた。
「周りに砂で山を作ったのです。塔が高くなるごとに山を高くし、
最後に砂の山を取って完成です。
造るのに40年かかったと言われています」
良く観ると、三つの塔のどれかが傾いている。
少し離れて見ると、低い二つの塔が傾いている。
この辺りは地震が多く、その為に傾いたと言う。
1978年には、大補修工事がされ今に至っていると言う。
三塔の裏手から電動バスに乗り『崇聖寺』に向かった。
天気が良く、三塔・洱海との景色がすばらしいので
途中から階段で上ることにした。
崇聖寺は戦乱や地震などで破壊されていた為、
最近になって、新しく造られたらしい。
凄く大きく、立派なお寺である。
「こんど来る機会があれば母も連れてこよう。絶対に喜ぶぞ!
でも階段は無理かな? そのときはバスもあるし・・・」
などと、妻と話をしながら階段を登った。
階段も横に20~30メートルもある石段で、
大きな門がいくつもあり、その左右対称にお堂などが建てられている。
日本のお寺より、色がたくさん使われ、派手な造りだ。
あまり人気が無いのだろうか、観光客がまばらにしか見えない。
不思議と階段を上りながら、じっくりとお寺を見学しているのは、
中国以外の外国人が多い。私たちもそうだが。
その途中で、赤く大きな蝋燭(ろうそく)を買いお参りする所があった。
いちばん小さい蝋燭が3本セットで5元。それでも25センチはある。
妻と一つずつ買い、2本は左右対称のお堂に1本ずつ。
残りの1本はその上の本堂でお参りするときに使えば、
いちばんご利益があるという。
一番上の本堂まで着いた。
本堂の左手に少し小さなお堂がある。
中には黒く変色した木造の像があり、
記憶があやむやだが、このお寺を建てた人らしい。
お寺の一番うえから望む洱海の眺めは格別である。
天気が良く心地よい風が吹き、美味しい空気が、
いっそう展望をすばらしいものにしてくれる。
写真1 写真2 写真3 写真4
帰りは電動バスで帰る。
普通の人は、障害者は上りが不便と思っている人がほとんどだが、
私の足は下る方が苦手だ。確かに疲労や疲れは上りの方が辛いが、
身体機能面では下りの方がしんどい。
電動バスで崇聖寺三塔公園まで下り、
途中で池に写った三塔をバックに写真を取り、
再び電動バスで駐車場に向かった。
車で5分ほど走ると大理古城に着いた。
古い瓦葺の屋根のお土産物屋がならんでいるが、
ほとんどの屋根がゆがんでいたり、屋根から雑草が生えたりしている。
綺麗に石で敷き詰められた道路を歩くと、『五華楼』という、
大理古城の中心にあたる建物が見えてきた。数年前に復元されたが、
かっては1万人もの人を収容したこともあるという建物だ。
南の方へお土産屋のたくさん並んでいる道を歩いていると、
5メートルは城壁と、真ん中に『大理』と書かれた大きな城門があった。
門の前にはたくさんの花が植えられ、雲南省らしい雰囲気をだしている。
ここが私たち夫婦の大理観光の終着地だ。
これから、車で麗江へ向かう。
時間は夕方の5時前だ。
楊さんが携帯で、運転手の夏さんを呼んでいるようだ。
どこか近くで待っていたのだろうか、5分もかからないうちにやってきた。
大理古城から南に車で10分ほど行き、夕食を食べてから
私たちの宿泊したホテルのある大理市に行って楊さんを降ろして出発だ。
妻が名残惜しく、楊さんと話をしている。
残り時間も、あとわずかしかないので、通訳なしでふたり話をしてもらった。
後で妻から聞いた話だが、彼女は大学の観光科を卒業しガイドをしているそうだ。
そういわれてみると、私たちの観光コースの、一つひとつがスムーズに、
上手く廻っていて、小さな気遣いがよく伝わってきていた。
良いガイドと別れるのは、本当に寂しい気持ちになってしまう。
彼女の知り合いの店で夕食を食べた。
メニューは昼食と同じような感じだが
『砂鍋魚』にトマトや豚肉なども入ってとても美味しい。
大理の地ビールを1本呑んで食事が終わった。
いよいよお別れである。
店の前に止めてあった車に、ふたりで乗り込んだ。
「また今度、大理に遊びに来ます。
その時も、楊さんがガイドしてね」
妻の楊さんへの最後の言葉だった。
大理での一番の観光名所、『崇聖寺三塔』である。
中央の一番高く、四角形で少し膨らみを持った塔を
『千尋塔』といい836年、大理が南詔国と呼ばれていた時代に、
建てられたそうだ。16層で高さが69メートルもあると言う。
その南北には10層の8角形の塔があり42メートルと、
『千尋塔』より少し低い。この2つの塔は200年ほど後の、
大理国時代に建てられたそうだ。
車を駐車場に止め、塔の下に行ってみた。
下から見上げると、今から1200年前に、
どのようにして、こんなに高い塔を造ったのか気になったので
ガイドの楊さんに聞いてみた。
「周りに砂で山を作ったのです。塔が高くなるごとに山を高くし、
最後に砂の山を取って完成です。
造るのに40年かかったと言われています」
良く観ると、三つの塔のどれかが傾いている。
少し離れて見ると、低い二つの塔が傾いている。
この辺りは地震が多く、その為に傾いたと言う。
1978年には、大補修工事がされ今に至っていると言う。
三塔の裏手から電動バスに乗り『崇聖寺』に向かった。
天気が良く、三塔・洱海との景色がすばらしいので
途中から階段で上ることにした。
崇聖寺は戦乱や地震などで破壊されていた為、
最近になって、新しく造られたらしい。
凄く大きく、立派なお寺である。
「こんど来る機会があれば母も連れてこよう。絶対に喜ぶぞ!
でも階段は無理かな? そのときはバスもあるし・・・」
などと、妻と話をしながら階段を登った。
階段も横に20~30メートルもある石段で、
大きな門がいくつもあり、その左右対称にお堂などが建てられている。
日本のお寺より、色がたくさん使われ、派手な造りだ。
あまり人気が無いのだろうか、観光客がまばらにしか見えない。
不思議と階段を上りながら、じっくりとお寺を見学しているのは、
中国以外の外国人が多い。私たちもそうだが。
その途中で、赤く大きな蝋燭(ろうそく)を買いお参りする所があった。
いちばん小さい蝋燭が3本セットで5元。それでも25センチはある。
妻と一つずつ買い、2本は左右対称のお堂に1本ずつ。
残りの1本はその上の本堂でお参りするときに使えば、
いちばんご利益があるという。
一番上の本堂まで着いた。
本堂の左手に少し小さなお堂がある。
中には黒く変色した木造の像があり、
記憶があやむやだが、このお寺を建てた人らしい。
お寺の一番うえから望む洱海の眺めは格別である。
天気が良く心地よい風が吹き、美味しい空気が、
いっそう展望をすばらしいものにしてくれる。
写真1 写真2 写真3 写真4
帰りは電動バスで帰る。
普通の人は、障害者は上りが不便と思っている人がほとんどだが、
私の足は下る方が苦手だ。確かに疲労や疲れは上りの方が辛いが、
身体機能面では下りの方がしんどい。
電動バスで崇聖寺三塔公園まで下り、
途中で池に写った三塔をバックに写真を取り、
再び電動バスで駐車場に向かった。
車で5分ほど走ると大理古城に着いた。
古い瓦葺の屋根のお土産物屋がならんでいるが、
ほとんどの屋根がゆがんでいたり、屋根から雑草が生えたりしている。
綺麗に石で敷き詰められた道路を歩くと、『五華楼』という、
大理古城の中心にあたる建物が見えてきた。数年前に復元されたが、
かっては1万人もの人を収容したこともあるという建物だ。
南の方へお土産屋のたくさん並んでいる道を歩いていると、
5メートルは城壁と、真ん中に『大理』と書かれた大きな城門があった。
門の前にはたくさんの花が植えられ、雲南省らしい雰囲気をだしている。
ここが私たち夫婦の大理観光の終着地だ。
これから、車で麗江へ向かう。
時間は夕方の5時前だ。
楊さんが携帯で、運転手の夏さんを呼んでいるようだ。
どこか近くで待っていたのだろうか、5分もかからないうちにやってきた。
大理古城から南に車で10分ほど行き、夕食を食べてから
私たちの宿泊したホテルのある大理市に行って楊さんを降ろして出発だ。
妻が名残惜しく、楊さんと話をしている。
残り時間も、あとわずかしかないので、通訳なしでふたり話をしてもらった。
後で妻から聞いた話だが、彼女は大学の観光科を卒業しガイドをしているそうだ。
そういわれてみると、私たちの観光コースの、一つひとつがスムーズに、
上手く廻っていて、小さな気遣いがよく伝わってきていた。
良いガイドと別れるのは、本当に寂しい気持ちになってしまう。
彼女の知り合いの店で夕食を食べた。
メニューは昼食と同じような感じだが
『砂鍋魚』にトマトや豚肉なども入ってとても美味しい。
大理の地ビールを1本呑んで食事が終わった。
いよいよお別れである。
店の前に止めてあった車に、ふたりで乗り込んだ。
「また今度、大理に遊びに来ます。
その時も、楊さんがガイドしてね」
妻の楊さんへの最後の言葉だった。
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